資産運用では材料出尽くし株仕手株は買ってはいけない

新製品、新技術の登場は間違いなく株式が買われる材料ですが、時として新製品が順調にヒットしたり新技術がマスコミで注目されても、株価が反応しないことがあります。これは新製品、新技術という材料がすでに織り込み済みの状態で、株価が十分高くなっているためです。こういう場合を材料が出尽くしたと言っています。ということは一部の投資家や証券マンは、企業の製品や技術の極秘情報をキャッチできる、特別な情報網を持っているのでしょうか。

違います。これは研究所を建てた。技術提携した。研究開発費を増やした。すぐれた人材を招いたなどいろいろな周辺情報を総合して、この企業はヒットが期待ができる新製品を出せる力がある。この企業は、画期的な新技術を生み出す技術力があると判断し、その時点で先回りして買われたために株価が、もう十分に上がってしまっています。そうなると場合によっては、発表された新製品は大したことがなかったと思われて株価が下がってしまうこともあります。

そんな事情がありますから新製品、新技術が発表されたから買いだと、飛びつくのはやめてください。最近の株価の動き、ニュース、株価収益率などのデータを見比べてから、資産運用に動き出してください。

株式は怖いやめたほうがいいと、お説教する人がいます。過去に痛い目にあったからです。人によっては素人投資家は、プロの食い物にされるのが落ちだと、忠告するかもしれません。それは十中八九仕手戦に、巻き込まれたからです。仕手戦というのは早い話が、トランプのババ抜きの拡大版です。実力的には大したことがない銘柄を、仲間内で指値売買のキャッチボールをしながら株価を吊り上げ、この株は上がっていくから言い株だと思った第三者が買いたくなると、高い株価で売ってしまいます。仕手グループは多額の現金を手にし、ババをつかまされた第三者の投資家は暴落したジョーカー銘柄を手にして、途方に暮れるわけです。賢く資産運用するためにも、仕手株には手を出さないようにしてください。