このブログでも何度か書いているが、時代劇専門チャンネルでの再放送での、大河ドラマ「翔ぶがごとく」を楽しんでいる。
第二部の第一回からは、明治に入ってからの大久保利通を中心としての新政府と新国家建設の話となる。
ドラマでの場面である。
明治三年、ヨーロッパへ留学していた西郷従道と大山巌が帰国し、大久保、吉井幸輔ら主だった薩摩人たちが二人の帰国の宴を料理屋で催す。
その店で、新政府の役人が、とりまきの商人たちからの豪勢な接待を受けて大きな態度でいるところを薩摩人一同が目にして、一様に苦々しく思いつつ酒席で会話する。
A,「お役人は、ますます遊び馴れて派手ごわすな」
B,「そいじゃっで、世の中に不平不満をばらまいちょっ」・・・
C,「あげな商人どもが、政府高官に群がる姿が、苦々しか!」
そして大久保がためいきまじりに言う。
「ほんなこて、頭が痛か。」
不平士族や困窮農民たちが、日本中で不穏な動きを見せ始めた明治初期。
西郷さんをかつぎだしての、七年後の西南戦争の伏線がすでに濃厚に引かれている。
事実そうだったのだ。
その席で、大久保の右腕である吉井幸輔が大久保に言う。「どうして大なたをふるわいのですか」と。
大久保は苦りきるばかりで場面は重く沈む・・・・・新政府は大久保の把握が叶う薩摩の士ばかりでなく、長州はじめ各藩の代表が構成する複雑な組織を形成し、大久保の力をもってしてもコントロールがきかなくなってきていたのだ。
もうすでに、「ちぇすとぉ」と血気にはやる青年期を過ぎて、内憂外患、多事多難の新国家建設に冷静に取り組む壮年に、志士たちが成熟している。
大久保利通という人は、西郷さん同様に、私利私欲を持たぬ人で、ひたすら熱く、しかし厳格に新国家建設の政務にまい進した人だという。
役所に大久保が在庁の時と外出しているときで、役所の雰囲気が違っていたという。
少数の正義漢が睨んでも、なたをふるっても、品性下劣な汚吏が次々と湧いてきては今日に至っているのであろう。
接待を入り口に、贈賄収賄天下り。見返り寝返り金の方。黒いものでも白と言い、
唯々諾々と上を見る。じゃんじゃん使えよ人の金、かくして不浄役人の出来上がり!
驚くばかりの、議員先生や役人たちの腐敗が、次から次と後を絶たないこの国。
政府や行政のリーダーのがんばりようでは、まだまだ大なたを振る余地はいくらでもあるはずだ。。
ずばっ、すぱっ、ばっさりと、こればっかりは過激にやってもらいたい。
ちぇすと~!どげんかせんといかんばい。
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