『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.4577 鳥海山BC

昨夜お伝えしました約ひと月ぶりの山行記録となります…。登山者向けお天気サイトのてんくら予報では、候補のお山はどこも終日オールAな事もあり「今回は久々にロングな山旅を!!」と思い、いつかは行ってみたいと妄想していました雪山の鳥海山へ出向く事にしました残雪期含む夏山では2回登頂した事がある鳥海山ですが、まるっきりの雪山は初めてとなります
ROAD朝練にて、ある程度身体を追い込む事はしていましたので、体力的に問題ないだろうと少々甘く考えていましたが、片道10㎞の冬山はやはり厳しいですね結果的に、久しぶりに全体力を使い切る羽目になりました自宅から180km強/3時間40分。鳥海山の登山口はどこも遠いですね。
9:00am丁度、こちらの除雪終了地点をスタートしました


既に気温は12℃ですのでもちろん夏山仕様、半袖一枚で歩き始めました


地味に長いと聞いていました未除雪道路の緩やかな登り…そのとおりでした。
今回はできるだけ登りの時間を短縮したかったので、登りだけスノーシュー&ノーマル登山靴の組み合わせです。 …が、いい加減使い古した登山靴は防水性能が皆無であり足寒頭熱状態…終始足だけ冷たかったです
ピンクテープに導かれるがままに登って行きます。いつも助かります


未除雪道路から逸れて森の中を登って行きます。そしてスタートから2時間…少~しだけ山頂が近づいて来ました
わりといつも思う事があります…「あんな遠くの山頂まで、果たして自分の脚で辿り着けるのだろうか?!」と。こう見えて実はガラスのハートなんです(笑)


七合目辺りから延々と自分の(雪山での)未熟さを思い知らされ続ける事になりました雪質はモナカ雪時々ザラメ雪と言った状態で、こう配がキツいと、スノーシューのグリップ力が弱く、一歩進んで二歩下がる…みたいな何とも歯がゆい山行です
上部にポツンと見える三角テント…本日唯一の先行者の方が休まれていました。通り過ぎて暫くしてから(聞き取れない)大声と大きなジェスチャーで、何となく声援を送られてる感じがしました。結局この方は山頂まで登らなかったようです。


キツ~い登りをやっつけると、ようやく外輪に出ました。新山と七高山
途端に風が強く気温も低いです。すかさずイアー&アームウォーマーを装着しました(その後更に寒さが増したのでジャケットを羽織りました)。
ここでも両足の筋肉が(2回目)攣って、また10分ほどロスタイム(休憩)です。 痛みで動けない為とりあえず写真撮影を少し下を覗き込むと外輪の崖下に見える新山へのルート(通称ナイフ?)です頂上近辺の雪質・強風等気候的なもの/危険を伴うルートの積雪状態/そして自分の技術・体力的なものを考慮し今回は新山へは登り返さないない事に決めました。七高山を目指します


こちらが新山へ続く『壁のような』下りルートの分岐点です。今回はあっさり諦めました。単独行ですし(体力も既に売り切れてるので)無理はしません


スタートから5時間と15分…ようやく七高山山頂へ登頂完了できました


七高山(2,229m)山頂と、すぐ目の前には新山が望めましたそんな新山…すぐそこですが、以前に2回ほど登頂していますので今回は未練はありません。


外輪と、遥か遠くにボンヤリと月山が(右奥)…


そして、こちらもボンヤリですが、大好きな日本海
冷たい風が強かったですが、暫しのあいだ景色にうっとり黄昏てしまいました


さて、いい加減寒いし、脚の筋肉も攣り過ぎて余力もないので下山開始です。
背負って来た兼用靴に履き換えて、スキーをセットし滑降のスタートです🎿


全面滑走可能なオープンバーンです⛷  急制動を強いられるモナカ雪に四苦八苦しながらも、ザラメ雪は滑りやすくて心地よかったです
あんなに時間掛けて苦労して登った往路が嘘のように復路は速いッ


登りの自分のトレース👣往路は一歩踏むごとに5㎝程沈み込み…地味に体力を奪われましたですが、下りは楽ちんでした~BCスキーの醍醐味ですね。


遠くに霞む月山を望みながら緩斜面の未除雪道路を下り、計ったように丁度4:00PM頃ゴールできました。20.7㎞/6時間59分の山旅でした。
久々に持てる全体力を使い切ってのゴールで感無量…暫く放心状態(のまま片付けはしてました=笑)でした今回で9回目のBCでしたが、距離的にも、難易度的にも、そして滑り的にも一番思い出深いBC雪山行となりました
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