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のほほん書斎(日高茂和)

仙茶の時代

「仙茶」・・・・・

煎茶のまちがいじゅないの?

という反応が当たり前である。

「仙茶」というのは、波佐見周辺の窯業界の業界用語で写真のような形の湯呑をさすからだ。

ちなみにこの写真の形は「反り仙茶」といい、口がまっすぐ上を向いているか、ちょっと内側にすぼまっているものを「ツボ仙茶」と細分化されている。

長年同じ仕事をしていると、業界用語がアタマの中に定着して、一般的な呼び名がわからなくなったりする。いわゆる職業病の一種。

さて、仙茶の時代が来ていると確信し、大声で叫びたい。

とくに政治や行政シーンに向けては大いに説法したい。

その心は!

エコを語るなら仙茶である。反りでもツボでもよろしい。

政治や行政関連の会議や会合の場面がよく報道されるが、ほとんど出されている飲み物はペットボトル。

しかも、お行儀のヨクナイ「ビンからじかに」飲むスタイルである。

これでは世の中のゴミが増える。輸送量も増える。要するにエコに反する。

お茶を葉っぱからいれれば、ゴミは少なく、うつわは運んだり壊したり溶かしたりしなくても、繰り返し使える。

これには、お茶を誰がいれて片付けるかという問題からの逃げもあると推察する。

その背景はお茶組み=女性という、男女共同参画を叫びながら、自身の意識と行動を変えられない身勝手なオトコの逃げがあるとズバリ斬ってみたい。

「私がやります!」と進んでお茶をいれ、後片付けをするオトコが出現しなければエコな仙茶が復権し、世直しができない。

利休・織部・不昧・・・・・・

時代背景もあってのことだが、一流の茶人にはオトコが多い。

コメント一覧

日高茂和
拝復 日本の茶碗は多種多様
「汲出し」は波佐見・有田地区では蓋つきの湯飲みですが、仙茶タイプの湯飲みに蓋がついたものに限ってそう呼びます。ちなみにコップ型の湯飲みに蓋が付いているものは「蓋つき湯飲み」といいます。
日本の茶碗は多種多様
仙茶、そして湯呑と汲出
最近、湯呑茶碗と汲出茶碗の名称(用途)の違いを学びました。  仙茶揃と名打った五客セットの湯呑(汲出?)の箱も、昔はデパートでよく見かけました。  最近の疑問は、汲出茶碗と仙茶(揃?)の違いは何なんだろうと云うものです。  御存知でらしたらば、ご教授頂ければ幸いです。  仙茶は波佐見周辺での用語で、汲出茶碗と同じ意味なのか。  別々の意味なのか。  果たして、汲出は蓋付の物を言うのか。

ペットボトルのお茶よりは淹れたお茶のほうが実際に美味しいですが、便宜上仕方が無いのかも知れませんね。  昔、父が夕飯後の皿洗いをすると、母が其の後(父が居無く成った後)に洗い直しをする姿がありました。  何故か問うと洗い残しが必ずあるからとの事。  勿論、一悶着(喧嘩)が生じます。  子供としては<食洗器が在れば洗い残しを器械の所為に出来て夫婦喧嘩も減るだろうに>と思ったものです。  そんな二人ももう鬼籍に入ってしまいました。

ペットボトル&男女共同参画の話題で両親の昔の姿を思い出しました。  ペットボトルのお茶だと旨かろうが不味かろうが人が原因(所為)には成りませんね。  私は深蒸し茶を急須から湯呑に注いで飲むのが好きです。(終)
のほほん
拝復
島の医者になって 様

コメントありがとうございます。

勝手な想像ですが、オソラク・・・・・・

葉から入れたお茶には、カラダによい成分が含まれるそうですね。
ペットボトルのお茶は、濁りや沈殿物がありませんが、その「濁りや沈殿物」にタンニンに代表される含有物が多く含まれていると最近知りました。
島の医者になって
納得
仙茶の話はまったく知りませんでしたが、後半の今日の話には、妙に納得してしまいました。
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