吹く風ネット

シェーバー前編 (2005年12月14日)

20051214 シェーバー(前)
小さい頃から男手がなかったため、うちには男のアイテムというものが圧倒的に少なかった。
そのため、ぼくが成長してから買い揃えたものが数多くある。
例えば大工道具であったり、例えば釣り道具であったり、例えば喫煙道具であったり、である。
シェーバーもその一つだ。

ぼくがシェーバーというものを、初めて身近に使っているのを見たのは、高校1年の頃である。
夏休みに、横須賀の叔父のところに遊びに行った時だった。
朝方、「ジージー」という音がしたので、何だろうと起きてみると、叔父が頬を膨らましてシェーバーでひげを剃っていた。
その姿にぼくは男を感じた。

そこで、叔父が出かけた後、自分のあごにそれを当ててみた。
すると、ほとんど産毛に近かったぼくのヒゲはきれいに剃られた。
しかし、そのあとの違和感といったらなかった。
ジンジンと痺れるような感覚だったのだ。
それが半日近く続いたように覚えている。

その後、ぼくもシェーバーのお世話になるようになるのだが、それがいつだったのか、はっきりと覚えていない。
高校時代とか、予備校時代ではなかったと思う。
家にシェーバーがあった記憶がないからだ。
ということは、それ以降、おそらくは20歳以降、東京時代の頃ではなかっただろうか。

その頃、ヒゲはすでに剛毛化していたが、伸ばした記憶はない。
ということは、剃っていたのだ。
手剃りをやったのは後のことだから、おそらくはシェーバーを使っていたのだと思う。
しかし、どういうシェーバーを使っていたのかは覚えていない。

社会に出てしばらくは、手剃りでやっていた。
シェーバーだと深剃りが出来ないと聞いたからだ。
とはいえ、手剃りは何年やってもうまくならなかった。
いつも切り傷を作って会社に行っていたものだ。
確かにT字のカミソリは安上がりだった。
だが、剃ったあと必ずアフターシェーブローションを付けないとかぶれてしまう。
それがだんだん面倒になってきた。

そういう時に、ナショナルの手剃り感覚で剃れるシェーバーが発売になった。
そのシェーバーは、手剃りと同じようにシェービングフォームや石けんなどを使用しても剃ることの出来るタイプだった。
そのため、清潔であることは言うまでもない。
しかもシェーバーだから、肌を切る心配もないし、何よりも面倒なアフターシェーブローションをつける必要がなかった。
ぼくはさっそくそれを買い求めたのだった。

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