◎「たまゆら ~もあぐれっしぶ~」

○ 2期。大きなイベントもありましたし、人気があるのでしょうね。
1期(2011年秋)の感想では、のんびりした雰囲気のアニメが少なかったこともあって楽しめたと書きましたが、日常系も増えてきたこともあってか、2期はのんびりした雰囲気についていけませんでした。
でも、最終話はとても良かったですし、何度か見ると味が出てくるアニメではあるので、あらためて見る機会があれば感想も変わるかもしれません。
○ ツンデレの妹役も良いですが、沢渡楓(さわたり ふう)役の竹達彩奈さんの、こういう優しくて温かくて物静かな声も良いよね、とは思いますが、ゆっくりとした日常の軽いコメディですが、やっぱり退屈、なので。父の死を父のカメラで写真を撮ることや友達との関わりの中で乗り越える、楓のゆっくりだけど着実な成長をじっくりと描きつつ温かく見守るアニメですが、高校で写真部を作るなどで活動範囲も内輪の友達ばかりから少し広がりましたが、やっぱり退屈、なので。
また、楓がつくった写真部に入ってくれた先輩の三谷かなえ(cv茅野愛衣)も楓と一緒に慌ててアワアワするなど、ダブルで来られると少しイラっと来ます、なので。1人だけなら、可愛いかなと思えなくもないのですけれど、なので。
主舞台の広島県竹原市を中心に観光案内的な要素もありますが、そこに私の関心が行かなかったということもあるでしょう。
○ 最終12話。
楓のカメラが故障し、修理のためしばらく使えませんでした。その間の楓の元気がなさそうなところは、直るかどうかの心配は多少はあったでしょうが、父の呪縛からのがれるためには父のカメラを使うことへのこだわりを考え直さないといけない、と楓が思ったからでしょう。
写真屋に修理に出すときに、「いつかは、このカメラとも。」と楓が思っていることからしても。
母が、死んだ父の誕生日を「お父さん ありがとう」と書いたケーキで毎年祝うとか、誕生日を、しかも「ありがとう」と祝うところは素敵だと思いましたが、楓も父にとらわれてばかりではなあ、誕生日を祝うことでとらわれから逃れにくくなるのではないかなあ(※)、とも思い、3期があるのかは知りませんが、そこは3期でケリを付けてくれると良いのですけれど(ケリが付くと、ただの日常系ホンワカアニメになってしまって魅力は半分以下になりますから、そこで終わりにしてもらいたいですが。)。
(※ 著名人について、日本は没後何年を祝い、欧米は生誕何年を祝うことが多いですが、欧米で生誕を祝っていることからして、気にし過ぎかもしれませんが。)
後半での母と楓のシーン、プロポーズされた場所で母が楓に語るシーンは特に良かったです。
父が生まれたこと、父が母にプロポーズしてくれたこと、だから楓が生まれたこと、だから良い友達や先輩に出会えたこと、そして今の楓があること、「お父さん、お母さんに頑張ってプロポーズしてくれて、ありがとう。カメラを教えてくれて、ありがとう。いっぱいいっぱい、ありがとう。」と楓が笑顔と涙で叫ぶシーンは良かったです。
帰りのバイクの後ろで「写真は無いけど、きっと忘れない。お母さんとあの場所へ行ったこと。」と思う楓も良かったです。
カメラを持つと写真を撮ることが目的になり、風景や雰囲気やその場をそのままに感じるという一番大事なことが疎かになりがちなので、私はあまり写真は撮らないのですが、そんな感じ。
○ ただ、楓と塙かおる(cv阿澄佳奈)、岡崎のりえ(cv井口裕香)、桜田麻音(cv儀武ゆう子)の4人がメインで、じっくりとした描き方は悪くはないと思いますが、結局は、私が楓の成長にあまり関心が向かなかったことと、ゆっくりとしたテンポについていけなかったということかなあと思います。
それにしても楓の母役の緒方恵美さん、印象的な少年役を演じることが多いせいか、今回も男子が女性の声真似をしているように聞こえて違和感を感じてしまう・・・
◎「戦勇」
◎「てーきゅう」
話数としては以前のからつながっていますが、どちらも2期ということで良いのでしょうけれど、短いからこそ楽しいというギャグ(前者は5分枠、後者は3分枠。)。
「戦勇。」は一応戦っていますが、「てーきゅう」はテニスの練習をほとんどしていないのも相変わらず。
「戦勇。」は出演者が多いのも相変わらず。短いのに沢山出てくると、誰が誰なのか、「訳が分からないよ。」(byキュゥべえ。「魔法少女まどか☆マギカ」6話。HPによると、ファンが選ぶ心に残ったセリフ第10位。)。
この馬鹿らしくて普通に楽しい話は、30分枠を12~13回だとネタが続かないでしょうし、ネタがあったとしても、変な絵で誤魔化しているところも含めて、長く見ると見る側が勢いに誤魔化されずに現実に戻ってしまい、馬鹿らしさが本当の馬鹿らしさになってしまって呆れてしまうことでしょう。
しかし、「てーきゅう」は10月から3期として続くのだそうで・・・・・楽しみですけれど。


【shin】