2002年02月23日
ぼくの母親は、以前シルバー人材センターの仕事をやっていたのだが、その時によく
「大企業や公務員出身の人ほど仕事をしない」と言っていた。
ことあるたびに「自分は以前○○で働いていた」と自慢し、ほかの人を見下す態度をとるらしいのだ。だんだんその人は浮いた存在になり、最後には辞めていくのだそうだ。
きっと、取引先や下請け業者をあごで使っていく過程で、働くという意味を履き違えていったのだろう。
まあ、そういう企業の体質は、いかんともしがたいものがあるのかもしれないが、せめて『実社会』に出た時の最低のマナーくらいは勉強してほしいものである。
こういう人たちに限って、「大企業(公務員)出身だから私は偉い」と勘違いしている人が多い。
まずここから改めなければならない。
「企業はその人の人格や能力を表すものではない」
ということを知る必要があるだろう。
これと似たようなもので、出身大学のプライドというのもある。
官僚の中には、「東大卒以外は人間ではない」と思っている人間が多いと聞く。こういう人たちも、
「東大に入ったのは、東大に入る才能を持っていたというだけのことで、決してそれは社会的な能力や、人物の大きさを測る尺度にはならない」
ということを覚えておいたほうがいいだろう。
学校の成績がいいことを「頭がいい」「偉い」と表現する風潮は、もういいかげんにやめてほしいものである。そういう風潮が馬鹿を生んでいるのだから。