吹く風ネット

物忘れと対策 後編(2004年5月22日付)

 そこで目を付けたのが、算数だった。数学は方程式を覚えなければ解けない。そこに必要なものは、記憶力である。
 一方算数は、方程式を使わずに解かなければならない。そこに必要なものは思考力だ。
 つまり、一つの問題を解くには、記憶力を使う方法と、思考力を使う方法があるということだ。
 これを応用すればいい。物忘れとは記憶力の低下だから、記憶力の代わりに思考力に頼ればいいのだ。

 そこで、とにかく算数能力(つまり思考力)を養おうと、小学生の算数の問題集に挑戦した。
 問題は簡単だった。しかし、それは方程式を使えばの話である。その方程式が使えないのだから、かなり難しい。悪戦苦闘の日々が続いた。

 最初のうちは、算数的な考え方が出来なかったから、まず方程式で答を求めて、それから後に解き方を考えることにした。それを続けていくうちに、だんだん頭が柔らかくなっていくのを感じるようになった。つまり、最初から算数的な考え方で問題が解けるようになったのだ。

 一度そういうことが出来るようになると、面白みが出てくる。結局ぼくは、それにはまっていた時代に、3冊の問題集を解いた。期間にして3ヶ月くらいだったろうか。
 その後、興味がパソコンに移ったために、4冊目は手つかずのままである。

 しかし、思考力の養成は今も続いている。きっと算数的な考え方が、身に付いてしまったためだろう。
 あいかわらず「何で、ここに来たのだろう?」というようなことをやってはいるが、そこで考えるのを諦めないようになった。
「どうしてこんな行動をとるに到ったか」を前後の行動などと考え合わせて、答を追求するようになったのだ。おかげで、時間はかかるものの、何とか答を導き出せるようになった。

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