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1分間で連続長縄跳び100回達成のための指導のコツ
TOSS 静岡/TOSS掛川「やらまい会」 櫻井 英喜
子どもたちの目が輝き、長縄跳びがどんどん上達する指導のコツを紹介します。(TOSS静岡推薦) |
1 回し手指導のコツ
(1)長縄の持ち方
長縄の両端は滑らないように結び目をつくり、利き手でしっかり握る。余った縄は手に巻き付けるようにして長さを調節する。
※引っかかったときすぐに縄を離すことができるように、一人は縄を手に巻かない。
(2)長縄の回し方
①肩を支点にして腕全体を大きく動かして回す。利き手で縄を持って、回し手ふたりの息を合わせてゆっくりと回し始めるようにする。
②低学年の子や、縄の重さで上手く縄を回すことができない子がいる場合は、膝を縄の上下の動きに合わせて曲げ伸ばしするとスムーズに縄を回すことができる。
※無理に小さく回すことのないようにする。
・つまずきへの対応
横から見て縄が右左にゆがんで回る。→床に縄が触れて「ピッシッ」と音がするように回す。
2 跳び方指導のコツ
(1)よく引っかかってしまうときの指導のコツ
①位置が悪いとき
・床に跳ぶ位置が分かるように印を付ける。
・縄を回し手が持ち、それをまたぎ越して走り抜ける。
※楽に跳ぶためには縄が一番低いところ(つまり中心)を跳ぶことになる。
②縄に入るタイミングが分からないとき
・縄が目の前を通過したら縄にはいる。(くぐり抜けを繰り返し行う)
③跳んで縄を出るときの位置が悪いとき
・カラーコーンを使って、直線的に回し手のすぐ横を走り抜ける。
(2)なかなか縄に入れないときの指導のコツ
①前の子との距離を空けてしまうとき
・前の子の方に右手をのせる。
②怖くて縄に入れないとき
・後ろから教師がそっと押してやる。
・後ろから縄を回しながら教師が押してやる。
・後ろの子に押させる。
3 記録を計るときの指導のコツ
(1)全員で声を出して跳ぶ。
・「はい!はい!」でも「いち、に、さん」でもよい。
(2)引っかかった子への励ましをする。
・引っかかったら「どんまい」と励ますようにする。
※加えて誰が悪いかは、教師にしか分からないことを話しておく。
4 さらにレベルアップするためのコツ
(1)回し手指導のコツ
①回し手の間の距離を測り、どのくらいが一番回しやすく跳びやすいかを調べる。
②自分達の目標回数を跳ぶには、どの位の速さで縄を回すのがよいかを体験する。
③縄が短くなるように持ち、回転数を上げても縄が緩まないよう練習する。
④肘で縄を高速で回す練習する。(連続300回くらいできるように)
(2)練習での指導のコツ
①片足で跳ぶことができるように練習する。
②長縄を跳ぶ時間を区切って練習する(2分間での記録を計る場合)
2分間ではなかなか続かなくても、1分間や30秒間連続して跳べるように練習する。1分間なら目標回数の半分、30秒間なら4分の1だけ跳べればよいので好記録が臨める。
③引っかかったとき、すぐに再開できるよな練習もしておく。
(3)跳ぶ順序を指導するときのコツ
①苦手な子の後ろには、得意な子を跳ばせる。
②速い固まりと遅い固まりをつくり、回し手に2通りのペースをつくらせる。
③小柄で上手に跳べる子を先頭にする(8の字跳びでは特に)
【参考文献】 楽しい体育 No169
写真で見る「運動と指導のポイント」7 なわとび 山本 悟
TOSS体育 DVD 桑原和彦
縄跳びダブルダッチの高技術 表 克昌 }
TOSSランド
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