『道 』 No2

2010-01-31 | 富岡真史
僕は仲間と共に人生初の富士登山に挑んでいた。


5合目から出発し
高山病にならない為にと一歩一歩、ゆっくりと登っていた。


出発して数時間後、7合目にある山小屋『トモエ館』がやっと見えた時だった

そこにその人達はいた。


トモエ館まで直線距離にして、約50メートルの所にある岩場に腰を下ろす二人。


『こんにちわ~』

笑顔120%で挨拶をする僕等。


ニコッと笑い、暖かいほほ笑みと
『こんにちわ』を返してくれた二人。


一度は、その二人を追い越しトモエ館まで駆け登った僕等。


しかし

僕は何故だか二人の事が気になった……
そう思った時には
体が勝手に、今来た道を引き返していた。


すると目に飛び込んできた光景に、一瞬体が固まる

『……えっ。嘘でしょ…………うわぁぁ~~~』

僕は泣き叫んび
今来た道を全力で駆け下りた。


つづく

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