世田谷経営改革クラブ

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世田谷区議会改革について その1

2010年09月29日 | 私の考え
今、世田谷区では、議会制度研究会というのを開催して、世田谷区議会の改革について、月平均2回、一回の開催について2時間位議論をしています。

ただ、ここの議論で、議会制度に関する検討項目一覧が公開されていなくて判りにくいので、まずは、この一覧を記載していきます。

議会制度に関する検討項目一覧

1. 姉妹都市交流も含めた海外視察:姉妹都市交流及び海外視察のあり方及び経費等について : 検討済み

2. 議員報酬の支給方法について  :月の半ばで就任・退任を踏まえた議員報酬の支給方法(日割り計算の導入)について:検討済み

6. 費用弁償:費用弁償の支給方法及び額の見直しについて:検討済み

3. 区議会ホームページの改善    :議員紹介画面でのホームページアドレスの記載等:検討中

4. 陳情の取り扱い:陳情は委員会に付託せず関係議員に送付する、あるいは全ての陳情を付託することなど:具体的検討内容は今後協議

5. 会派構成から見た発言時間の見直し:本会議場における意見開陳の発言時間(予算・決算審査も含む):具体的検討内容は今後協議

7. 議員定数:議員定数のあり方(見直し)について:具体的検討内容は今後協議

8. 議会内の役員報酬の見直し:正副議長、正副委員長、監査委員、農業委員の役職報酬の廃止について:具体的検討内容は今後協議

9. 議員の経歴詐称防止に向けたルール化::具体的検討内容は今後協議

10. 本会議の議案に対する質疑:付託予定委員会に所属する議員の質疑の取り扱い:具体的検討内容は今後協議

11. インターネット領収書公開での1円以上の領収書添付の取り扱い:添付する領収書の金額的要件の見直し:具体的検討内容は今後協議

12. 予算・決算委員会での電子機器の使用:質問時のパワーポイント等の使用:具体的検討内容は今後協議

13. 委員会での傍聴人数の拡大、傍聴者への資料提供::具体的検討内容は今後協議

14. 文書質問制度の導入:    :具体的検討内容は今後協議

15. 政治活動用ポスターの自粛:町の美観や経費等を踏まえた政治活動用ポスターのあり方:具体的検討内容は今後協議

16. 議場のあり方:理事者との対面式演壇の設置等:具体的検討内容は今後協議

17. 議長、副議長、監査委員の任期について:任期終了前の交代について:具体的検討内容は今後協議

18. 議会基本条例の制定について:議会としての機能強化や決定方法等について:具体的検討内容は今後協議

19. 年度末の期末手当の廃止:3月期末手当の廃止:具体的検討内容は今後協議

20. 区議会議員の専用駐車場の廃止について:議員利用のない時には区民利用も可能にするため:具体的検討内容は今後協議

21. 教育委員会委員長の本会議等への出席::具体的検討内容は今後協議

22. 陳情の連合審査会について::具体的検討内容は今後協議


なお、太字で記載しているのは、検討済みか検討中の案件と、検討する可能性のある議題で、それ以外の議題は協議する予定のある議題のようです。

それで、現在では、議会基本条例を制定する必要に言及しながらも、もう時間がないから制定は次の選挙で選ばれる議員に任せようと、議員定数の見直しについて協議するか、それ以外の文書質問制度、議場のあり方等で協議するか検討中のようです。

議会制度改革に関する私の考え方は、この後述べます。

世田谷区議会改革について その2

2010年09月29日 | 私の考え
議会制度改革に関する私の考えを述べると、議会改革が必要だと言うのは、以前から主張しているとおりです。
だから、世田谷区議会が議会制度研究会を開催して議論を始めてくれたことは、評価しています。

ただ、開催回数が少な過ぎるのではないかというのも、正直な感想。

平均月4時間しか協議をしないで時間が足りないって納得できますか?

自治体の中には、通年で休みなく開催して議論している議会もあるのに、何故、協議をもっとしないのでしょうか?

議会改革を本気でする気があるのか、正直、疑問に感じてしまいます。

確かに、形式だけの議会基本条例なんか作っても意味がないのですが、4年間もの任期があって、時間がありそうなのに次回に持ち越そうと考えるのは、半年とか1年とかで業績を上げられないと給料泥棒と怒鳴られることもある一般社会の感覚では全く理解不能です。

世田谷区では、議員の給与は年間で1000万円強、政務調査費は年間300万円、4年間の任期なら5000万円もの経費を議員一人当たり負担しているんですよ。

それで、委員会、本会議合わせて、年間で70日程度しか議会に来ていないで、どうして時間が足りないということになるのでしょうか。

議題に関する私の考えを述べるなら、協議されている通り、議会基本条例や議員定数の削減というのは、議論を尽くして、他のことを決定した後に決めるという考え方には賛成です。

私自身は、少数の専門家の議員と区民の意見を反映させるための無給の議員に二分化するべきだと考えているので、有給の議員に関しては二人どころではなく、もっと減らすべきだと個人的には考えているのですが。

まずは、議員の活動内容を明確にし、掛かっている経費と比較して、どんな成果を上げているのか、区民に理解して貰う必要があるではないのでしょうか。

この点、文書質問制度の導入や議場のあり方の変更を決定するのも少数意見尊重やわかりやすい議会を確保するために必要だとは思うのですが、協議日数を今のまま増やさずに協議していくならば、議会報告会を開催して貰いたいと考えています。

議会制度研究会の協議を読む限りでは、議員の方々はうまくご自身の活動が区民に伝わっていないと認識されているようです。

それならば、せめて次の選挙までに4年間の議会報告を区民に対して実施して貰いたいですね。

この4年間、議会はどんな決定を下し、どんな理由で賛成・反対してきたのか、区民に説明し、区民の質問に答える。

区民には、それを聞く権利が当然です。

現職議員さんの中で何人が次回の選挙に出るかは知りませんが、現職区議会議員が超党派で議会活動の報告をすることは、決して新人候補にとって不利になるとは思いません。

だって、報告内容次第では、現職議員さんの評判が上がることもあれば落ちることもありますからね。

議会改革の第一歩は、議会報告会やアンケートで区民の意見を聞いて、議員が危機感を持つところからのようです。

それならば、区議会で大至急アンケートを区民に実施したり、議会報告会を開催して、区政の状況について、判りやすく区民に説明して、議会の活動を判りやすく話して貰いたいと考えます。

8月8日は議員力検定協会2010夏講座に参加してきました

2010年09月13日 | 活動日記
テーマは『あらためて日本の議会政治を考える』

講師は、北川正恭元三重県知事、山口二郎北海道大学大学院教授ら。

北川先生は、マニフェストは消費者、生活者に対してする契約であり、
守れないマニフェストを作るのは詐欺
である。

みんなの党は、マニフェストはもう古いとアジェンダを出してきたが、
アジェンダは課題であって、契約になっていないのは、進歩でなく後退である。

今回の政権交代は、会社で言えば、労組代表が社長となったようなもの、革命である。

革命だからこそ、今までの政権の膿や問題点を出すことが出来る。

そして、その革命の進行予定を示すのがマニフェストである。

この政権交代が、10~15年おき位に普通に行われるようにするのが、今後の自分(北川先生)のミッションであるとのことでした。

山口先生は、民主党のマニフェストには、どんな社会を作りたいのはという理念が欠けていたと指摘されていました。

実際、今の民主党党首選を見ても、どんな社会になるのか、私もよく判らないんですよね。

まあ、同じマニフェストで当選した以上は、理念は一致した上で、手法で対立という感じであるべきなんでしょうが。

イギリスなどはマニフェスト作りも公開してから1年以上議論をして修正をしていると言います。

日本でも、マニフェスト作りから公開で行って欲しいものです。

ちなみに、講座の後、北川先生にご挨拶に行くと、お茶に誘って頂き、女優の秋吉久美子さん達と、
同期のやっている図書館文化拠点計画の話を聞きました。

頑張っている仲間がいるというのは、心が励まされるものですね。

図書館計画については、今度、調べておこうと思います。