『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.2061 縦走曲 ソロの調べ 第3番 最終楽章

MTB縦走路の旅・完結編(!?)!!
10月も下旬、標高の高い山々を走るのもそろそろ限界かと…
と言うわけで最後のチャンスかと思い立ち、行ってまいりました縦走第3弾

数年前に南蔵王縦走路を走破してから、たいへん気になっていました“北蔵王縦走路”
予想どおり、最後にして、最上級な厳しさと、最高の疲労、そして極上の景色を堪能してまいりました。


10月27日5:00am…遠刈田無料Pに車をデポし、スタートを切りました
今回の行程は…遠刈田=エコーライン=刈田岳(標高1,758m)=熊野岳(1,841m)=自然園=名号峰(1,491m)=八方平=南雁戸山=北雁戸山=(1,486m)=カケスガ峰=有耶無耶の関跡=(旧)笹谷峠=青根経由=遠刈田ゴール…の長丁場コースです

雪が降った形跡はありませんが、頂上のあたりが白く見えます…

まずは、MTBなので2時間ほどかけてのオンロードHCです。
天気は快晴ですが、登りつめるに従って、風が強まり、気温が低下して行くのが体感できました。

オンロードも終わる頃には向かい風が凄く、ダンシングしても進まないほど
17.8㎞走り、オフロードに入った頃には、早くも体力がREDシグナルに…
とりあえず建物の陰に身を潜め…また走り出すと、間も無く刈田岳です。
画像では全くその様に見えませんが、更に強まった風と寒さのあまり、三角点へは遠慮せざるを得ませんでした

蔵王のシンボル“お釜”が眼下に望め、吸い込まれそうな思いでした…悴んだ手のせいでピントがブレブレです

猛烈な風と低温に、断念もありか…と辿り着いたは熊野岳。
一見雪の様に見える霧氷も、強風にあおられて長~く横に伸びています。

ここでも敢えて三角点へは行かず、体力温存を図りました

そのまま縦走続行を決意し進むと、ガレ場路面が続き、“押し”で進みます

一旦平坦になると“自然園”と名の付く場所へ…。
振り返れば熊野岳…僅かな標高の違いで春と修羅いや真冬と春を見た思いです

どこかにありそうな、庭園を巨大化させた様な感じの“自然園”でした。

乗ったり押したりを繰り返しながら進むと名号峰です。
スタートしてから既に3時間20分が経過、22.5㎞を消化しました

北を望めば中央に、これから進み越えて行く、雁戸山が鋭く待ち構えています

その後、意表をついて途端に乗れる様になります。
木の根や倒木、ヘツリ道っぽい箇所が多く…何だか古道を走っているかの様な錯覚に陥りながら快適に進みます

楽し過ぎたり、苦し過ぎたりすると、自然と画像が少なくなります(笑)…と、辿り着いたは八方平…さすがにお腹が空いたので、天然のベンチに腰掛け、山形側の景色をおかずに、おむすびを食し小休止しました
そして、そこからはまた、強烈なパワークライミングの連続です

長くキツい時間が続くと、さすがに気持ちが折れそうになります。
…が、たま~に望める雄大な景色に癒されること数え切れず

この登りは、永遠に続くのだろうか…ついつい弱気になりながらも顔を上げると“山の神”様の碑が

やっとの思いで、南雁戸山へ到着しました。
スタートから、早くも4時間50分…27㎞を消化したポイントです

休憩もそこそこに…見える先にはニセピークと雁戸山…厳しそう

しばらく急勾配の岩場路面が続きます…コースから外れると絶壁だったり、神経を集中させて進むも…日陰の岩はまだ凍っており、時折り足を滑らせたり…

ニセピークから、越えて来た南雁戸山を振り返り、ふと物思いに耽ったり

水なし沢コースとの分岐点にてしばし宮城側との景色に別れを告げます。

ルートが険しいと、何度も何度も軌跡を確認してしまいます…ホントしんどかった

スタートから6時間10分、その距離29㎞…辛くも雁戸山へ到着
若い3人のパーティーと遭遇…男性にこの先の状況をお聞きし、お元気な女性のおひとりからは「凄い!スゴイッ!!後姿、写真に撮ってイイですかぁ~!?」と黄色い声援を浴び(笑)、「それじゃぁ、転ばない様に行きます…」と、こっ恥ずかしい思いで下山を開始しました。

分かり難いですが、画像中央の急な岩場斜面をやり過ごすと傾斜は緩くなり…やがて宮城・山形側双方へ向う分かれ道があり、木の根だらけで乗れない長いキャンバー路面を越えて行きます。

カケスガ峰着…鬱蒼とした森から抜け出し視界が開け、陽を浴びた瞬間…なんだかジーンと来ました。
愛車に跨る事ができる様になると、それだけで安堵感いっぱいです

その後は、また乗れたり、そうでなかったりの繰り返しです。
ようやく路面も落ち着き、長く乗れはじめて来たなぁ~…と思った瞬間『プシューーーッ』とリアタイヤからイヤな音が…久々のパンクでした

そそくさとチューブ交換しリスタート、見慣れた景色が見え隠れして来た頃…



古道ライドで何度も訪れている“有耶無耶の関跡”へ到着
スタートから丁度7時間、31.2㎞(オフロード区間:13.4㎞+押し・担ぎ等でのメーター未感知距離)…予想以上に時間を要した旅でした。
八十里全線ほどでは無いにしろ、六十里全線に匹敵する位の体力消耗度であり、過去に経験した縦走路のMTB山行では、最高レベルの難易度でした

この後、更に車デポ地へ30㎞ほどのオンロードをナケナシの体力で消化…8時間35分、メーター読み61.15㎞の壮大な旅が終了しました

車で後片付けをしながら暫くは疲労のあまり何も口にする気がおきませんでした。
…が、少し休んでいるうちにミルミル回復(笑)し、P近くの某有名ラーメンショップでチャーシューメンを食しながら、この日の行程と、3週連続のMTB縦走路の旅を回想しました

満足感&達成感でお腹もいっぱい(笑)…今後しばらくMTBでの縦走は無いだろう。
だけど、自分の頭に描いていた縦走路全てを愛車同伴で走破できて、更に何事もなく無事に帰還できて良かった…感無量の3週間でした


今回の縦走路、道の途中で見つけたモニュメント…心に沁みました

※全ての画像は、クリックでオリジナルサイズでご覧頂けます。
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