野口種苗研究所の野口氏の「女性自身」への反論が載っていたのでご紹介したい。
http://noguchiseed.com/hanashi/joseijishin081104.html
記事を読んだが
根拠に乏しいデタラメな内容で危険を煽るだけ煽るという手法だな。
この郡司和夫なる人物も以前書いた安部司に引けをとらないクワセモノとみえる。
両名とも、どなたかに利益誘導せんがために書いているとしか思えないのだが
それは個人の自由だからよいとしても、ウソやデタラメな内容はこまりものだ。
それに簡単にだまされる自然志向の消費者が多いことが悲しい。
勇気をもって反論されている野口氏に敬意をもってHPを引用してみたい。
これに対する郡司和夫氏のリアクションが見たいものです
(たぶんしないし、できないだろうけど・・・)
「女性自身」の記事を検証する |
1.《食卓を蝕む「中国の闇」!》という総タイトルは適切か? 野菜のタネの記事は、上記タイトルの小特集の後半部分。 前半は見開き2ページで中国食品の異物混入事件となっている。 この構成を見ると、中国食品叩きの記事に合わせて、「タネも中国採種が多いから危険だ」との企画先行記事と思われる。 実際の外国生産種子は、アメリカ一辺倒のトウモロコシやスプラウト種子、雨が少ない地中海のイタリアで採種されている ダイコンやナッパなどが圧倒的に多い。中国産は黒ゴマなど食料品とかぶる品目が多いのではなかろうか?野菜のタネが、 中国叩きの企画の巻き添えにされたような気がする。 2.スプラウト用種子は種子消毒されているか? 大きな小見出しで「スプラウト野菜はとくに注意が必要」とあり、中国野菜の残留農薬を調査する「農民運動全国連合会」 の話として「出た芽をすぐに食べるカイワレなどスプラウト(新芽)野菜には注意が必要」と書かれているが、寡聞にして スプラウト用種子で種子消毒されているタネを、今まで見たことがありません。うちで扱っているアメリカ産の貝割大根も 貝割用ブロッコリーも、イタリア産のマスタードも、ミャンマー産のモヤシ用のブラックマッペやグリーンマッペのタネも すべて「無消毒」と表示されています。そもそも種子消毒したタネは、スプラウトに使えないというのは業界の常識です。 3.輸入種子はF1と呼ばれる繁殖能力がないものになっている? こういうでたらめなことを書いたり言ったりする人が出るから、僕は講演依頼に「最低2時間必要」と言っているのです。 F1(一代雑種)とはどういうものか、正確な知識があったら、口が裂けてもこんないいかげんな発言はできないでしょう。 たぶん僕の本を飛ばし読みして、都合のいいところを切り取ったのでしょうが、間違っているとしか言い様がありません。 F1種子の作り方にはそもそも様々な方法があり、元来雑種強勢(ヘテロシス)という、雑種になると実つきや成長力が旺盛 になるという自然の力を利用して開発された育種技術です。 雑種ですから親と同じ子供は生まれませんし、確かに雄性不稔を使ったF1は、花粉に繁殖能力がありません。しかし実を 結べないわけではありません。(他の健康な花粉が付けば実を結ぶことができる) 輸入種子は、最初は固定種用として海外生産されたのです。F1はずっと後で海外採種されるようになったのですが、需要が 圧倒的に多いので、総量として多いのです。 4.F1種は成長力が弱く、農薬や化学肥料なしでは立派な野菜に育たない。 カブなどでそういう例があることは事実です。でも、無肥料無農薬で育っているF1トウモロコシも、この目で見ています。 無肥料無農薬栽培自体がまだ試験的な状況ですから、こう言い切ることには疑問がありますし、経営をF1に頼っている種苗業界からは、まず認められることはないでしょう。 5.輸入種子は、遺伝子組み換えや放射線照射をされている可能性が高いという 「前出の郡司氏によれば」という前書きがついていますから、郡司さんは、そのような事例を実際にご存じのわけですね? 確かに農水省は、日種協等の反対を押し切って、2006年3月に除草剤耐性の遺伝子組み換えナタネや、トウモロコシ等の 国内栽培と運搬を認めてしまいました。(参照PDF) しかし寡聞にして、いま実際に日本国内にそのタネが輸入され、販売、栽培されているという事実を、まったく知りません。 各地の伝統野菜はじめ国内にはまだ多くのナッパやカブのタネが採種されています。日本オリジナルのこうした貴重な菜類 に遺伝子組み換えの花粉がかかっては、種苗業界はもとより、生産流通業界にとっても、また消費者にとっても一大事です。 具体例をご存じでしたら、ぜひお教えいただきたくお願い申し上げます。 また放射線照射は、育種の過程で素材に突然変異を起こさせるために使われることはあっても、販売種子の生産流通段階で 使われることはありえないと認識しています。何のためにそのような操作をする必要があるのでしょう? これも具体的な事例をご存じのことと思いますので、併せてお教えいただきたいと思います。 最後に 私どものタネを「安心でおいしい」と紹介していただけることはありがたいのですが、その前提となる「農薬まみれで生産」、 「放射線照射は当たり前」、「中国からも急増中」という「危ない野菜のタネ」の問題点が、以上のように具体例を伴わない、 デフォルメされた、不当な言い掛かりでしかないとすると、「贔屓の引き倒し」で、迷惑を被るのは私どもです。 |