吹く風ネット

春は名のみの

立春、この言葉を聞くと、なぜかホッとする。
春がもうそこまで来ているのである。
とは言え、昨日は寒い一日だった。
日は照っていたけど、暖房の利きが悪い職場は寒くてならなかった。

その寒さの中、ふと高校の頃に習った『早春賦』という歌が、口をついて出た。

「春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
ときにあらずと 声も立てず
ときにあらずと 声も立てず~♪」(詞;吉丸 一昌)

その『早春賦』だが、習った時期が悪かったのか、ぼくはこの歌を、長い間『知床旅情』のパクリだと思っていた。そう、『知床旅情』はぼくが中学の頃に流行った歌だからだ。
しかし、よくよく考えてみると、当時の教科書に載っているくらいだから、『早春賦』の歴史はもっと古いはずだ。

ということで、後年そのことを調べてみた。
やはりそうだった、この歌は大正2年に出来ていたのだ。
ということは、『知床旅情』の作曲者である森繁久弥がパクったことになる。

とは言うものの、加藤登紀子の歌でその歌が流行った時も、そのことが話題になったことはない。
もしかして世間は、「森繁さんが、パクリをやるはずがない」とでも思っていたのだろうか。
それとも、「森繁さんに意見するなど、恐れ多い」とでも思っていたのだろうか。

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