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あの街この町♪

青春18キップやツアー旅行などエコで省エネな小さな旅日記。

錦秋の京都へ、そして飛鳥Ⅱ(2012年11月)

2012年12月29日 | Weblog

渡月橋からの嵐山の秋景色

今回は豪華な二泊三日の小旅行。品川駅からのぞみで2時間。紅葉真っ盛りの秋の京都へ。そして帰りは神戸港から飛鳥Ⅱで横浜港への船旅。

【一日目】
初日はちょうど正午に京都駅到着。そこからは観光バスで市内を抜けて洛北方面へ。「紅葉床」で有名な実相院、しかしその床の間は写真撮影禁止。床に映る紅葉もまだ早く寺の観光客集めが見え見えだ。そして日本海との交通の要衝である鯖街道を通り千枚付けなどたくさんの漬物屋さんが門前に並ぶ三千院へ。境内の真っ直ぐ伸びた杉の木杉と苔むした緑の庭に鮮やかな紅葉が映える。童地蔵などうっかり見落としそうな小さな可愛らしい石の地蔵さんや広い境内の山には朱色の橋などもあり大勢の観光客でいっぱいだ。この三千院に登ってくる山道の途中に「呂律(ろれつ)が回らない」の語源となった呂川と律川という二人の仏教音楽の旋律の調子はずれのことから呂律が回らないというようになったという案内板があった。勉強になる。次は夕暮れの南禅寺へ。途中で小雨模様になり天気が心配されたが何千時へ付いた頃は雨も上がっていた。建立から750年の歴史の三門はさすがに大きく立派だ。かの石川五右衛門がこの山門から景色を見て「絶景かな、絶景かな」と言ったことでも有名。急な木の階段を登ると広い廊下でぐるっと一周できる。眼下には真っ直ぐな山道が真下を通り、境内一面は紅葉だらけだ。白壁の寺院の紅葉は特にきれいだ。広い境内の右奥にサスペンスでお馴染みの水路閣がある。サスペンスファンとしては南禅寺へきたら是非この目で見たかった場所だ。水路閣の名前のとおりてっぺんは水路になっており、実際に琵琶湖からの水を市内へ運ぶ役目を果たしている。夕食は南禅寺の門前の湯豆腐「順正」へ。大広間で土鍋に入ったたくさんの豆腐と精進揚げ、豆腐の田楽。豆腐だけをおかずに白いご飯を食べろという。案内の人が「いつもたくさん豆腐が残ってしまうので遠慮しないで食べてください」。残って当然だ。なぜ毎回残るのか不思議に思わないほうが不思議だ。二度と湯豆腐はごめんだ。夕食後は気を取り直して南禅寺と並んで紅葉シーズンの散策コースとして有名な永観堂へ。あいにくの雨模様だがさすがに観光客が多い。入口の入場券売り場は混雑し、境内には大勢の交通整理の人までいる。境内200本と言われる紅葉がライトアップされ確かにきれいだ。境内には池もあり池の周りの散策路も紅葉でいっぱいだ。今夜の宿は宝ヶ池プリンスホテル。

【二日目】
 翌朝はホテル近くの宝ヶ池を散歩。かなり大きな景色のいい池だ。池の周囲は散歩やジョギングしている人も多い。
 今夜はいよいよ飛鳥Ⅱだ。その前に今日のコースは嵐山のトロッコ電車で保津川沿いを下り渡月橋周辺を観光。市内の漬物屋で土産買いの時間があったのでその間を利用して近くの西本願寺へ。東側には東本願寺。同じ本願寺同士でも東と西は両方ともものすごく中が悪いことは京都人なら誰でも知っているそうだ。門前の大通りから境内へ。親鸞聖人像が安置されている御影堂(ごえいどう)が、北隣の本堂(阿弥陀堂)よりも大きく造られている。両方ともさすがに立派な建物だ。裏手には陽明門を小型にしたような重要文化財の唐門がある。
やがて亀岡駅から全席指定のトロッコ電車に乗って秋の嵯峨野を保津川沿いに嵐山へ。川を縫うように電車は走る。眼下に保津川下りの舟から観光客が手を振っているのが見える。川の両側の山々は色とりどりの紅葉が次々に移り変わって行く。わずか30分で終点の嵐山駅へ到着。ここから渡月橋まで歩いて20分。町なかは観光客でいっぱいだ。峡のお昼は渡月橋近くの料亭での弁当。昨日の湯豆腐よりよっぽどましだ。渡月橋はさすがに観光名所だけあって橋を歩いて渡るだけでも人が多くて大変だ。でも川からの景色はさすがに見事だ。近くの紅葉で有名なお寺を散策。天龍寺は「嵐山の天龍寺」と云われるだけあって立派な本堂と一幅の絵のようなきれいな庭がある。境内の裏門を出ると京都の旅番組でよく紹介される両側を大きな竹林に囲まれた散策路につながっている。


【京都一日目】

京都大原の三千院の静寂な境内


足利尊氏が後醍醐天皇のために建立した南禅寺の立派な三門


サスペンスで御馴染みの水路閣の紅葉


石川五右衛門が「絶景かな・・」と言ったという南禅寺三門の上からの景色


夜間ライトアップがきれいな永観堂


【京都二日目】

宝ヶ池プリンスホテル


親鸞聖人像がある西本願寺の立派な御影堂。東本願寺は修復工事中。



嵯峨野のトロッコ電車から保津川下りの舟が見える


嵐山の天龍寺の池。本堂天井の雲竜図が有名。


よくTVの旅番組で紹介される天龍寺裏にある竹林



【飛鳥Ⅱへ】
嵐山から一路神戸港へ。港についてすぐに飛鳥に乗船。5階デッキが入口となっていて隣のビルの階から船内へ。今回、同じクルーズで一緒に乗船する舞妓さんと一緒に入口で記念撮影。出向は17時だが16時40分からデッキでウエルカムパーティが催されるため、一旦、部屋へ荷物を置いてから船外パーティへ。日本人より若い外国人クーのほうが多いようだ。夕暮れの六甲山のシルエットを背景にポートタワーがゆっくりと遠ざかる。いよいよ丸一日のクルーズの出航だ。とにかく船内が広いのでとりあえずあちこちを歩いて探検。飛鳥は毎日、各部屋にその日のイベントスケジュールを書いた船内新聞が配られるので、それを頼りにイベント会場や時間などを知ることができる。この日は17時からのフレンチの夕食の後、20時からの船内シアターでのマジクショーを見学。レストランも広い。飛鳥限定のエビス生ビールを注文。料理を運ぶウエイターもほとんどが外国人だ。マジックショーもほぼ満席でステージでの瞬間入れ替えや空中遊泳など間近に大掛かりなイリュージョンを楽しむ。ショーの主役は日本人だがアシスタントは全員外国人の女性。かなり有名なマジシャンみたいだ。カジノもあったが客はいなかった。夜はイベントホールの生バンドで時間を過ごしてから部屋へ。
翌朝は窓の下の船外デッキを散歩する人や走っている人もいたがあいにくの雨模様。朝食ビュッフェもかなり混雑していたが、バイキング方式の洋食でおいしかった。この日も船内巡りと舞妓さんのショーを見たり、外の屋根の下ではミニ運動会で盛り上がっていた。ゴルフの打ちっぱなしもある。夕べは府Rへ行く時間がなかったので昼の展望風呂へ。ジャクジー風呂は12階の一番見晴らしのいい場所にあり海を見ながらの風呂は最高だ。昼食は限定の冷やし中華を昨夜のメンダイニングのレストランで食べた後、洋食ビュッフェでも少し腹ごしらえ。船内は食べ物やソフトドリンクは全て無料のため、ついつい食べ過ぎてしまう。ラウンジのコーヒーももちろん無料。やがて左側に大島が見え三原山や波浮港がすぐ近くに見える。いよいよ後数時間で初めての飛鳥Ⅱ乗船も終わる。ベイブリッジをくぐり予定どおり16:00に横浜港へ入港。しかし、700名も乗客がいるため下船も順番待ちで船を降りるまで1時間半も待たされた。挙句の果てに宅急便の荷物を他の客が間違えたためそこからさらに40分近くも待たされるというハプニングのおまけ付き。雨の中を無料バスで桜木町駅へ。初めての船旅もなんとか無事に終了。さすがに大きな船は乗船客を飽きさせない様な様々なイベントやおいしい料理などの工夫があるが、限られた船内のため同じ船で数日過ごすのはちょっと無理かもしれない。今回は秋の京都も含めいい経験になった。

夕暮れの神戸港出航


舞妓さんと記念撮影


メインダイニングの夕食の様子


船内では毎日いろんなショーが楽しめる。この日は本格マジックショー


舞妓さんの優雅な踊りと楽しいトークショー


飛鳥デッキ。緊急脱出用の船も近くで見るとかなり大きい。













飯田線の旅(2012年8月)

2012年12月12日 | Weblog
【今回のルート】
一日目 8月5日(日)
新宿9:02発ホリデー快速ビューやまなし号→小淵沢乗中央線→岡谷→飯田線→飯田15:44着(ニューシルクホテル泊)
二日目 8月6日(月)
 飯田8:45発→天竜峡9:12~9:22発中部天竜行→中部天竜10:44~11:37発豊橋行→豊橋着13:22豊橋15:04発→掛川16:17→沼津18:05着


 長野県側から見る八ヶ岳もなかなかきれいだ。その昔、八ヶ岳は正面に聳える富士山とどっちが高いか背比べをしているうちについに頂上が爆発して八つに割れてしまったのが八ヶ岳の名前の由来とか。岡谷からいよいよ飯田線へ。車内も夏の日差しで暑い。飯田線は無人駅が続くため最後尾に乗っている車掌さんは駅に停まる度に前のほうに走ってきて切符を回収してから再び走って戻って乗車。やや太り気味の車掌さんは汗だくだ。飯田線の勤務は体力勝負だ。北アルプスの玄関口」駒ヶ根駅を過ぎ、飯田駅へ到着。飯田駅はりんごのような赤い屋根のかわいい駅舎だ。この飯田市は人形劇が盛んでこの時期は世界中から人形劇の劇団がこの飯田に集まり、市内のあちらこちらで様々な人形劇を上演している。ちょうどこの日が三日間の人形フェスティバルの最終日で残念ながら全部の上演が終了して見られなかった。昔NHKでやっていた三国志の人形劇作者の岡本喜八郎の人形美術館もある。


美術館には三国志の有名な登場人物に混じり、番組の案内役だったあの伸介、竜介の二人の人形も展示してあり、たくさんの手作り人形でなかなか壮観だ。この日泊まった駅の近くのニューシルクホテルも外人客でいっぱいだ。ヨーロッパ系の人が多い。こんな信州の山深い町でこんな世界的な催しがあるとは知らなかった。この飯田市は人形劇の他、歴史的な建物も多く、市内の中央にはリンゴ並木まである。


なかなか情緒豊かな旅情気分を満喫できる町だ。ホテルのレンタサイクルで岡本喜八郎美術館やりんご畑などをゆっくり回り、帰りにレトロ調の店内に懐かしい昭和の歌謡曲がBGMに流れる居酒屋の焼肉で一杯。
 翌日はあいにく今にも雨が落ちてきそうな空模様のため、朝食前にレンタサイクルで市内をお散歩。柳田邦男記念館や丸いコンクリート壁の歴史的な建物の小学校、人情話の文七元結の石碑や飯田市美術館には恐竜の模型もある。ホテル戻っての朝食バイキングは外人がいっぱいだ。


雨模様のため、ちょっと早めの出発で飯田線の列車の旅へ。 途中、天竜駅で岡谷方面行きと豊橋方面行き
の電車が両方で折り返し運転。駅のホームには二人の人形が乗った天竜下りの舟が飾ってあり、駅のすぐ近くに天竜川沿いの遊歩道がある。いい天気で時間があればをゆっくり歩きたいところだ。


次は中部天竜駅でまたも乗り換え、今度は待ち時間が1時間もある。近くの天竜川にかかる鉄橋からしばし時間つぶし。周囲には何もない。釣り人の姿が遠くに見えるだけ。ようやく来た豊橋行きに乗り込む。車内はガラガラだ。



知る人ぞ知る飯田線の名物S字橋

中部天竜で一緒に乗った数人の中学生も三々五々降りていく。雨脚もちょっと強くなってきた。沿線の駅はほとんどが無人のホームだけの駅も多いが、ふくろうの顔をしたユニークな駅舎もあり、なにかほほ笑ましい。途中駅の小和田駅は皇太子とのご成婚当時は恋人やカップルで賑わったそうだが、今は山の中の秘境駅の一つ。ひっそりと佇み訪れる人もいない。

やがて電車は愛知県に入る。長篠城の駅名が目に入る。電車が動き出すと車窓から空き地のようなところに長篠城跡の看板が遠望できた。信長軍が武田勝頼を鉄砲隊で打ち負かしたかの歴史の地。



やがて電車は豊川へ。このあたりまでくると乗客はかなり多い。豊川稲荷への参拝はまた次回。豊橋で軽く腹ごしらえ。駅ビルの喫茶店で名古屋弁?のメニュー書きを発見。「ミックチュジュース」と大きく書いてある。これホントの話。たまげた。豊橋駅から車窓の夕日を眺めながら東海道線でのんびり浜名湖、掛川を経て直通で沼津へ。夜は小田原駅近くの海鮮居酒屋で夕食を兼ねていっぱい。