『シアリ公演』Blog

三重県の在日コリアンの若者たちが中心となって行っているKOREAN芸術公演「シアリ公演」のブログです。

当日の舞台裏

2014年01月28日 | シアリ日記
お待たせしました!
当日舞台裏や会場の様子をアップします。

公演には出演者の他にも、受付や警備、チャリティ売店販売のオモニ達や出演者のお弁当手配まで、本当に沢山の方々に協力を頂いています。

警備の方たち。

パンフレットに感想文やチラシの折り込み作業。出演者も一緒になって行いました。
又、公演当日も美味しい差し入れや花束を下さった皆さん、ありがとうございました!

プロのゲストの方たちは、当日に会場入りします。
当日に来て、初めて舞台合わせをして出演するのです。
プロの方が舞台に立つと、一気に緊張感も高まり、空気がピリリとします。
面白いのは、プロのゲストのリハーサルを見ながら、他の出演者の士気もぐんと高まることです。
なんだか普段より自分ももっと上手に出来そうな気さえする程です。
ゲストの皆さんも、普段は私たちの様なプロではない一般の人たちとの共演があまりないことから、シアリ公演に興味と関心を持って頂きました。

大好評だった五鼓舞(オゴム)の舞台裏ではこんなことが。

当初、太鼓のみだったのが、リ・ソンホさんのケンガリとチェ・ヨンドクさんのテピョンソという二種の民族楽器が加わりました。
もちろん、一緒に練習する機会などなく、合わせたのは「当日」。
本番、チェ・ヨンドクさんは、ご自身の出演前だったので舞台袖で演奏しました。(気づいた方もいらっしゃったかもしれませんね!)
本番前、舞台上で「仕上がっていく」様子は、見ている方もなんともエキサイティングでした。

そして、舞台進行で逃してはならないのが、チェ・キミョンさん。
舞台上の照明の切り替えや音響、幕の上げ下げなどの全てのタイミングは彼の進行によるもの。
彼は、現役の民族学校の先生。プロではないのに、プロ並みの判断力、推進力。ホール関係者の方たちとのコミュニケーション力も必須です。

特に、プロのゲストの方々とは当日しか舞台を合わせることが出来ないにもかかわらず、チェ・ヨンドクさんにお褒めの言葉を預かる程でした^^(よかったね~!)

そして、写真にはありませんが、今回初めて舞台演出をお願いしたのがキム・フンミさん。
元京都歌舞団の歌手だった彼女は、公演の全体の構成や演出を担当して頂きました。
当日舞台を飾った素敵な「華/ハナ」の文字看板も、フンミさんの提案です。
これまでは、出演者が出演も演出もとあれもこれも兼任してきましたが、今回こうした力添えをもらって本当に助かりました。
他にも諸先輩方のアドバイスを沢山!参考にさせていただきました。
本当にありがたいです。

また、今回は初めて指定席を設けましたが、それでも会場オープン前は長い列ができていました。

地域のコリアン同胞だけでなく、多くの日本のお客様にも観に来て頂きました。

開演まえは、舞台で出演者がハナ(ひとつ)になって
 

地域の在日コリアンの若者たちが中心となって行なっているシアリ公演。
プロのゲストのみなさんからも、公演後、多くの感想を頂きました。
若者たちのパワーや、そして母校へのチャリティ、民族文化を受け継いでいく姿やその思いに感銘を受けたそうです。
出演する私たちにとっても、この公演を通して母校や私たちの住む地域や民族についてもう一度考えさせられるきっかけにもなっていることは確かです。
朝鮮学校卒業生が中心となっていますが、他にも韓青や日本人の出演者がいますし、演目も「南北」朝鮮半島の要素を取り入れているこの公演は、全国的に見ても珍しいという声も、ゲストの方、取材に来た記者の方たちから聞かれました。
何より、この公演を見る子供達が「私もシアリ公演に出たい!」と憧れるような公演になり、そして続いていければどれだけ素晴らしいでしょう。

大盛況の中、中には「今回が最後なの?」と心配する声も多く聞かれました。
2年に1度とはいえ、企画・準備から公演までは本当に大変です。
現在、様々な理由から舞踊サークルとしての「シアリ」を続けることは困難な状況がありますが、何らかの形を変えてこの『シアリ公演』を続けていこう、私たち関係者は考えています。
もはや「シアリ公演」は、民族舞踊サークルシアリの枠を超えている気さえします。ここで止めることの責任も軽いものではありません。
なにより、出演者自身も本当に楽しい公演なのです♪
これからまた色々と熟考しながら、良い形で続けられるよう頑張っていきたいと思います。
今後もぜひ「シアリ公演」を応援して下さい!
カムサハムニダ!

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