久しぶりに文庫本を買って「想像力と数百円」という学生の頃の新潮文庫の広告を思い出した。
スマホのない四十年くらい前のことだから本もよく売れていたことだろう。
今回買ったのは講談社のある古典で650ページと文庫本としては大きめということもあり定価は1000円を超えていた。
知ってはいたものの文庫本といえば数百円だったという感覚が抜けないので新潮文庫のウエブカタログを見てみたらおおかたが800円から1200円くらいが定価だった。
「想像力と数百円」という言葉が確かにあったのか確認するためウエブ検索したところ、糸井重里が手がけた伝説の広告とのこと。
物の価格の変化に時代の変化を感じるとともに、半世紀近く経つ広告文を憶えていたことに、言語表現のもつ力に関心し、驚きもした。