亡国のクライシス+

NHK、ネット業務こそ「本来業務」

NHKのネット業務への不透明支出が取り沙汰されている。
確かに、NHKの本来業務はテレビ放送にあり、ネット業務は補完業務に位置づけられている。

この不透明支出に対して、民間放送連盟とそれらの局を支配下に置く系列新聞の団体である日本新聞協会が怒りをあらわにしているが、時代錯誤なのは民間放送連盟と新聞協会のほうである。

もう地上波テレビの時代ではない。今あるテレビ放送をすべてネット放送に移行すべきである。それで全国各地のテレビ塔や中継アンテナ塔が消え、その維持費や人員もカットできる。

その代わり、地方の地上波テレビ局はほぼ壊滅状態になるが、それでいい。規模を大幅に縮小し地域放送に特化したらいい。

例えば、TBSのテレビ番組を仙台の東北放送を通じて流す必要はまったくなくなった。仙台の視聴者はネットを通してTBSの番組を直接、視聴すればいい。東北放送はローカル放送のみとし、社員30人程度にダウンサウジングして生き残ればいい。

地上波テレビからWebネット放送へ。これは日本経済にとっても大きなイノベーションになる。東京キー局の経営安定にも繋がり良質な番組づくりにも戻れるだろう。
 
NHKのネット業務への予算化は決して不透明支出ではない。未来につながる措置であった。それを不透明支出というのなら、そのカビの生えたNHKのあり方を早く変えたほうがいい。
  
地上波テレビはほとんど見ない。面白くないからだ。ファイアースティックでネット放送だけ見ている。NHKプラスも見ているが、「配信していない」が多くて気が滅入る。ネット放送がNHKの本来業務に位置づけられていないから、映像使用料などの予算も制限されているのだろう。

NHKの不透明支出など枝葉末節なことだ。総務省の有識者会議でNHKのネット業務の本来業務化が審議されているが、早く結論を出してあげたらいい。テレビ放送の全面ネット化は時代の要請である。

全国紙は、地方の地上波テレビを傘下に置いているから早急のネット化に猛反対だが、そういう過去の利権にすがる姿が新聞離れの原因でもある。

地方の地上波テレビと新聞はもうオワコン。すでに、その役割を終えている。

全国のFMラジオ局も同じ。好きな時に好きな音楽を自由に聴けるユーチューブに敗北した。スポンサーも次々にユーチューブに乗り換えている。いまだにFM局にコマーシャルを出している企業は時代を読めない古い企業。誰もそんな企業の商品など買わない。

音楽が中心でないAMラジオは何とか生き残る。ラジオは音楽を聴くツールではなくなった。番組の作り方を変えないといけない。ラジオは情報ツールにならないと生き残れない。文化放送の大竹まことゴールデンラジオが成功のいい例である。
 
田舎のラジオ局はまだリクエスト曲などを中心とする番組構成。そんなのは認知症ババア相手の番組、スポンサーが離れるわけだ。
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