かたつむりのぐるぐるドイツ滞在記

ボン大学で歴史と民族学を専攻しているかたつむりがドイツの空の下でのつれづれを綴ります。

ブダペスト紀行その1

2006-09-28 21:05:09 | Weblog
ドイツの大学の夏休みは長くて3ヶ月近くあります。実は、夏休みではなく休講期間という名前がついていて、学部によってはテストや、実習があったりして、3ヶ月間まるまる休みを満喫できるわけではないのですが、ドイツの大学生も夏休みには、海へ、山へ、街へ、とそれぞれいろいろなところへ繰り出します。
私も、休みを利用して、友達と5泊6日でブダペストへ行って参りました。ブダペストまでは、飛行機でケルン・ボン空港から1時間半。首都の空港の割にはこじんまりとしたフェリヘージ空港からは空港のシャトルバスに乗り、街へむかいました。街の中心部までの道のりには、旧ソ連時代に建てられた建築物が多く、西ドイツとの違いを感じさせられました。
私達以外の観光客がホテルの前で降りた後に運転手は「君達はどこで降りたいのだ?」と尋ねました。恥ずかしながら、下調べをほとんどせずに行った私達は、とりあえず、「街の中心で降ろしてください。」と答え、言葉の通り、街の中心部で降ろされましたが、右も左もわからず、8月31日なのに、12度で風も強いブダペストで荷物も持ったまま右往左往する羽目になりました。実はシャトルバスの運転手に宿泊するホテルを言えばそこまで送っていってくれたらしいのですが、そんなことはつゆ知らず。ブダペストで風に吹かれながら、どこをめざすともなく、うろうろと歩いていました。そうすると、ドナウ河を矢印で示した看板を発見。とりあえず、せっかくブダペストに来たのだから、ドナウ河を見ようということになり、ホテルの位置もまだわかっていないというのに、ドナウ河を目指して歩き出しました。そこで私達を待っていたのは河の向こう岸のブダの景色でした。(ブダペストはドナウ河をはさんでブダとペストにわかれていて、ブダ側には宮殿が、ペスト側には国会議事堂がある)こんもりとした山々、そしてその中にそびえたつ壮大なブダの宮殿・・・・河の向こう岸の景色にしばらく見入ってしまいました。着いたばかりなのに、寒さの中、荷物を持ち右往左往することに疲れてしまっていた私達ですが、来て良かったと強く思いました。
次回に続く