sharksroom diary

sharks 久保のひとりごと...。

研究

2004年11月29日 | Weblog
学生のころ映画学科の監督コースで勉強をしていました。監督コースの連中の腕はさておき、映像を見る目はたけている人が多かったです。同級生に「久保君の作品はかっこいいとは思うけど、オリジナリティがない。5年後に見たら古い作品になる」と言われました。
まだアシスタントの時、師匠に「10年後にも見れる作品を作れ」といわれた。
そのふたつの言葉が頭から離れずに今も仕事をしています。
自分はCGやムービング・タイポグラフィやマルチ画面などの映像エフェクトを少しづつ研究をしています。新しい技術を作るというよりは、パソコンの中で簡潔しない世界です。
それは実際に撮影した素材、生身の人間や実際の風景をいかにいかしてCGやムービング・タイポグラフィと一緒にして世界感を創りだすかです。人間をCGに合成するのではなく、実在の空間にCGやムービング・タイポグラフィをうまくいれていく方法です。
PVの場合は莫大な予算や時間は無いです。与えられた予算と短い時間でどれだけ、ハっする映像をつくれていけるかです。
監督になりたてはマルチ画面をいかにかっこよくみせるかばかり考えてました。その次はマルチ画面とムービング・タイポグラフィやグラフィックを。その次はグラフィックと人物。そしてグラフィックと人物とCG.。
今は実在の空間にCGやムービング・タイポグラフィを。という感じです。まぁ、さっぱりな人もいるかも知れませんが・・・・
マルチ画面の作品はHIKARI「パイルドライバー」やミルククラウン「消毒」というPVで、
マルチ画面とムービング・タイポグラフィはジャンヌ・ダルク「Dry?]やTOKIO「DR」で、
グラフィックと人物とマルチ画面はBOYSTYLE「空になって風になって」Miss Monday「Curious」などで、
グラフィックと人物はNICOTINE『GET THE LIBERTY』やHeartsdales『CANDY POPfeat SOUL'd OUT』などで、
そして今研究中である『実在の空間にCGやムービング・タイポグラフィ』はちょうど一年前にYellow Generation「扉の向こうへ」から始まりました。それからMINMI「STEP」、PE'Z「SANBA DE 恋して」、HOME MADE家族「アイコトバ」、広瀬香美「日付変更線」
などでいかしてます。フォノグラムのように面白く楽しく、時にはせつなく、CGやグラフィックの合成を研究してます。
CGチームやグラフィックチームと話し合いながらいろいろと挑戦をしています。
まだまだ研究は続きます。もちろん映画好きなのでストーリーものもどんどん制作していきます。
ただ、まだいろいろと腕を磨いている最中なので同級生や師匠の言った作品にはまだほど遠いかもしれません。
天才ではなく、秀才で生きていこうと思ってます。
まだまだ泳ぎ続けるのでしょうなぁ・・・・・
写真はYellow Generation「扉の向こうへ」の撮影風景です。
一番右でモニターを見ているハウチング帽子が久保で、まん中で帽子でひげの渋いオジサンがカメラマンの鰺坂さんです。
いつもいい映像を撮ってもらってます。
CGチームはsharksの太田君、荒川君。白組のみなさん。
グラフィックチームは加藤君、大久保君、GRAFITYの二人。
みなさんすご腕でいつもがんばってもらってます。
ありがとうございます。

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