投稿者:呼びかけ人メンバー 近藤義臣(群馬大学教員)
最近、ある医者に昨今の医療荒廃の現状と
群馬県前橋市の前橋公園にも、3月末で沢山の職を失う
人々への炊き出し等を行う「派遣村」が3月27日にできた
と教えられました。
その医師の医療関係の資料には次の様な取材記事が載っていました。
1.最近の個人の歯科医院の医師達の多くが、ワーキングプアの
状況に置かれて、看護婦も雇えず歯科医院の他の仕事もしないと
生活が成り立たなくなり、廃業せざるを得ない歯科医院も多い。
(この事は医師仲間の常識になっているとの事で、ある小さな
新聞社だけがこの状況を詳しく調べて報告している記事も見せて
頂きました。)
2.昨今の医師不足は、NHKや民放のテレビニュースで報道される
以上に深刻である。特に若い医師達が眠る時間も取れずに働き続け
ざるを得ず、無理をし続けている若い医師達が心臓発作等に
よる突然死や深夜に車で帰宅途中に(恐らく居眠り運転をして)
自動車事故で死亡したり、勤務に疲れて気力を失い自殺してしま
う等の正に過労死をするケースが昨今急増している。更に、大きな
病院に勤務する若い麻酔医達も、自宅に居る間も常に連絡があれば
夜中でも駆けつける常時緊急体制の下に置かれ、ストレスで夜も眠れず
終には自殺する事例が発生している。これらの若い勤務医の過労死に
伴い、働き盛りの医師の不足を更に助長して医療現場の悪循環が起こって
いる。
3.この様な医療体制の崩壊は、10年以上も前に予想され警告されて
居たにも拘らず、政府と医療関係省庁は医療費削減だけの押し付けの
法律や規制を行うだけで、医療体制の崩壊を未然に防ぐ方策を何も
行って来たと言えず、政府と医療関係省庁の官僚の責任は重大である。
以上の様な状況を私は知り、NHKこそが、これらの状況をニュースや
特別番組にして放映し、日本中の人々に情報を伝えると共に、ジャーナ
リズムの基本にのっとり、医療体制の崩壊で深刻な不利益を被る市民達の
代弁者として、権力者たる政府と医療関係省庁へ警鐘を鳴らし続ける
責務を負うべきであると、私は考えます。
「派遣村」が出来ると話題性があるとして、一時はNHKはニュース特集で
放映しましたが、最近のNHKはWBCや民放の様にタレントを入れた娯楽性
の多い番組が目立つようになったと、私の家族は批判しています。
「派遣村」が必要な非常に多数の人々が今も厳然と存在し、これからも増え
続けると予想されています。
先進国の中で貧困率の数字の大きい国の第一位が貧困大国のアメリカで、
第二位が日本、第三位は貧困率の数字が可也小さくなって欧州の国が続くと
いう統計記事を知らされ、私は唖然とせざるを得ません。これらの状況
もNHKが放映し続け、権力者たる政府と関係省庁へ警鐘を鳴らし続ける
責務を負っているはずです。
「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」 として、上記のような事柄を、NHKが日本市民の代弁者として放映し続けるように 働きかけていただきたいと、私は考えているのですが、、、。
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近藤義臣 群馬大学大学院工学研究科電気電子工学専攻 計測制御エネルギー分野
Home page:
http://www.el.gunma-u.ac.jp/~kondohy/
-----「存在が意識を決定し、意識が存在を決定する」---