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XVIのそこはかとなく綴られ雑記

人間生きてりゃ浮かぶ瀬もある

JVC Spiral Dot EP-FX9M-B

2014年05月13日 16時48分13秒 | ヘッドホン/イヤホン
流石に螺旋状にディンプルパターンを配置したからといって音が良くなるとかオカルトだろ。
そんなの聴き分けられるかと思ったが大きく開かれた音の出口は広がりを持っていて開放的な音になっているような気がする。
プラセボ、プラセボ…
でもまあ悪くない。
しばらくEX600や10Proで利用してみよう。

ゼンハイザーHD598

2012年09月20日 17時09分11秒 | ヘッドホン/イヤホン
プリンの愛称が可愛いヘッドホンゼンハイザーのHD598。
非常に馴染みやすい音で低音は迫力がありボーカル域は艶がある。
とても良い音だ。
ただHD555(改)と基本的に同じ音だというのが残念。
だけどHD555は結構高い値段で手に入れてHD598は結構安い値段で手に入れたので価格的には互いに相応だ。
掛け心地はとても良く何時間でも頭に載せていられる。
このシリーズ最高の美点だ。
HD650のように側圧が強くて頭が痛くなってくるようなことは一切ない。
インピーダンスが50Ωということで非常に鳴らしやすいのが特徴。
HD650のように苦労することはない。
とはいえiPod風情で完全にドライブできると思わないほうがいいかもしれない。
(いや、そこそこ鳴りますけどね)

HD555(改)の話も少ししておこう。
一部では有名な話だがHD555は上位のHD595(後継機がHD598ね)と同じヘッドホンユニットと線材を使用していて違いはユニット裏(ヘッドホンの開放部側)に吸音シールが貼られているという違いがあるのみ。
もちろんヘッドホン自体の作りの高級感などの違いはあるがこの吸音シールを外してしまうと上位機と同じ音がするのだ。
実際外して感じるのはサラウンド効果のような拡がりがなくなりストレートに音が伝わってくる感じがする。
本来こうあってほしいという音楽向け仕様に変わるのだ。
吸音シールを張った状態は映画観賞等に向いている。
改造の仕方は動画などでも公開されているので誰でも失敗なくできるだろう。
それでも改造は自己責任でね!
HD555を音楽向けにしたければ改造だ。
正直HD598と同じ音になるよ。
これはお得。
但しヘッドホン本体の質感などは大きく異なるので満足度には違いが出てしまうのはやむを得ないところだ。

SONY XBA-1SLレビュー

2012年01月14日 16時11分06秒 | ヘッドホン/イヤホン
まず試聴環境。
ポータブルCDプレイヤーSL-CT800からラインアウトでiBassoD2。
今回の音源はスコーピオンズの「Black Out」。
まずXBA-1SL単体の評価。
購入時は音がほぐれていなかったが3、4時間のエージングですっかり見違えるほど低域の張りが出てきた。
シングルバランスドアーマチュア型ということだが十分にワイドレンジ。
大きさ形状ともにとてもコンパクトで装着のし易さや装着感はとても良い。
ラフに耳の中に放り込んでもベストポジションにすぐに収まる。
音漏れはこれまでSonyに裏切られ続けてきたがこれは漏れないし遮音性も怖いほど。
心配された低音の出方にも不満はなくとても好印象。
BA型の特徴とも言える高解像度感は十分感じる。
ただ実用面ではケーブルの擦れるノイズを拾いやすい。
ケーブルが柔らかのでSHURE掛けでノイズ対策はし易い。
SR-71Aではヘヴィな低音が出てくるがiBassoD2ではやや軽いと感じる。
この辺の特徴も踏まえつつ比較試聴へ。

Ultimate Ears Super.fi 3 Studio(本当はM-AUDIO IE-10だけど)とXBA-1SL。
3Studioの方が低域の量感が厚いが全体のレンジは狭い。
ただ音楽を聴くという部分に関してはXBA-1SLの方が物足りなく感じる。
この辺りはさすが3Studioといったところか。
装着のし易さや装着感などは断然XBA-1SLの勝利であるが。

Etymotic Research ER6iとXBA-1SL。
レンジ、量感、音の傾向ともに非常によく似ている。
ただしXBA-1SLの方が高域が耳に刺さる感じが強い。
どちらかと言うと鳴らしやすいのはER6i。

MDR-EX90SLとXBA-1SL。
これも結構よく似ている。
広域の耳に刺さる加減まで似ている。
レンジはEX90の方が広い。
XBA-1SLの方は中域に音が集まるという印象。
音場の広さもEX90の方に軍配が上がる。
ただEX90の方はダイナミック型だからもっと低音がアグレッシブかと思いきや意外とこの比較では感じなかった。

Victor HP-FXC70とXBA-1SL。
この価格帯では大のお気に入りのFXC70。
低域の締り、高域の耳への刺さりのなさはとても聴き心地が良い。
ギターのリフの切り込みの鋭さとか大好きな音。
なのに全体的にはまろやかという稀有なイヤホンであると改めて思う。
これで音場も広かったら恐ろしい子だったのだけれど。
XBA-1SLは単体で聴くとここまでは感じかった荒々しさを感じる。
というかFXC70が優等生すぎる。
面白みで言えばXBL-1SLであろう。

最後に格の違いはあるがEtymotic Research ER-4PとXBA-1Sl。
同じシングルBA機ということで。
格の違いを感じながらも比較試聴。
装着は相変わらずER-4Pはセンシティブ。
ピタリと決まらないとスカスカ。
鼓膜のそばまで音道を導くとモニターライクな精密な音が飛び出す。
ER-4Pの後にXBA-1SLを聴くと粗さを感じざるを得ない。
とはいえびっくりするほどの違いではない。
好みの範疇で優劣をつけてもいいくらい。
とはいえER-4Pの壁は厚いけれど。

総じてXBA-1SLの基本性能は高く値段から考えると大変お買い得感もありSONYにしては音漏れを心配する必要のない良い機種だと思う。
低音から高音までバランスよく元気よく鳴らしてくれるのでお気に入りのイヤホンになりました。

Ultimate Ears TripleFi 10 Noise Isolating Earphones

2011年08月09日 15時26分37秒 | ヘッドホン/イヤホン
円高が進んで個人輸入が美味しくなったところでアメリカのアマゾンで200ドルで売られている、いわゆる10 ProことUltimate Ears TripleFi 10を購入。
M-AUDIOのIE-10(いわゆる3 Studio)とIE-30(いわゆる5 Pro)を既に持っているので順調にランクアップして行ったという訳だ。
それぞれの特徴はいろいろなところで述べられている。
私自身の感想もそれらと同じものだ。
3 Studioはシングルドライバで中音域中心でボーカル物が気持ちいいしが、低音が出ていないわけでもないからロックなども小気味良く楽しめる。
5 Proはダブルドライバで低音域と中音域が元気でロックに最適というイメージ。
で今回購入した10 Proはトリプルドライバで低音域が豊富。
豊富だけれどもぼやけるようなことはなくきっちりと量感と解像度を両立している。
中音域は少々引っ込み気味なのでボーカルが前に出てこないことは否定できないがそれほど致命的に引っ込むわけではない。
他と比べればといった程度。
低音域に厚みがあるので相対的に引っ込んでいるように感じるといったところ。
アコースティックギターもエレクトリックギターも艶やかに煌びやかに演出する。
この感じは凄いものがある。
かなり出来の良い5 Proとどの程度差が出るものかと思っていたが、全然物が違った。
10 Proはきっちり5 Proを上回っている。
音場の広さは同程度だがレンジの広さ、低音域の量感、解像度が完全に上回っている。
非常に音の粒が細かく繊細。
個人的には大好きな音で本当に買ってよかった。
少々形状が太いので耳の中での収まりが良くないのが少々残念な程度。
大満足な逸品。

最近入手したイヤホンについて

2011年05月06日 20時25分25秒 | ヘッドホン/イヤホン
以前ビクターのHP-FXC71を普通の音源をリマスターCDのようにしてしまうと書いたが今もその気持ちは変わらない。
派手だ。
悪くはないがたまに疑問符が付いてしまう。
「これはこの音楽の本来の音ではないだろう?」
そこで今更ながらHP-FXC70を購入。
FXC50よりも低音が締まっていて好ましい。
音場は狭いが音の傾向はドンシャリ気味で気軽に聴くにはとても好きな音だ。
コンプライのT-500Wのイヤーピースを使うと高音の尖った部分も覆い隠されてなお良い塩梅。

私の常用イヤホンがようやく定まった。
いやはや、値段だけではないなあと感慨深いものがある。
勿論ゼンハイザーのIE8等はこれ以上の好ましい音を出すのかもしれない。
しかしそれほどまでに良い音を求めていくことに少々疲れてしまったところは否めない。
通勤電車の中では良い音と遮音性の両立という課題も加わり、よりいっそう選択肢が限られてしまう。
バランスが難しいのだ。
FXC70はその点バランスが良い。
遮音性もあり適度にドンシャリ。
気持ちがいい。

ついでにビクター信者のように新しく発売されたHA-FXT90LTDまで購入してしまった。
ツインドライバユニットが売りの限定版仕様。
透明皮膜に包まれた赤いコードがかっこいい。
これは高解像度で高音域が少し神経質なところがあるが中音域が豊かで静かなアコースティックものは鳥肌が立つような感動がある。一万円ほどの価値があるかと聞かれると悩むが入手したことを後悔はしていない。

さらに調子に乗ってiPod用にリモコン付きのソニーのMDR-XB41IPを購入。
純正のアップルのカナルイヤホンも考えたのだが白いイヤホンには並々ならぬ抵抗感を感じる。
EX500とかのレベルを期待すると身悶えして悲しくなるが、EX310を完全密閉型にした製品だと考えると納得出来る。
値段なりには楽しめる。

ATH-A900Tiのコード無償交換とその結果

2010年08月22日 03時22分13秒 | ヘッドホン/イヤホン
オーディオテクニカから「ヘッドホン コード無償交換のお知らせとお詫び」と題され、ATH-AD2000、ATH-AD1000PRM、ATH-A900LTD、ATH-A900Tiの四種のヘッドホンにおいて、設計仕様であり製品特長の一つとしてご案内されていた「左右両出し左右独立アース線(4芯)構造」が、ヘッドホンの左右ハウジングにコードを分岐する部分において、左右アース線が接続された状態で製造されていたことが判明したため、これを本来の設計仕様どおりのコードに無償交換するというアナウンスが行われた。
これが2010年4月12日のニュースリリース。
これはどうも某匿名掲示板においてコードを実際に分解してみた奇特な方(バランス化改造して気が付いた模様)が構造の仕様との乖離を発見し、その事実を公表、2010年1月下旬頃から大きな騒ぎになり、メーカーが対処せざるを得なくなったということがあったらしい。

ATH-AD2000の発売が2004年11月21日、ATH-AD1000PRMが2008年10月17日なので、相当長い間、オーディオテクニカはこの「仕様間違いに気が付かなかった」ようだ。

私の所有するATH-A900Tiもこれに該当することもあり、コードを交換してもらうことを考えた。
しかし気になるのはコードを交換することによって音の変化が発生するかどうかということ。
聴覚上の変化が好ましい方向に必ずしも向かうわけではない。
「これはいかん、元に戻してくれ!」
叫んでも後の祭りであろう。
そこで判断材料とするべく、確認してみた。

Q.コードは元の製品と同じ線材を使っているのか?
A.線材等の素材は全て交換前と同じ仕様のものになります。
Q.コードの交換によって音に変化がある可能性はあるのか?
左右独立アース構造にすることによってクロストーク特性は向上しますが、実際に違いを認識することは困難です。

ということで、変わりがないのなら交換してもらおうと考えた。
プラグ部分の金メッキも若干剥げて来ていたし。

ところが、帰って来たATH-A900Tiの音質は明らかに変わった。
今までどうあがいてもゼンハイザーのHD650に勝てる音楽ジャンルがなかった(辛うじてハードロックは低音域の迫力だけで勝っているかも、という感じはあったのだが)にも関わらず、帰って来たATH-A900Tiは低域のスピード感、中高音の艶やかさ、解像感など以前とは比べ物にならないくらいよくなっている。
これはどうしたことだ。

以下はあくまでも私の推測であり、事実とするメーカーからの公式および非公式の声明は一切存在しないしようだし、私はそれを追求するものでもない。
ただ、音質の変化の原因についてこういうことになっているのではないかと推論し、その推察の過程を楽しんでいるに過ぎない。

まず、今回の無償交換対象ヘッドホンの問題となった部分のみをメーカーのWebページから抜粋。

ATH-AD2000 発売日2004年11月21日(税抜 ¥80,000)
●絡みにくい高弾性エラストマーシースとOFC-6N+OFCハイブリッド導体コード。
●入力コードは左右両出し左右独立アース線(4芯)構造の音質重視設計。
コード(シース/素材/長) エラストマー/OFC-6N+OFC/3.0m

ATH-AD1000PRM 発売日2008年10月17日(税抜 ¥58,000)(限定生産)
● 入力コードは左右両出し左右独立アース線(4芯)構造の音質重視設計。
コード長(シース/素材) 3.0m(エラストマー/PCOCC)

ATH-A900LTD 発売日2005年11月25日(税抜 ¥35,000)(限定生産)
●左右両出し・独立アース線4芯構造の音質重視設計。3.0Hi-OFC入力コード。
●入力コードに絡みにくい高弾性エラストマーシース採用。
コード(シース/素材/長) エラストマー/Hi-OFC/3.0m

ATH-A900Ti 発売日2007年12月7日(税抜 ¥50,000)(限定生産)
●左右両出し・独立アース線4芯構造の音質重視設計3.0m、Hi-OFC入力コード。
コード(シース/素材/長) エラストマー/Hi-OFC/3.0m

この中で「OFC」は「無酸素銅」、「PCOCC」は「単結晶状高純度無酸素銅」、「Hi-OFC」は「ハイクラス無酸素銅」となる。
この差を検証するには顕微鏡で断面を観察しなければ分からないのではないだろうか。
つまり通常、「PCOCC」ならまだしも「OFC-6N」と「Hi-OFC」の区別は付けられないだろう。

これらの製品の中で現行商品はATH-AD2000だけである。
つまり今後も製造するラインを確保されているのはこの機種だけであり、その他の製品は保守部品を使うことになる。
しかし保守部品からして仕様外なのだから全て廃棄対象。
新たにこれら三種類のコードを作成するだろうか。
現行のATH-AD2000の設計変更をかけるだけではないだろうか。
発覚から対応まで実質約二ヶ月間なので現実的に対応範囲は限られるのではないかと全くの推測で疑念を述べる。

しかしそうすると問題はATH-AD1000PRMのPCOCCコード。
これは線材が明らかに違うのでちゃんと再作製しないとさらにユーザーに対して不誠実な対応となる。
これは正式には謳い文句にされていないが実はATH-A1000Xのコードが独立アース線4芯構造を採っていて、これを流用しているのではないだろうか。
これも全くの推測である。

ただメーカーも言っているように左右独立アース構造にすることによって音質的優位も効果としては特になく、2008年12月5日発売のATH-A1000Xでは改めて謳わなくなったのではないだろうか。
何度も言うようだが全くの推測である。

するとATH-A900TiにはATH-AD2000と同じOFC-6N+OFCハイブリッド導体コードに交換され、音質が変化し、従来とは比べ物にならないくらい音が良くなっている理由が説明できる。
より良い線材にリケーブルされたのだからATH-A900Tiの音が激変したのだ。

くどいようだがこれは全くの推測である。
オーディオテクニカの関係者が読んだら苦笑あるいは噴飯モノの妄言かもしれない。
だがそう思わずにはいられないほど音が良くなったのだから私にとっては「幸せの推測」なのだ。
先般購入したATH-W1000と合わせると不得意なジャンルはないのではないか、HD650との音の差を楽しむことが出来るレベルで双方が共存できるというくらい嬉しい変化なのだ。
もちろん、万人がこのように感じる訳ではないだろうし、その変化が良い方向に変わったと感じるかも責任が持てない。
それこそ変わったと思っているのはこの世の中で私ただ一人かもしれない。
でも私はコード交換で幸せになった。
ただそれだけである。

オーディオテクニカATH-W1000

2010年07月24日 12時33分04秒 | ヘッドホン/イヤホン
オーディオテクニカのヘッドホンATH-W1000を購入。
送料込みで三万三千円ほど。

北海道産アサダ桜の無垢削り出しハウジングを採用し、OFC-8Nボビン巻きボイスコイルでパーマロイ磁気回路を採用したチタンフランジ53mmドライバー、布巻き3.0mで6N-OFC+Hi-OFCのハイブリッド入力コードと木製スリーブといったかなり贅沢な(そして通常の知識では理解しがたい、さっぱり意味の分からない単語の羅列された)仕様。

とにかく木製ハウジングが美しい!
この美しいハウジングに傷を付けるのが怖くて毎回おっかなびっくりである。
その姿形に惚れたのもあるがこの傾向の音のヘッドホンをもっていないというのも購入の理由。

低音は締まっているが比較的薄く、中高音が特徴的で煌びやかというもっぱらの評価。
そして昨年10月頃に生産完了になり、市場在庫がなくなったところでつい見付けてしまった新品在庫。
駄目人間には買わない理由が見つけられなかったのである。

ピュア・オーディオでは嫌われがちなコードの片出しではあるが私は嫌いではない。
二・三十センチのケーブルの長さの差で音が左右でずれて聞こえるほど人間の聴覚が鋭敏であろうはずがない。
電気が流れる速さは光速なのだから。
もちろんケーブルで音が変わる、ということを前提条件にして考えると、ケーブルはフィルターの効果をもっており、長さが違えばその効果により左右で差が出るとも推察される。

本当に~?
機械でも計測できないようなことを人間が聴き分けられるの~?
…まあ、よろしい。

音は評判通り低域が薄く高音域が奇麗。
反応は速く、ロックなどスピード感のある音楽や打ち込み系はかなり好印象。
HD650だと明らかにもっさりしてしまうところをしゃっきっと鳴らす。
音場はあまり広くないけどこの反応の良さは気持ち良い。

何れにせよこういう音の傾向のオーバーヘッドホンは持っていなかったので本当に買って良かったと思う。

Victor HA-FXC71

2010年06月26日 16時53分23秒 | ヘッドホン/イヤホン
ビクターのインナーイヤーヘッドホンHA-FXC71を購入してみた。
以前HA-FXC50を買ったが直後にHA-FXC70が出てショックを受けたものだ。
HA-FXC50の印象自体は悪くなかった。
高音域が少々艶がなく、安っぽいのが少し気になったが遮音性の良さから通勤のお供として一時活躍したものだ。
HA-FXC50では純正のイヤーチップでは物足りず、EP-EX1を使用していたが、HA-FXC71は純正のままがいい。
フィルターまでついているあたり、なかなか手が込んでいていい。

さて、音の傾向は明らかにドンシャリ。
中高音の一部にピークがありシンバルあたりの音が大きく聞こえる。
煌びやかな音で強調されるので人によって好き嫌いはあるかもしれない。
低音はかなり太めで解像感がある低音が楽しめる。
これだけしっかりとバスドラムの音が聴き分けられるのは素晴らしい。

ER-4Pがドンシャリになったらこういうイヤホンになりました、みたいな感想。
この値段でこの音はコストパフォーマンス高すぎ。
ソニーのMDR-EX90SL並みの衝撃的パフォーマンス。
しかもMDR-EX90SLより安いというのが素晴らしい。

古い録音のものを聴いて気が付いた。
これはリマスターイヤホンだ。
つまりドンシャリで煌びやかで高解像度。
リマスター盤と呼ばれるものは大体が情報量を多くし、低音に迫力を出し、高音の伸びを感じさせるように調整されたものが多い。
つまりこのHA-FXC71で聴くことで古いCD音源のものがリマスター盤を聴いているような気分に浸れる。
ではリマスター盤や最新録音のCD音源を聴くとどうか。
少々派手になりすぎる。
聴き疲れがする。
このあたりがHA-FXC71の強みであり弱みでもあるといえるだろう。

上記の理由により手放しで絶賛はできないが、このコストパフォーマンスの高さは賞賛に値するだろう、なんて、一端の評論家みたいに結んでみたりして。

夕暮れと水田
『夕暮れと水田』
カメラメーカー: FUJIFILM
カメラモデル: FinePix F700
撮影日時: 2010:06:06 18:27:04
焦点距離: 8.5mm
絞り値: f/5.6
露出時間: 0.0045 秒 (1/220)
ISO 感度: 200
露出補正値: なし
測光方式: マトリックス
露出: プログラム (オート)
ホワイトバランス: マニュアル
光源: 太陽光
フラッシュ使用: いいえ
(画像をクリックするとオリジナル画像が表示されます)

FiiO E5

2009年10月11日 00時38分41秒 | ヘッドホン/イヤホン
少し前にヘッドホンアンプFiiO E5を買ってみた。
ソフマップで買ったので三千八百円ほどした。
海外から買ったら今なら円高で千五百円くらいで買えるのね。
ちょっとショック。
情弱乙。

デジタルアンプらしい少々固い音だがあのHD650さえもそれなりにドライブしてしまうのには驚き。
四千円なら少し考えてしまうが千五百円なら大満足の音だ。

エージングはとりあえず二~三十時間ほどした方がいいみたい。
音がほぐれる。

ヘッドホン試聴記

2009年09月23日 01時12分39秒 | ヘッドホン/イヤホン
HR、HM向けヘッドホンを探して試聴してきた。
ポータブルCDプレイヤーでドライブできるという条件を付けてみたのでSL-CT700を持って行った。
試聴曲はオジー・オズボーン「クレイジー・トレイン」。

【Sennheiser HD650】
確認のためにまず聴いてみた。
厚い低音、マイルドな高音、解像感、リファレンスヘッドホンにふさわしい。
しかしポータブルCDプレイヤーでドライブするにはやはり能率が悪い。

【Sennheiser HD595】
HD555のサラウンドリフレクターがないとこんなに音楽向けになるんだと感心した。
低音の質の良い厚みの不足と高音の解像感はいまいちに感じた。
値段が違うから仕方がないがHD650との差は結構大きく感じた。
HD555の方が高音はきらびやかで解像感は高く感じるようにできているようだ。
とはいえ音楽鑑賞目的ならば最初の一台にこれを選べばかなり幸せになれるはず。
そういう意味でネット通販で二万円で買えるのは非常にお買い得だと思う。
広がりすぎる音場、薄い定位感を気にしなければHD555のお買い得さはさらに上を行くとも思うが。

【GRADO SR325i】
We love Rock'n Roll!って感じ。
非常にノリが良く好ましいが重低音がなく、そこは寂しい。
ロック(含むHR)限定ならばといったところだがコストパフォーマンスは厳しい。
二万円台で手に入るならば面白い選択だと思うが、高いよ。

【beyerdynamic DT 990 Edition 2005】
かなり高音、低音ともいい音がするが能率が悪い。
ヘッドホンアンプを使うのであればかなりよい選択。

【ULTRASONE PRO 900】
かなり高音、低音ともかなりいい音がする。
HR、HM向き。
しかし能率が悪い。
ヘッドホンアンプを使うのであれば素晴らしい選択。

【SONY MDR-SA5000】
正直試聴もせずに欲しいと思ったこともあるヘッドホン。
しかしタイトではあるが低音は非常に薄く高音ばかりが耳につく。
幻滅。
これは私の耳に合わない。

【audio-technica ATH-AD1000】
MDR-SA5000よりはましだが低音の量は薄い。
全体的なバランスは悪くないのだが私の好みの範疇にはない。

【AKG K701】
すみません、このヘッドホンの低音の厚みのなさも興味対象外。
能率があまり良くなく鳴らし辛いかな。

【DENON AH-D7000】
これは凄い。
低音の量、質、耳に刺さらない高音の絶妙な伸び、艶やかな中音域。
非常に音のいいスピーカーで聴いているよう。
びっくりした。
少しゆったりとしているかも知れないがオールラウンドに素晴らしい音楽が聴けるはず。
これは本当に欲しいと思った。
でも、でも、高いよね…

【DENON AH-D5000】
で、こちらも聴いてみたがAH-D7000と傾向は似ているものの比較すると貧弱。
特に高音域の繊細さには大きな差がある。
妥協してAH-D5000という選択はあり得ないかなと思った。

【KENWOOD KH-K1000】
低音は少し音域の高い方で鳴るので沈み込む低音は期待できない。
高音は耳につかず品もある。
中音域も十分出ていて全域フラットと言った感じ。
この値段でこの音はよくできていると思う。
しかし外観のチープさは所有欲をくすぐらない。

今回分かったこと。
自分の持っているヘッドホンのポテンシャルは自分が思っていたよりも結構高いと言うこと。
偶然ではあるが良いもの選んできたなと思う。
改めて自分の所有するATH-A900Tiが良い音だと気付かされたし、HD650を超えるものはそう多くはないということも教えられた。
試聴はしてみるものだ。
いや、本当。

ああ、それにしてもDENON AH-D7000、欲しい…