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辛々臭

徒然なるまゝに、日暮らし、PCにむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、怪しうこそ物狂欲しけれ

ドラクエ5についての妄想その2

2012年06月05日 03時07分00秒 | DQ
(前提として、このブログに書かれた妄想は、オリジナル版を基に行っております。)

妄想その2:「パパスのつるぎ」の秘密


「パパスのつるぎ」
こうげきりょく +40

いわずと知れたパパスの持っていたつるぎである。
手に入れた際のメッセージからわかるのだが、紋章が刻まれている。
装備可能者は主人公とパパスのみ。

さて、この「パパスのつるぎ」、手に入れた瞬間の感動と装備した時の失望感のギャップが激しい武器である。

パパスが2回攻撃だったことから、もしかして強化「はやぶさのけん」???と期待した人もいるのではないだろうか。
(戦闘で使用した途端、再び失望させられることとなる…)

その上、手に入れた直後に訪れる「ルラフェン」では、攻撃力+42 の「スネークソード」というDQ5限定武器が購入可能である。
一体これは何の嫌がらせだろうか?

単純に考えると「パパスのつるぎ」をあまり強い武器にしないことで、プレイヤーにパパス自身の強さを改めて実感させることにあると考えられる。

青年時代の「サンタローズ」のマップを少年時代のものより若干縮小し、プレイヤーに少年時代と比べて小さくなったように感じさせるという細かい芸当まで盛り込んだ当時のDQ5スタッフであればやりかねない。


しかし、私は別のところに答えを求めるのである。


「攻撃力+40」「手に入れた時のがっかり感」「紋章が特徴的なつるぎ」「主人公限定装備」

実は上記の4点が当てはまる武器が過去のDQに登場している。

DQファンであれば、答えは簡単。

そう…「ロトのつるぎ」である。

改めて説明するまでも無いが、「ロトのつるぎ」とは記念すべき第一作目「ドラゴンクエスト」の最強武器である。

そして次作の「ドラゴンクエストⅡ」では、偉大なるロトの銘ある装備の中では、断トツのがっかり感を持つ装備なのである。

理由は、Ⅰの時と同じ攻撃力+40にあり、これは通常その直前に訪れる「ラダトーム」で手に入る「おおかなづち」と同じ攻撃力なのである…
(ファンの間では、その激しい失望感の為、偽物ではないかという声さえあがっている)

また、通常「ドラゴンクエストⅢ」の「おうじゃのけん」(+120)こそ「ロトのつるぎ」であるとされている。
(ⅠとⅢでは攻撃力が違いすぎる為、別物説もあるが「おうじゃのけん」は、「マイラ」の鍛冶屋が1日で完成させた模造品である為、長い年月の中で劣化したと考えるのが妥当?)

そして、「ロトのつるぎ」や「おうじゃのけん」は勇者専用装備であり、不死鳥ラーミアをイメージした紋章が刻まれているとされる。


つまり、「パパスのつるぎ」=「ロトのつるぎ」=「おうじゃのつるぎ」となるのである。

こうして考えると、妄想その1で述べた「おうじゃのマント」に関する妄想が生きてくる。
もしパパスが「おうじゃのマント」を装備できたと考えると、「パパスのつるぎ」=「おうじゃのけん」説はあながち大袈裟ではない。



実はその他にも、DQ5の主人公と「ロト」を結びつけるアイテムがいくつかある。


「ひかりのたて」「いのちのリング」「おうけのあかし」である。


まずDQ5の主人公の最強装備である「ひかりのたて」。

DQ3で登場した「ゆうしゃのたて」や「ひかりのよろい」は、それぞれ「ロトのたて」「ロトのよろい」になったとされる。

しかし、DQ5の世界では勇者とは天空の勇者のことを指す。

その為、DQ5の世界では「ゆうしゃのたて」が「ひかりのたて」と違う名で呼ばれるようになったのではないか?

この「ひかりのたて」=「ゆうしゃのたて」=「ロトのたて」説を裏付ける1つの事実がある。

それは、DQ9に「ひかりのたて」が登場しないということである。

DQ9ではそれまでのDQシリーズに登場した数々の装備が登場する。
ロト装備やDQ5の主人公の最強装備の「ドラゴンのつえ」「おうじゃのマント」「たいようのかんむり」も出てくる。

しかし、不思議なことにDQ5の主人公最強装備の「ひかりのたて」だけ登場しないのである。

その理由は「ひかりのたて」=「ロトのたて」であると考えれば納得がいく。

ちなみにDQ5においても「ひかりのたて」はエンディング後の隠しダンジョンに登場するおまけ要素のひとつである。
(隠しダンジョン=通常とは異なる世界?)



次に魔界への門を開く為に必要な「いのちのリング。」

ここまで読んで頂いたDQファンにとっては説明するまでも無いであろう。

そう、「いのちのリング」=「いのちのゆびわ」なのである。
(尚、若干仕様は異なるがどちらにもHP回復能力がある)

念のため補足しておくが、「いのちのゆびわ」はDQ3に登場する装飾品である。
DQ3の勇者である初代ロトの父親オルテガが残した指輪である。
(通常のプレイヤーの大半がこの指輪を盗んで手に入れることとなる)

また「いのちのリング」は光の教団のボスを倒した後、突然現れる謎の指輪であり、魔界への扉を開く為に必要なアイテムである。
(一応ストーリー上はマーサが送ったものとも考えられるが、マーサは主人公が魔界に来ることに反対している為、矛盾が起きる。)

また、オルテガは謎の移動手段を持った神出鬼没の勇者で、「まほうのたま」を使わず「アリアハン」大陸を脱出し、ギアガの大穴を使わずに「アレフガルド」に辿り着き、「にじのしずく」を使わずにゾーマの城に侵入している。

今まで、多くのファンがオルテガの移動手段について考え、DQの4コマ漫画等でも度々ネタにされてきた。

しかし、魔界(異世界)への扉を開く力を持った「いのちのリング」と「いのちのゆびわ」が同じものであるとするならば、その謎は解決する。

つまり「いのちのゆびわ」は元々DQ3の旅の泉的な物を作り出す能力があったのではないか?(どこでもドア的なイメージ)

オルテガがゾーマの城に侵入する為の旅の泉を作った後で、その力を一時的に失い「リムルダール」の男に預けられたのではないか?

このように考えるとオルテガの謎まで解決できてしまうのである。


最後に「グランバニア」王家に必要な「おうけのあかし」。

これは証拠はほとんど無いのだが、今まで述べた説を事実として考えると「おうけのあかし」=「ロトのしるし」ではないかと考えられる。

「おうけのあかし」のあった試練の洞窟の仕掛けには、鳥の紋章が使われている。

「ロトのしるし」もラーミアという鳥を象った紋章である。

無論、試練の洞窟にある紋章は「ロトのしるし」のものとは異なる。

しかし、DQ5が天空シリーズである以上はっきりと「ロト」をイメージさせることができなかったのではないか?

その為、鳥を使うことで「ロト」とのつながりの可能性を暗に示したのではないか?

これこそ妄想である。



以上、妄想その2「パパスのつるぎ」の秘密についてでした。

次回は「パパスのつるぎ」=「ロトのつるぎ」が何故DQ5の世界にあるのかについての妄想です。