

突撃出張古道隊


今回走破しました古道は、埼玉県~山梨県境(秩父山地)にまたがる甲斐街道です

そして、パスハンターの目標であるその頂には日本三大峠のひとつである“雁坂峠”が待ち受けています

昔々、日本武尊(ヤマトタケル)が蝦夷討伐の際に越えたとか、戦国時代には武田信玄の軍事道であったなどと語り継がれている雁坂峠…日本最古の峠道と言われる由縁がそこにあります

なんと標高が2,038mもあり、我が宮城県のどこよりも高い場所に位置する、と言う魅惑的な峠道です



雁坂トンネル山梨側P(標高1,200m)に車をデポし、7:30am頃スタート


古道部に入っていきなり“押し”ですが、結構乗れたりしながら進みます…。
そして現るは“沢渡り”ポイントです













往時の旅人も、こんな景色に癒されての旅だったのでしょうね…きっと

その後、勾配は急になり、長い九十九折れを登りつめると…



2,000mオーバーなのに里山的な風景…東北の同じ標高とは全く別世界でした

峠の頂にて大休止…オニギリを食し、贅沢な眺望を堪能しました


そこには“便所国道”と呼ばれるトイレを通過する道…この後、少々ミスコース

雁坂トンネルが開通する前は、この黒岩~豆焼橋ルートがR140だったそうです。




雁坂小屋から天狗岩分岐までの、このキャンバー路面が長く続く区間が本コース中一番長く感じたポイントでした。





下調べの情報から行くと、この後からはほぼ乗車可能との事なので、かな~り疲労していますが心はワクワクドキドキです(笑)

…が、いざスタートしてみると、変わらず乗れたり降りたり…ガックシ



ところどころ急斜面もありますが、バンクあり・プチドロップありの落ち葉の心地良いDHが長く、永~く続きます。
楽し過ぎて、押しや担ぎの記憶が全て飛んじゃいました(笑)



コダマ達が倒木に座って頭を傾けている幻が見えそうです…



暗くて見落としそうでした埼玉県側入り口にある、大正時代に立てられた道標。



駐車場へ下り、お約束のFREEで乾杯


9時間あまりに及ぶ長旅…途中30分のミスコースが痛手でしたが、標高2,000mを超す素晴らしいコースに最高の仲間たち…感無量の瞬間でした

特に今回は、震災で被災し諸々の事情で現在埼玉で生活しているUゴロウさんとの、震災後初となるライドでした。
どうしても年内に一度は一緒に走りたかったので、半ば強引に企画したのでしたが…正解でした。
もはや、語らずとも汲み取れるお互いの気心…感慨深く終了する事ができました。
今年はいろいろな出来事がありましたが、一緒に走り出してしまえば何もかも吹飛び、雄叫びを上げながら、いつもと変わらぬゴキゲンライド…天候にも恵まれ、つくづく来て良かった…仲間たちの魂が呼び合い、そして山の神様に導かれ集った2011年11月13日の古道ライドでした

少し大げさですが…『我が古道人生に悔い無し…』
そこまで思えるくらいに素敵な古道であり…そして今季集大成ともなりました
