祀龜洞雑録 blog

江戸川散歩(ほぼ平成22年9月号)

 久しぶりに完全オフの休日となったので、朝のうちに小岩菖蒲園に行ってきました―

 

 水生植物池はアサザやガマ、ホテイアオイなどがごっちゃごちゃになったまま茂りたい放題。これって果たしてビオトープなのか?(苦笑)

 そんななかでも、出会えると嬉しい筆頭格がこちら。

 
 ▲トウキョウダルマガエル

 2010年版の東京都レッドデータで、区部のトウキョウダルマガエルは、ついにCR(絶滅危惧I A類)となりました。今後も大事に見守ってゆきたいところです。

 それと、逆に会って困っちゃうのがこちら。

 
 ▲ウシガエルのオタマジャクシ

 『外来生物法』で「特定外来生物」に指定されているウシガエル(のオタマジャクシ)です。飼育はもちろんNGで、さらに扱いの難しいところが、拡散防止の観点から「生きたまま移動させるのも禁止」という点。

 ちょうど今回、お孫さんとおぼしき男の子を喜ばせようと、オタマを捕まえていた老紳士がいました。ちょっと迷ったのですが、

 「いま池にいるのはウシガエルのオタマジャクシなんですよ。外来生物ですから連れて帰らないでくださいね。法律で禁じられているんですよ」

 そういってみたら、幸いなことにすぐその場で放してくれました。まぁ、ひとまずはよかった。(ちなみにわたしはその場で穴掘って埋めちゃいますけどね)

 さて、では今日最後の画像はこちら…って、ついに出たっ!

 
 ▲アカミミガメ

 外来生物の代表的存在のアカミミガメ、いわゆるミドリガメです。わたしが河川敷ウォッチングを始めて丸4年になりますが、小岩菖蒲園内では初見になります。誰か捨てたな~!

 面白いことに(いや、ちっとも面白くはないですが)アカミミガメはウシガエルと違って「要注意外来生物」、つまり規制の対象にはなっていません。巷間伝わるところによれば、「あまりに広まりすぎているため混乱を招く恐れがあるから」というのが理由のひとつなんだとか。『外来生物法』の存在意義を考えれば、ウシガエルとミドリガメで扱いが異なるってのは、何だか腑に落ちない気がしますけどね。

 ミドリガメまで棲みつくようになった小岩菖蒲園、果たして今後は?
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