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3代目・東野克、42歳で俳優初挑戦!祖父・英治郎、父・英心に続く

2013-12-01 | インポート

俳優の東野英心さん(2000年死去、享年58歳)の長男で、ミュージシャンの東野克(かつ=42)が俳優デビューした。オウム真理教の元信者、菊地直子被告(41)の逃亡生活から着想を得た映画「潜伏」(保坂延彦監督、11月公開予定)に、ヒロインと逃亡する幹部信者役で出演した。克の祖父は「水戸黄門」で知られる俳優・東野英治郎さん(1994年死去、同86歳)。俳優業が3代続くのは歌舞伎界以外では異例で、42歳の新人俳優誕生に注目が集まっている。

 小津安二郎監督、黒沢明監督作品や初代の「黄門さま」で知られる英治郎さん、NHK「中学生日記」で先生役、テレビ朝日系「あばれはっちゃく」シリーズで父親役を務めた英心さん―。2代にわたる“役者DNA”を受け継ぐ克が俳優に挑戦した。

 英心さんと元女優の服部マリさんの長男。顔だちは英心さんにそっくりだが、彫りの深さは戦前、日本特派員だったドイツ人の父を持つ母譲り。克自身、海外生活が豊富で英語が堪能だ。20代からシンガー・ソングライターとして活動し、08年にCDデビュー。現在、ゲーム、舞台、映画の音楽などで幅広く活動している。

 「潜伏」はオウム真理教の元信者、菊地直子被告の逃亡生活がモチーフ。新興宗教団体が起こした事件に関わった波子(土屋貴子)が身元を偽り、介護ヘルパー派遣会社で働く中、塗装工(なだぎ武)と恋に落ち、葛藤する姿が描かれる。

 克が演じるのは、高橋克也被告(12年6月逮捕)を思わせる元信者・田坂信行。逃亡からの10年間、波子と暮らすが、やがてたもとを分かつ。ラブシーンも体当たりで臨んだ。

 今回の出演は、克が音楽を手掛けた真木蔵人主演のバイク映画「キリン」(大鶴義丹監督、12年)の新田博邦プロデューサーが、その存在感を高く買って抜てきした。

 克は「自分はあくまでもミュージシャン。あっち(製作サイド)が『いい』と言うなら『いいや』と引き受けた。しかし、ちゃんと台本を読んだら、出番があまりに多くて、青くなった。監督に『削ってくれ』と頼んだら、『そんなバカなことは言われたことがない』と叱られた」と笑う。

 出演が決まってからは、父の友人で俳優の竜雷太(73)に相談。台本を頭から最後まで何度も読み込む祖父、父の姿を思い出しながら、役作りに取り組んだ。

 「20代の頃、父が俳優の仕事を持ってきてくれたが、その時は断ってしまった。年を経て、ミュージシャンも俳優も表現者であることに違いはない、と思った。今回はいい経験ができた。祖父も父も若い頃は悪役が多かったので、縁を感じる。今後も需要があれば、やってみたい」と、俳優業に意欲を見せていた。

 ◆東野 克(とうの・かつ)1971年4月18日生まれ。42歳。父は俳優の東野英心さん、母は元女優の服部マリさん。尚美音楽大学作曲部電子音楽学科卒業。2008年、アルバム「Departure(旅立ち)」でデビュー。05年、アニメ映画「あらしのよるに」オリジナルサウンドトラックで作曲を担当。16日午後7時から放送のTBS系「爆報!THE フライデー」に出演する。173センチ。http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20130815-OHT1T00266.htm

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