新名眼科 院長日記

副作用

今日は朝から小雨の大阪です。
羽田空港では昼から雪の予報で空の便にも影響がでそうです。


厚生労働省は、グラクソ・スミスクライン社の抗てんかん薬「ラミクタール錠」を投与されるなどした患者4人が重い皮膚障害を発症し、死亡したと発表しました。
いずれも定められた用法・用量を超えており、製造販売元の(東京)に対し、添付文書の改訂と医療機関への速やかな注意喚起を指示しました。
4人は40~80代で、昨年9~12月に死亡。
規定の倍の量を投与されたり、定められた間隔を空けずに増量されたりしていました。

薬はいい作用があれば、必ず副作用もあります。
毒だと思って、毒を上手に使う必要があります。
どんな薬を使うときも注意が必要です。
 



抗てんかん薬「ラミクタール錠」

警告
本剤の投与により中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、薬剤性過敏症症候群等の全身症状を伴う重篤な皮膚障害があらわれることがあり、死亡に至った例も報告されているので、以下の事項に注意すること

1. 用法・用量を超えて本剤を投与した場合に皮膚障害の発現率が高いことから、本剤の「用法・用量」を遵守すること。
(1) 投与開始時は定められた用法・用量を超えないこと。バルプロ酸ナトリウム併用時の投与開始2週間までは隔日投与にすること(成人のみ)。
(2) 維持用量までの漸増時も定められた用法・用量を超えないこと。また、増量時期を早めないこと。
2. 発疹発現時には早期に皮膚科専門医に相談し、適切な処置を行うこと。また、発疹に加え以下に示す症状があらわれた場合には重篤な皮膚障害に至ることがあるので、直ちに本剤の投与を中止すること。
発熱(38℃以上)、眼充血、口唇・口腔粘膜のびらん、咽頭痛、全身倦怠感、リンパ節腫脹 等
3. 重篤な皮膚障害の発現率は、小児において高いことが示されているので、特に注意すること。
4. 患者又は家族に対して、発疹や上記の症状があらわれた場合には直ちに受診するよう指導すること。

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