今も悲しみで涙の日々だそう。
そんな友人のもとに
以前船旅で仲良くなった福島のご夫婦から
「泊まりにおいで」
と連絡があったとのこと。
「最低でも3泊以上の用意をしてきて!」
そんなお誘いは
ちょうど福島の桜が満開の時期に合わせての
ことだったそうです。
毎日車であちらこちらに連れて行ってくれたとのこと。
目的地をカーナビにセットし
案内の声に従いながら
運転するのは旦那さん。
するとある時
助手席の奥さんが
「あ、確か次の通りを右だったと思う」
と言い始めたそう。
それを聞いた友人は
「ナビに従っておいたらいいじゃないの」
それでも奥さんは
「いや、私の記憶だと絶対曲がると思う」
「それっていつの記憶?」と友人が聞くと
「8年くらい前」と奥さん。
8年前の記憶かいっ!と
ツッコミをいれそうになっていると
運転している旦那さんが
「うん、わかったよ。(奥さんの言う)その道で行ってみよう」
と言ったとか。
結局のところ
奥さんの言うその道が
近道になったのかどうかは定かではないものの
目的地には無事に到着できたそう。
運転している横で
古い記憶をもとにあれこれ道を指図され
それなのに
うるさがるどころか
奥さんの意見を尊重する旦那さんに
感心した友人は
「旦那さん、とっても優しいですよね」と
感じたままを言ったところ
その旦那さんは
「そうする方がいいからですよ」
と言ったとのこと。
旦那さんの考えは
相手が意見を言ってるのを否定してしまうと
その場の空気が悪くなるだけでしかない
というもの。
この場合、
奥さんの言う通りにして
結果的にその記憶が間違っていたとしても
「あら〜古い記憶はアテにならなかったわ」
と笑って終わるだけ。
もし記憶が合っていたのなら
「やっぱりそうだった!合ってたわ」
と嬉しくなる。
どっちになったとしても
不機嫌になったりすることはないでしょう、
というもの。
今回の場合、
旦那さんがもし
「ナビの通り行けば大丈夫だよ」
と奥さんの発言を流していたら
奥さんは
『なんで聞いてくれないの?』と
面白くないだろうし、
『私の思ってる行き方の方がよかったはず』
と思いながら助手席に乗っているだろうから
せっかくの時間なのに
車内につまらない空気が流れてしまう。
つまり旦那さんは
どの道が正解か、ではなく
一緒に過ごすための正解、が大事
という考え方をしているのだそうです。
私は友人からその話を聞いて
「その旦那さん、絶対人生1周目じゃないだろうね」
と言いました。
友人も
「私もそう思う!1周目じゃそんな風に思えないよ!」と言っていました(笑)
時間の使い方は自分次第。
文句や不満や恐れの時間よりも
嬉しい、楽しい、幸せ、に
大切な時間を使いたいものです(´˘`๑)