流れていたラジオ(bayfm)が
テーマは『ネタバレ』で、
ドラマや映画のネタバレはアリかナシか。
手品のネタバレはアリかナシか。
などなど、
リスナーさんからのメールなども読み上げながらのトークが楽しくて、思わず聴き入っていました。
目的地に到着しても
そのまま降りずに聴いていたいくらいの衝動と戦ってしまったほど(笑)
「最初から犯人がわかっていてドラマを観ると、その人の表情や行動に初めから注目できる。ちょっとした目つきまで見逃さない。ごちゃごちゃと登場してる有象無象に惑わされず、しっかり本質を捉えて楽しめる」
そう話すピカ子さんに
アシスタントのあやのさんは
「それ、2回目の見方ですよ!」と(笑)
また、Mー1の結果などは
「まだ見てないうちに結果は知りたくない」と話すあやのさんに、
「それって、スポーツ観戦と同じ?優勝者を先に知ったら楽しめないの?自分も予想しながら観たいってこと?」
あぁ〜自分だったらどうだろう、なんて
私も本気で考えながら聴いていました。
マジックの場合、
見る側の立場では、
まったくからくりがわからない方が
まさに超能力を感じるかのような驚きがあるでしょうね。
マジックのタネあかしをされてしまうと
同じマジックができなくなっちゃうから困る、と
ネタバレに抗議するマジシャンもいるとのことですが、
もし、すでにタネがわかっていたとしても
その指遣いだったり
言葉の語り方だったり
絶妙な間だったりに
見る人の目も心も惹きつけられるわけです。
手品のタネあかしを知ったからといって
誰もが同じように出来るものではありませんし、
それで食べていける人とそうでない人の差には、ちゃんと理由があるということです。
「最近はYouTubeなどで一流シェフの料理の作り方が見れたりする」
という話から、
「SNSはネタバレの宝庫よね」とピカ子さん。
ただ
一流シェフが作り方を公開するのにも
ふた通りあって
いくらネタバレしたところで
自分と同じ味は作れまい、という
いわゆる“神業を見せつける”タイプと
すごく細かく公開してるから
まったく同じようにやれば、“ひょっとしたらあなたでも作れるかもよ”というタイプがあるんじゃないか、と。
このふたつめの
「ひょっとしたら自分でも」という部分に
一般人はすごく夢を与えてもらってるのです。
その手間と工程を
いくらすべて公開してもらったところで
なかなか丸ごと真似をするのは難しく
近づこうとしたことで改めて
職人ならではのこだわりの多さと、
その技術の凄さに
一般人は気づくことになるわけです。
理解できるか、再現できるか、
それは、自分次第。
やってみる、の連続で
それを楽しむチャンスを頂戴しているのです。
「ネタバレ」は
まさに情報であり、そこから学ぶためのもの、
ということになりますね。
ラジオの放送は、ほんの一部しか聴けなかったのですが
私はたぶん、
ネタバレ大歓迎派のような気がしてきました。
ドラマもスポーツも
結果につながるプロセスやアシストの動きを知っておいて、納得しながら観たいように思います。
前情報が何もないまっさらの状態で見て感じる、
もちろんそれとは受ける衝撃や感動に差が生じるでしょう。
ですが、
観る人がなぜ感動するのか、
人々の感動につながる理由を知ってみたい、
そんな気持ちがあるのです。
私は欲張りなのかもしれませんね(笑)