【ネタバレ】
◎「話数単位で選ぶ、2023年TVアニメ10選」
aninado(@aninado_tw)さんが集計している「話数単位で選ぶ、2023年TVアニメ10選」、2023年も選んでみました。aninadoさん、ありがとうございます。
2023年は、やや広めに候補を上げて行ったところ、最終的にほぼ10の候補が上がり、まあいいかとなりました。
気楽に見られる話しやラブコメ系が多いですが、昔に比べれば疲れているのでシリアス系を選ぶ可能性は低くなっていますし、元よりアクション系が好きというわけでもありませんし(嫌いなわけでもありません。)、元よりラブコメが一番好きです。
○「話数単位で選ぶ、2023年TVアニメ10選」ルール
・2023年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。
・集計対象は2023年中に公開されたものと致しますので、集計を希望される方は年内での公開をお願いします。
【冬】
◎「コタローは1人暮らし」
第1話『Episode01「コタローで候/せんとうモード」、Episode02「認知騒動/朝帰りのオンナに」、Episode03「古い絵の漫画家/嘘か誠か?」』
どれも良くて選ぶのに困ったので第1話。
アパートで1人暮らしを始めた4歳の男児のさとうコタロー(cv釘宮理恵)、大人びているけれど幼児らしさもあり。4歳で1人暮らし?、とのさま語を話す?、引っ越しの挨拶にボックスティッシュ?。コタローから目が離せません。
アパートの住人の漫画家の狩野進(cv増田俊樹)、チンピラ(?)な田丸勇(cv諏訪部順一)、ホステスの秋友美月(cv早見沙織)がお人好しばかりなのでコタローが助かっている面はあるものの、コタローがその他を含めた人々を助けている面も大きくて。コタローの真っすぐさとか優しさとか、コタローが親と離れて施設に入ったとか、施設から出て1人暮らしを始めた理由とか、その辺の事情を知っているけれど極秘の寄附という名目で生活費をコタローに毎週届けている弁護士の小林綾乃(cv花守ゆみり)とか、どこもかしこも優しく、哀しく、何よりもあたたかいです。
◎「異世界のんびり農家」
第1話「万能農具」
死んで異世界転生した街尾火楽(マチオ ヒラク)(cv阿部敦)、万能農具を授かり、これで耕すと美味しい作物が実るし、ほぼ最強の武器にもなるという都合が良すぎ、かつ便利すぎる農具。
1話は、OP曲前とED曲後に他キャラが出て話しますが、それ以外の時間はほぼヒラクだけ。ヒラクが万能農具で耕し収穫し、狩りをし、家や囲いを作りといった生活をしていくところをヒラクの多めのモノローグで見せられるという。
どうなるのか、何をやっているんだ、何を見せられているんだ、と思い、耕し終わると汗を拭いたくなる。
たぶん、私は疲れていたんです(笑)。
◎「犬になったら好きな人に拾われた。」(15分アニメ)
第7話「ハウス対決。」
咲比良イナリ(cv井口裕香)からのバレンタインチョコを食べたら小型犬になった男子高校生は犬好きの犬飼加恋(cv会沢紗弥)に拾われて飼われ、ポチ太(cv梅田修一朗)と呼ばれることに。人間のときのポチ太は犬飼が好きで、嬉しい反面、人間に戻るため悪戦苦闘(人間の言葉は分かるが話せない。)。犬飼がポチ太にヤンデレで、ポチ太の毛の本数まで知っているとか、なかなか怖いです。悲惨にならないヤンデレって(見ているだけなら)いいですね。
犬はハウスと言うと本拠地というか犬の家というかに戻るようにしつけられているようで、「ハウス対決」というのは、犬飼と月城うさぎ(cv小坂井祐莉絵)がポチ太を取り合って、スカートで開脚してポチ太がどっちに行くか、という勝負・・・下着満載のアニメです。ポチ太がいるシーンは基本的にポチ太の目線で描かれていて、ポチ太はスケベです。しょーもなくて楽しいです。きっと、私は疲れていたんです(笑)。
なお、犬飼の幼馴染で犬が苦手な猫谷ミケ(cv相良茉優)もいい味を出しています。
【春】
◎「久保さんは僕を許さい」
第9話「新学期とクラス替え」
冬に6話まで放送後に新型コロナで延期、春に1話から全12話を放送でした。じれったい恋愛ものに相応しいなんて思いもしませんが、じれったさは増しました。
久保渚咲(cv花澤香菜)が白石純太(cv河西健吾)を軽くからかう恋愛ものです。
白石は、隣にいても気付かれない存在感ゼロのモブ男子で、人と話す機会が少ないため話しかけられると挙動不審になってしまいます。そんな白石を普通に見つけることができる数少ない1人が渚咲。渚咲の姉の久保明菜(cv伊藤美来)と従妹の久保沙貴(cv雨宮天)も白石を普通に見つけることができるので、渚咲の恋心ゆえ、というわけではないのでしょう。9話では、渚咲はまだ恋だとは気づいていませんが。
高校2年になってクラス替え、渚咲と白石はまた同じクラスで隣の席になれました。
で、アレコレあって。
で、2人での学校帰り、友達はいないと言う白石に、久保は少し驚いて「私は?」、「久保さん、友達なの?」、「え・・・」、「友達だと思っていいの?」、「私はそのつもりだったんだけどな」。とかなんとかで、背中から映す2人のモノローグで、同時に「友達かあ」。
白石は友達で良かったという意味、表情からしても久保は白石が好きなことを自覚し始めているので友達以上になりたいのかもという意味、その対比も良かったです。
【夏】
◎「政宗くんのリベンジR」(2期)
第4話「あんたなんか好きにならないわよ、豚足」
1期が2017年冬で設定を忘れている感じもしましたが、何とか。
自分の親の会社がかたむいているので、金持ちの家の娘の安達垣愛姫(cv大橋彩香)と付き合ってなんとかしたい雅宗兼次(がそう かねつぐ)(cv斎賀みつき)は自分を子供の頃の豚足(=真壁政宗(cv花江夏樹))と誤解させています。幼少時、小岩井吉乃(cv水瀬いのり)は愛姫と仲良くなった政宗に嫉妬して政宗と愛姫の仲を引き裂くようにしましたが、高校になってそれを政宗に告白。愛姫を救うのは政宗だと、自分が政宗のことを好きになったいることを隠して伝え、政宗は雅宗と愛姫のデート現場に着きました。
で、ウソがホントでホントがウソで、ウソにウソを重ねて、ホントにウソを重ねて、ウソにホントを重ねて、誰がウソつきで誰が正直で。誰が泣くのか、おまえかよ!。誰が泣かせるのか、おまえかよ!。
◎「死神坊ちゃんと黒メイド」(2期)
8話(通算20話)「坊ちゃんとアリスと口づけの窓」
触れたもの全てを死なせてしまう呪いを魔女にかけられた貴族の坊ちゃん(cv花江夏樹)、呪いによって周囲から拒絶され家族からも追い出されましたが孤独ではなく、友達もそれなりにいますし、妹のヴィオラ(cv水瀬いのり)もそれなりに慕ってくれています。何よりも、坊ちゃんを愛しているメイドのアリス(cv真野あゆみ)がいます。呪いを気にして今一つ踏み込めない坊ちゃんでしたが、2期では相思相愛の恋人同士になりました。
で、8話。呪いを他人に移すことで坊っちゃんの呪いは解けましたが、すぐに、他人を不幸にしてまで自分の幸せは望まない坊っちゃんは元に戻してもらいました。アリスも、坊っちゃんらしいと言って笑顔。
で、1期からの積み重ねがあってこそですが、「Kiss me」とガラスに書いてガラス越しの口づけを求めるアリス、応える坊っちゃん。ドキドキの2人。その精一杯なところが素晴らしい。
「また逢う日まで」(1950年公開の日本の実写映画)で、時代背景もあってのガラス越しの口づけという名シーンが有名というのは有名な話しのはずですが、実は映画を見たことはありません。そのシーンだけは見たことはあるので、それを思い出しながら見ました。
◎「好きな子がめがねを忘れた」
第2話「好きな子に呼び出された」
どれも良くて選ぶのに困ったのですが、第2話。
中学生で席が隣同士の小村楓(cv伊藤昌弘)と三重あい(cv若山詩音)、1話で小村は三重が好きだとモノローグ。三重は凄く目が悪く、眼鏡を忘れると教科書に顔をくっつけるぐらいにしないと見えないくらい。それなのに結構眼鏡を忘れるという(家が学校のすぐ近くなので、忘れてもある程度は何とかなる。)。学校では小村が面倒を見てくれるようになってからめがねを忘れることが増えたような気がするのは、気のせいではないでしょう。
2話では、休日に出かけたのにめがねをなくした三重が小村を呼び出し、見えないので小村に手をつないで引っ張っていってもらい、心待ちにしていた限定ケーキを食べに行き、ケーキが見えないので小村に、あ~ん、してもらい。ズキュンとくる三重の言動に遭遇すると、小村の中で三重の言葉とかがリフレイン。「男の子は恋をすると まぁまぁ気持ち悪くなるのだ」とナレーションがあったり。
その後に注文していた眼鏡を受け取りに行きましたが、ケーキ屋に行く前だとめがねは仕上がっていない時間という事なのでしょう、そうなのでしょう、そうに違いありません。
で、今日は楽しさ倍増で、小村ばかり見ていたのはなぜだろうとふと気付く三重。
三重も小村を好きになるのだろうと思わせてくれました。
◎「青のオーケストラ」(春夏アニメ)
最終24話「新世界より」
部の定期演奏会、クラシックの「新世界より」の演奏に合わせ、曲の簡単な解説を含めたメインキャラの回想、オケを続けるきっかけとなったエピソード、オケに本気になるきっかけとなったエピソードなど(部長の立石真理(cv小原好美)はフルートがうまく吹けず顧問で指揮の鮎川広明(cv小野大輔)に注意されてばかりだったこと、バイオリンの次期コンマスを狙う羽鳥葉(cv浅沼晋太郎)は兼部ということもあって本気でやっていないことを現コンマスの原田蒼(cv榎木淳弥)に言われて本気になったことなど。)、演奏中に回想するなよというのは置いといて、回想の入れ方が感動を誘ううまい演出でしたし(23話も演奏中の回想がたくさん。2クールでいろいろあったことの積み重ねは無視できませんが。)、「新世界より」という曲も合っていました。(まあ、青野一(cv千葉翔也)の感涙(たぶん)もありましたし、立石真理(cv小原好美)の感動の号泣もありましたし、この2人に泣かれたら私としてはどうしようもありません、というのは置いときましょう(本作と同じ岸誠二監督の「月がきれい」(2017年春)での安曇小太郎(cv千葉翔也)と水野茜(cv小原好美)を参照。)。)
演奏後しばらくは拍手が起きず、少しして大拍手とブラボーの嵐で客の感動ぶりを表していましたが、高校生の演奏でそこまで良いというのはあり得ないでしょうね。高校野球のように、青春の輝きや、精一杯の頑張りということに感動したというのなら別ですが(言うまでもなく、それは、野球のプレーが上手かった/凄かったからではないように、演奏が良かった/凄かったからではないです。高校生にしては良かった/凄かったというのはあるにしても、それはしょせん「高校生」にしてはでしかありません。)。
回想では、このオーケストラの生徒同士の関係の良さ、指揮者との関係の良さも描かれていて、それが演奏に現れていたという事なのでしょう。
【秋】
◎「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」
第2話「はじめてのチュウ」
恋太郎は、恋の神様から「高校で出会う運命の人は100人いる」と告げられますが、その相手と愛し合って幸せになれなければ死んでしまうという謎設定。最終12話までで6人に増えました。
3人とも初めてで、愛城恋太郎(cv加藤渉)のファーストキスはどっちかでもめ、ラブコメ的にアレコレもめ。
あーすれば解決なのに、と思いながら見ていましたが、そのとおりになりました。
恋太郎もそれを最初に思い付きましたが、これをすると最初の彼女である2人、花園羽香里(cv本渡楓)と院田唐音(cv富田美憂)も互いに半分のキスをすることになるため、2人の仲が悪いから他の方法を考えては試していた恋太郎。
3人で同時にすること、結果として他の2人と半分ずつキスすることで解決。まさにラブコメ。
◎「陰の実力者になりたくて!」(2期)
第9話「鍵」
シャドウガーデンのメンバーがいくつかのバトルで活躍しているというシリアスを背景に、それとは全く別の場所で全く関係なく、相手が話していることとは別のことについてシド・カゲノー/シャドウ(cv山下誠一郎)は話しているのに、話しのつじつまがあってしまって相手が理解し、それで話が進みますが、カゲノーは相手の話をほとんど聞いていないので相手が勝手に何かしているという状態が、このアニメにはよくあります。あり過ぎます(笑)。
【shin】