The Diary of Ka2104-2

論文「少子化と新自由主義」最終章 ー 石川勝敏・著

――――最終章(総括)

 肝要なのは、市民の自己へあてがう時間に、どう育てる目的の子づくり(セックスライフのセックスではない)という機会を、結婚していようがしていまいが、喰い込ませることができるか、という点にある。

 市民は、結婚する前に或いは子をもうける前に、自己充実ができているより先に目先のことで精一杯である。行政や政治はこういった障害を取り除いてやらねばならない。又、自己充実ができていてそれがそれで完結してしまっている人たちもこの論文で取り上げたが、自己充実に手が届きそうで届かない人で決して人が嫌いでない孤独な人たちもいる。

 もし、本当に現役で働く成年層を膨らませることに信念と確信をお持ちなら、問題点を論点整理して汲み上げ、いかにそれが浮いた話でなしに現実味のある工程をもってして実践に移せるか、とくと考えてみてもらいたい。

 少子高齢化より以前に今そこにある社会や個人の変容にもっと目を向けるべきだ。日本国内だけでしぼんでないで、広く世界、いいや世というものにも感心を払わざるを得ない状況に我々はあることに目覚めねばならぬと思う。世はいつもいつまでも未来へと更新されて行っている。少子化が問題だと語るには少子化対策だけに汲々としていてはならないのだ。

“ You should go beyond the nature while you still must be inside the nature at the same time. “ ~ Katsutoshi Ishikawa

 

                            2023年3月18日 石川勝敏記


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