第2日
2020-07-02 | 詩
塀の上の猫
塀の上の猫は不敵な笑みを浮かべて
「だんなさんどこへお出かけじゃあ」
どうもこいつらはわれらの行動を
逐一見抜いているような気がする
猫宇宙人説というものがあるが
こいつらは閻魔様の手先で
われらの悪事を逐一報告している
のではなかろうか
まあわれらの悪事などたかが知れている
閻魔様だって馬鹿馬鹿しくてやってられない
ええいどいつもこいつもやり直しじゃあ!
「雨が降りそうだから傘持っておいき」
猫は空をちらと見ながら忠告する
確かに西に入道雲が聳えている
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