連休が終わって、今日から日常診療です。
腎臓の形成不全で死産や出産直後に死亡することが多い「ポッター症候群。
出産直後から透析が必要になります。
東京慈恵医大と国立成育医療研究センターのグループは重症の胎児にブタの腎臓を一時的に移植する臨床研究を学内の委員会に申請することが分りました。
計画では、移植医手術は出産予定日の約4週間前に胎児の背中の皮下に、受精後30日のブタ胎児の腎臓(約2mm)を注入します。
出産の数週間後、赤ちゃんが成長して透析治療を安全に受けられるようになればブタの腎臓を摘出します。
動物の臓器を移植する「異種移植」はアメリカや中国でブタの心臓や腎臓で行われていますが、国内では前例がありません。
倫理面でも検討が必要で、大学では患者団体の関係者や専門家を交えた特別委員会を新たに設置。
専門家以外の意見も聞きながら慎重に進め、早ければ2026年にも1例目の手術をしたいとしています
心臓や腎臓で異種移植ができるようになれば、多くの患者が助かります。
慎重にかつ、確実に進めてほしいと思います。