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のほほん書斎(日高茂和)

ステルス値上げを実感・それでもありがたい一杯のコーヒー

ステルス値上げとは皮肉の効いたうまい流行造語だと思う。横文字削減派の私としては隠密値上げと呼びたいところではある。
食品や洗剤などの生活消耗品については可能な限り詰め替え用を買っている。
先日買ったコーヒーを袋から缶に詰め替えたらぴったり入りきった。
それまでは数杯分入らずに袋に残った分から先に使っていたのだ。なるほどこれがいわゆるステルス値上げかと実感した。値段も上がっていたような気がするが、すべてのコストが上がっているうえに輸入品は円安の影響も大きい。
数年前にアメリカから来た方とコーヒーを飲んだ時に、その人が日本でこの値段でコーヒーが飲めるとは日本人は幸せだとしみじみ言ったのに、その意味をくみ取るのに何日かかかったことなどを思い出した。
今手に入る値段で一杯のコーヒーが飲めるのはまだまだありがたいことだ。
今年は物流2024年問題でさまざまな混乱を生じているが、知人のトラック運転手が稼ぎが減るからと転職したこともあり、これも下情に通じていない役人官僚が会議室でこしらえた欠陥制度によるものであることをも実感したところだ。
さて、コーヒーには2050年問題と呼ばれる危惧があるという。温暖化が止まらなければ、その年には生産地が大幅に減るおそれがあるうえに、これまで茶しか飲んでいなかった大きな国でのコーヒー消費が増えており、流通量が大幅に減るとの予測だ。
このことを知ってから、一杯のコーヒーがますますありがたく思えてきた。
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