麻布大学野生動物学セミナー

学外の方をお招きしてお話を聞きます

33 「リンク学」のすすめ

2012-06-28 17:41:34 | 2011
日時 2011年4月26日(火)18:30から
場所 麻布大学 獣医学部棟119/120号室
話題提供者 高槻成紀
     (麻布大学野生動物学研究室)
話題 「リンク学」のすすめ


Heteropappusにとまるコヒオドシ

36 ツバメの給餌に関わる親の行動・子の行動

2012-06-27 08:00:20 | 2012
日時 2011年12月23日(金)18:00から
場所 麻布大学 獣医学部棟119/120会議室
話題提供者 北村 亘(電力中央研究所 環境科学研究所 生物環境領域)
話題 ツバメの給餌に関わる親の行動・子の行動



以上の予定でセミナーをおこない、たいへん興味深い話を聞くことができました。ツバメの産卵から雛が育つ3週間ほどの短い期間に意味のあるデータをとるために実に厳格な理論的準備をし、エレガントなデータとりがしてあるのに感銘を受けました。懇親会では楽しい話を聞くことができました。北村さん、ありがとうございました。ほかにも話題をお持ちとのことで、またお招きしたいと思います。

37 自然を教えるということ

2012-06-26 07:13:03 | 2012
日時:2011年11月30日(水)18:00~
場所:麻布大学 8号館
話題提供者:植原彰(乙女高原ファンクラブ代表世話人,日本自然保護協会自然観察指導員)
話題:自然を教えるということ





11月30日に植原先生をお迎えしておこなったセミナーでは乙女高原での保全活動をとくにインタープリテーションにしぼって話をしていただきました。高槻は「自然を教える」という話題をお願いしたのですが、植原先生は「教える」よりは「伝える」のほうが自分の感覚に近いというあたりから話を始められました。とても話がじょうずで、小学生とちがって反応の大学生に「こういうのって苦手なんだよね」といいながら、私たちを話に引きこんで行かれました。重要な話がいくつもありましたが、私には「自然が先生」ということと、インタープリターは人と自然のあいだに立つのではなく、脇にたつ、あるいは後ろから人が自然に向かうのを支えるという表現をされたことです。私自身が大学生に対して、どうすれば自分の関心で自然に向かうようになってくれるかとあれこれ考えるのと共通していると感じました。初めは少なかった聞く側からの発言も次第に増え、かなりもりあがった議論にもなりました。
 植原先生の乙女高原に対する熱い思い、生き物をきちんとみること(科学的な態度)、誠実な受け答え、子供へのやさしさ、そうしたことが伝わってきました。同じインタープリテーション内容でも、植原先生でない人がおこなえば、これほどはうまくいかないだろうと思いました。
 よいセミナーになったと思います。植原先生、ありがとうございました。高槻