キャリアなき人生

１，
　最近一つ年を取りました。６６歳になりました。別に何の感慨もないですね。周りの誰にも誕生日を教えてないし、夫婦でお互いの誕生日を祝うこともやってないですしね。

　むかしは、誕生日には何かいいことがあるような気がしていたのですが、いつも何もいいことはなかった。それでいつの間にか、誕生日もただの一日と思うようになったわけです。

　それ以降、誕生日という日は、
「今日から、書類等に年齢を書き間違えないように気をつけなければ」、と思う日になっています。

２，
　６０歳超えた頃から、なぜか不器用さが目立つようになってきたのです。なぜだろうとずっと考えていたのですが、最近なんとなく答が見えてきました。

　ある本で、「江戸期や明治期の人の寿命は４４歳～５０歳くらいだった」という記事を読んで気がついたのです。そうであれば、ぼくも例外なく、前世や前前世やそれ以前の寿命は短かったわけで、６０歳以降の経験がなかったのです。
　ということは、この魂は現在、未経験の人生、つまりキャリアなき人生を、ぼくは歩んでいるということになります。きっと不器用さもそこから来ているのではないかと思います。

　そこでお願いがあるのですが、もしぼくが、ちょいミスをやらかしたしても、大目に見て下さいませ。何せ初心者なものですから。