sean's cinema

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「靴に恋して」

2005-05-12 | 過去に観た映画
いつもの名画座で上映されるまで、全く知らなかった(爆)作品。
チラシには色鮮やかなハイヒールをはじめ、靴が約300足くらい?
並んでいる…。ナンだろこれ?ファッション映画??なんて、
そのくらいの気持ちで観てみたんですが…。

確かに「靴」とそれを履く「女たち」の悲喜交々を描いてるんですが、
何というか「女性賛歌」って感じが、すごく良かったですね~。
だって幸せに生きている女が誰一人として、いないんだもの(爆)
みんなそれぞれに悩みを抱えていて(足にも悩みがあるんだけど)
そんな女たちが履いている、それぞれの靴。スリッパ。スニーカー。
靴がメイン?ではないけれど、こんな靴を履いたこんな女たちが、
こんな悩みを抱えながら、こんな風に生きている。。。。そんな風景。
ややドラマチックでありながら、でもどこにでもありそうな
日常のひとコマひとコマを、実に丁寧に描いています。
男性監督でありながら、その女性的なものの見方と表現力が
スゴイな~と、ちょっと感心しちゃいました^^;
さすが情熱の国、スペインならでは。男女間のドロドロとした
愛情のもつれを深く描きつつ、だけど結局は女性賛歌♪ですから~
彼女たちの自立!それがメインになっています。

いろんな女性が出てきます。知的障害を持つ女。失恋から立ち直れない女。
亡き夫のタクシーを運転する女。キャバレーのマダム。高級官僚の妻。
立場も生き方もまるで違う彼女たちが、やがて1つの糸に手繰り寄せられ
絡み合っていく様は、、、へぇ~!っていう感じです。
そこに絡んでくる男たちも、一見関係無いようでいて、何故か繋がる(爆)
まぁこの辺りは、ちょっと強引かも?しれませんが、男性陣もそれぞれの
人生を模索している様子が描かれ、双方の立場が分かっていくという構成。
上手いですねぇ。いつの間にか大いなる群像劇へと、展開していきます。

男性はきっと、女性の靴には興味ないかもしれませんが、それを履く
女性には興味があるでしょうから(爆)意外と楽しめるかもしれませんよ。
でもね、やっぱり小さな靴はムリして履くと、足を痛めますから~(汗)
気をつけなきゃダメ!なんて、ハイヒールから縁遠い私は思うのでした^^;

この作品は…☆3.5
公式サイトはこちら




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