ホテルのロビーは大賑わいでした。全員揃った所からバスに乗り込み、会場のサンサーイ地区のメージョー大学に向かいます。時間も早いので道路は全く混んでいません。郊外の新しく建てられているという住宅地を抜けて、バイパスから急に細い道へ入りました。この辺りから前へ進まなくなります。道が狭い上、大型の観光バスが数十台も来ているのですから当然と言えば当然でしょう。随分バスで待たされ、最後の100mほどは歩いて行くことになりました。道は川沿いにありますが、反対の川岸には沢山の地元の方が座っています。どうやらコムローイ上げの見物のようです。
会場は椅子がずらりと並び、各自にロイクラトンやキャンドルが準備されています。先に自分の席を確認してから、入口付近にあるパーティー会場へ行くことになりました。席はかなり前の方でまずまずという所です。事前に貰っているチケットには座席番号と、スーベニールチケットとディナーチケットが付いています。ディナーと行ってもお弁当だそうで、会場内では食べるところが無いのでガイドさん達が受け取ってくれ、帰りのバスで食べるようにしてくれるそうです。パーティー会場には軽食もありますので、ということでスーベニールチケットを可愛いストールに交換して入場しました。
会場は手前半分が少数民族ブースになっており、民族衣装を着た方々が手織りや糸紬などをしています。また、民族衣装を着て記念写真も撮れるようです。奥半分はブッフェスペースになっており、タイのちょっとしたスナックのような物(バナナの揚げ物や海老煎餅などなど)をお皿に入れてくれます。ジュースやアイスキャンディもあり、そこそこお腹の足しになりました。イーペンライナー開演まではまだ時間があったのでゆっくり会場をうろつき、少し薄暗くなってきたので自分の席に向かいました。
開演はもう陽がとっぷり暮れてからでした。屋外とは言え照明施設もあり手元もかなり明るいです。正面にはライトアップされたひな壇があり、ここに僧侶が着席するようでした。事前に英語、日本語、中国語で解説があります。このイーペンライナーインターナショナルの会場スタッフは、殆どが大学生のようでした。各国語の解説や事前説明も、恐らく留学生ではないかと思います。祈り方など、かなり詳しく解説がありました。
真っ暗になってから、僧侶の入場と共に式典が始まります。お経(英語!)を唱えてのお祈りの後、全員参加の瞑想の時間です。瞑想中は英語でのお祈り(と言うより瞑想の案内のような物)がずっと続いていました。長い瞑想が終わり、メインのキャンドルに火が灯されます。そしてこのキャンドルを持った僧侶を先頭に、少数民族の衣装を着た方々、VIP席の方々、そしてスタッフ達が同じくキャンドルを持って、会場の中央通路をお経と共にゆっくりと回ります。暗い中、一列に並んだ炎がとてもキレイです。
そして遂にコムローイの準備が始まりました。会場に控えていたスタッフ達が各自のキャンドルに火をつけていきます。コムローイは一人2個ずつ、これも手早く配られました。ですが一人ではやはり厳しいので、友人と協力してあげることにして火をつけたのですが、なかなかキレイに膨らみません。5分くらいはかかるということでしたが、火がなかなか大きくならないのです。そうこうしているうちに、合図があり一斉にコムローイが上げられました。私たちのようにまだ上げられない分も沢山あったのですが、それでも恐らく数百のコムローイが一気に空中に上がります。お経が流れていますが、それをかき消す歓声!私たちもコムローイを捧げ持ちながら上を見上げました。まるで海の底から海中に漂うクラゲを眺めているような気分です。
ここでタイ語の出来る友人が「だれか助けて!」とタイ語で言ったところ、スタッフが飛んできました(笑)。女性スタッフが手伝ってくれ、一つ目があがり、二つ目は友人とスタッフが上げるのを私が写真撮影…と交互に1つずつお手伝いして貰いました。その後再度挑戦したのですが、もたもたしていたら今度は男性スタッフ2人がが登場。彼らががんばってくれ、手持ちのコムローイは上げられました。なかなかの爽やかなイケメン君でした(笑)。コムローイが無くなったので、近くにいる同じバスの方々に声をかけお手伝いです。余分に貰ったので、と私たちもお裾分けを貰い上げてみたのですがこれが実は穴が空いていました。イケメン君達も一緒になんとか上げたのですが、やはり10mほど上がった後、ゆっくり減速して地上に落下!落ちると紙の部分に火が燃え移り、あっという間に大きな火が上がります。スタッフ達はよく見ていて、落ちそうなコムローイがあると声をかけ消化作業も手際よかったです。ダメだったねぇと話していると、スタッフがにこにこしながら新しいコムローイを持ってきてくれました。余分だったんだけどね、と思いつつ、またみんなで協力して今度は上手に上がりました。
上げ終わった後は、会場の回りの池や川にロイクラトンを流しに行きます。こちらにも蝋燭とお線香がついているので、スタッフ達がライターを片手に火をつけてくれるのです。私は比較的近くの池に流しに行きました。願い事をしてそっと水に浮かべます。沢山のロイクラトンが水に映ってとても綺麗でした。会場出口に向かう途中、まだまだ会場でコムローイ上げをしています。よく見ると観客では無くてお手伝いの大学生達でした。あちこちでスタッフのウェアを着た方々が歓声を上げながらコムローイを上げています。それを微笑ましく見る観客達。カメラを向けると皆にこにことポーズを取ってくれます。なんだかとても気持ちの良い光景でした。
バスメンバーの待ち合わせ場所に無事到着、全員揃ったのを確認してバスに向かいます。暫く待った後見慣れたバスがやってきました。車内にはお弁当のパッタイ(タイの焼きそば)と水が届けられています。すっかり冷えているのですが、何故かこれが美味しいのです。パッタイはあまり興味が無かったのですが、この食事と毎朝のメニューですっかりパッタイファンになりました。デザートのくるみのマフィンも甘すぎず美味しい!う~ん、タイの洋菓子、結構侮れません。バスに乗った後は30分ほどでホテルに到着しました。
この日が最後なので、ちょっと買い足したい物があったのでナイトマーケットに出かけます。私たちはナイトマーケット傍のホテルなのでじゃあちょっと、と出かけられたのですが、イーペンライナーに参加している外国人はお疲れだったのか(笑)いつもより人手が少なかったです。ダンナのお土産にチャーンビールロゴのTシャツを一応値切って購入。普段ならもうひとがんばりするのですが、ちょっと疲れていたので程ほどで妥協しました。1周マーケットをぶらついて2日間通ったマッサージ屋に行ったのですがなんといっぱい!考えることは皆同じようです。仕方ないので隣のマッサージ屋に飛び込み、今回はタイ古式マッサージをお願いしました。
タイ古式マッサージは痛そうな印象があったのですがそれ程では無く、全身しっかり揉みほぐして最後にストレッチ的な物がある程度でした。一日暑い中を歩き回り夜はイベント、ちょっと疲れていたようです。程良く体も解れたので部屋に戻り、順番にお風呂に入りつつパッキングをしました。最終日のピックアップは朝7時半です。あれこれ試行錯誤をして荷物はとりあえずトランクに収まりました。セラドンのお皿とボウルは死守したかったので、重いですが機内持ち込みのリュックです。大きいリュックにして良かった!6時に目覚ましを合わせてベッドに入ります。明日はとうとう帰国です…。
2014イーペンライナーインターナショナル
2014イーペンライナーインターナショナル_2
設営された会場。整然としています。
スタッフ達によるコムローイ上げ。
池に浮かべたロイクラトン。願いをこめて…。
会場は椅子がずらりと並び、各自にロイクラトンやキャンドルが準備されています。先に自分の席を確認してから、入口付近にあるパーティー会場へ行くことになりました。席はかなり前の方でまずまずという所です。事前に貰っているチケットには座席番号と、スーベニールチケットとディナーチケットが付いています。ディナーと行ってもお弁当だそうで、会場内では食べるところが無いのでガイドさん達が受け取ってくれ、帰りのバスで食べるようにしてくれるそうです。パーティー会場には軽食もありますので、ということでスーベニールチケットを可愛いストールに交換して入場しました。
会場は手前半分が少数民族ブースになっており、民族衣装を着た方々が手織りや糸紬などをしています。また、民族衣装を着て記念写真も撮れるようです。奥半分はブッフェスペースになっており、タイのちょっとしたスナックのような物(バナナの揚げ物や海老煎餅などなど)をお皿に入れてくれます。ジュースやアイスキャンディもあり、そこそこお腹の足しになりました。イーペンライナー開演まではまだ時間があったのでゆっくり会場をうろつき、少し薄暗くなってきたので自分の席に向かいました。
開演はもう陽がとっぷり暮れてからでした。屋外とは言え照明施設もあり手元もかなり明るいです。正面にはライトアップされたひな壇があり、ここに僧侶が着席するようでした。事前に英語、日本語、中国語で解説があります。このイーペンライナーインターナショナルの会場スタッフは、殆どが大学生のようでした。各国語の解説や事前説明も、恐らく留学生ではないかと思います。祈り方など、かなり詳しく解説がありました。
真っ暗になってから、僧侶の入場と共に式典が始まります。お経(英語!)を唱えてのお祈りの後、全員参加の瞑想の時間です。瞑想中は英語でのお祈り(と言うより瞑想の案内のような物)がずっと続いていました。長い瞑想が終わり、メインのキャンドルに火が灯されます。そしてこのキャンドルを持った僧侶を先頭に、少数民族の衣装を着た方々、VIP席の方々、そしてスタッフ達が同じくキャンドルを持って、会場の中央通路をお経と共にゆっくりと回ります。暗い中、一列に並んだ炎がとてもキレイです。
そして遂にコムローイの準備が始まりました。会場に控えていたスタッフ達が各自のキャンドルに火をつけていきます。コムローイは一人2個ずつ、これも手早く配られました。ですが一人ではやはり厳しいので、友人と協力してあげることにして火をつけたのですが、なかなかキレイに膨らみません。5分くらいはかかるということでしたが、火がなかなか大きくならないのです。そうこうしているうちに、合図があり一斉にコムローイが上げられました。私たちのようにまだ上げられない分も沢山あったのですが、それでも恐らく数百のコムローイが一気に空中に上がります。お経が流れていますが、それをかき消す歓声!私たちもコムローイを捧げ持ちながら上を見上げました。まるで海の底から海中に漂うクラゲを眺めているような気分です。
ここでタイ語の出来る友人が「だれか助けて!」とタイ語で言ったところ、スタッフが飛んできました(笑)。女性スタッフが手伝ってくれ、一つ目があがり、二つ目は友人とスタッフが上げるのを私が写真撮影…と交互に1つずつお手伝いして貰いました。その後再度挑戦したのですが、もたもたしていたら今度は男性スタッフ2人がが登場。彼らががんばってくれ、手持ちのコムローイは上げられました。なかなかの爽やかなイケメン君でした(笑)。コムローイが無くなったので、近くにいる同じバスの方々に声をかけお手伝いです。余分に貰ったので、と私たちもお裾分けを貰い上げてみたのですがこれが実は穴が空いていました。イケメン君達も一緒になんとか上げたのですが、やはり10mほど上がった後、ゆっくり減速して地上に落下!落ちると紙の部分に火が燃え移り、あっという間に大きな火が上がります。スタッフ達はよく見ていて、落ちそうなコムローイがあると声をかけ消化作業も手際よかったです。ダメだったねぇと話していると、スタッフがにこにこしながら新しいコムローイを持ってきてくれました。余分だったんだけどね、と思いつつ、またみんなで協力して今度は上手に上がりました。
上げ終わった後は、会場の回りの池や川にロイクラトンを流しに行きます。こちらにも蝋燭とお線香がついているので、スタッフ達がライターを片手に火をつけてくれるのです。私は比較的近くの池に流しに行きました。願い事をしてそっと水に浮かべます。沢山のロイクラトンが水に映ってとても綺麗でした。会場出口に向かう途中、まだまだ会場でコムローイ上げをしています。よく見ると観客では無くてお手伝いの大学生達でした。あちこちでスタッフのウェアを着た方々が歓声を上げながらコムローイを上げています。それを微笑ましく見る観客達。カメラを向けると皆にこにことポーズを取ってくれます。なんだかとても気持ちの良い光景でした。
バスメンバーの待ち合わせ場所に無事到着、全員揃ったのを確認してバスに向かいます。暫く待った後見慣れたバスがやってきました。車内にはお弁当のパッタイ(タイの焼きそば)と水が届けられています。すっかり冷えているのですが、何故かこれが美味しいのです。パッタイはあまり興味が無かったのですが、この食事と毎朝のメニューですっかりパッタイファンになりました。デザートのくるみのマフィンも甘すぎず美味しい!う~ん、タイの洋菓子、結構侮れません。バスに乗った後は30分ほどでホテルに到着しました。
この日が最後なので、ちょっと買い足したい物があったのでナイトマーケットに出かけます。私たちはナイトマーケット傍のホテルなのでじゃあちょっと、と出かけられたのですが、イーペンライナーに参加している外国人はお疲れだったのか(笑)いつもより人手が少なかったです。ダンナのお土産にチャーンビールロゴのTシャツを一応値切って購入。普段ならもうひとがんばりするのですが、ちょっと疲れていたので程ほどで妥協しました。1周マーケットをぶらついて2日間通ったマッサージ屋に行ったのですがなんといっぱい!考えることは皆同じようです。仕方ないので隣のマッサージ屋に飛び込み、今回はタイ古式マッサージをお願いしました。
タイ古式マッサージは痛そうな印象があったのですがそれ程では無く、全身しっかり揉みほぐして最後にストレッチ的な物がある程度でした。一日暑い中を歩き回り夜はイベント、ちょっと疲れていたようです。程良く体も解れたので部屋に戻り、順番にお風呂に入りつつパッキングをしました。最終日のピックアップは朝7時半です。あれこれ試行錯誤をして荷物はとりあえずトランクに収まりました。セラドンのお皿とボウルは死守したかったので、重いですが機内持ち込みのリュックです。大きいリュックにして良かった!6時に目覚ましを合わせてベッドに入ります。明日はとうとう帰国です…。
2014イーペンライナーインターナショナル
2014イーペンライナーインターナショナル_2
設営された会場。整然としています。
スタッフ達によるコムローイ上げ。
池に浮かべたロイクラトン。願いをこめて…。