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朝日奈家の長女は最強で愛されマネージャです。

2021-07-14 10:19:17 | 黒バス+ブラコン

!注意事項!
実在の人物出てきますがあくまでもフィクションです。
<設定>
朝日奈零華:朝日奈家の長女で
誠凛高校に通っている。(1年)
全色のリストバンドを持っています。
メンバーの中に元彼氏が居る。(イニシャルはI・S)
空手は黒帯。絵麻が来た当初は
非常に冷めていたが、今は心を開いている。
ミラージュ・アイ(簡単に言えば
赤司の天帝の眼に似た能力。
一つ違うのは全ての能力を無効化し、自身の物にする、
レギュラーのポテンシャルを最大限に引き出せる)
あの方の「エンペラー・アイ」と
ハイスペックな彼の「ホーク・アイ」を合わせた
「ホーク・エンペラー・アイ」(オリジナル)が使える。
最年少ながら獣医の資格を持つ。
男バスマネージャ兼選手で帝光中でもマネージャをしていた。
今は、I・H の予選中。
登録販売者の資格も史上最年少ながら持っている。
そのため部活が休みの日は自宅からほど近い薬局でバイト中。
wintercupの初戦で「新鋭の暴君・桐皇学園」と当たる。
昴とロードワークに行くのが何よりの楽しみ。
ポジションはPG。言わば伊月が司令塔なら、サブ司令塔。
ギターを弾くことが大好き。
シューティングは全範囲。
中学時代「月刊・月バス」に何度も特集記事を組まれたことがある。
身長:169(中学時)/高校:173(4cm伸びた)特技は空手。
誕生日は赤司と同じ12・20です。
容姿:かなり美人です。
趣味:オーデコロンや眼鏡を集めること。
バストはさつきよりも大きい。
将来は中学か高校の教師を希望。
虹村のことが好きだが、なかなか思いを打ち明けられずに居る。
浴衣・着物とドレスが超似合います。

赤司征十郎:洛山高校男子バスケ部主将で生徒会長。
零華と綺麗さっぱり別れた。(高校でも俺司で行きます)
誕生日は12・20です。
秀才・紳士申し分なし。現在は零華と同じ資格を
取ろうと勉強を見て貰っている。

黒子テツヤ:元・帝光中学バスケ部3軍
に居た頃赤司に見いだされ1軍へ。
元々影が薄くなかなか気付いて貰えないのが
悩み。誕生日は1・31

朝日奈昴:明慈大に通うバスケ部所属の
朝日奈家の9男。零華とロードワークに行くのが楽しみである。
零華に色々アドバイスをしている。

朝日奈絵麻(旧姓:日向):朝日奈家の新たな家族。
父親の再婚がきっかけで新たに迎えられた。
零華が大好きで、バスケのことや学校のことを教えてもらっている。(現在・中2)
零華の呼び名は「零華さん」で、零華と折り合わず喧嘩が大半。

緑間真太郎:秀徳高校に通う元・帝光中男バスの得点源。
中学まではハーフラインが限界だったが、今では全範囲から3Pが放てる。
ピアノが弾ける上に勉強が出来る。
家でチワワを飼っている。
7/7が誕生日

後は朝日奈家メンバー
バスケ部です。

伊月俊:零華の元彼で誠凛男バスの副主将。
視野はそれほど広くないが特殊な能力「イーグル・アイ」が使える。
誕生日は10/23

虹村修造:元帝光中学男子バスケ部主将で、自身も零華が好きだがその気持ちを打ち明けられない
恋愛に奥手な熱血漢。そのため、赤司や、黒子にアドバイスを求めている。
I・H予選
秀徳対錦佳の試合
誠凛メンバーと朝日奈家の兄弟(要と風斗、琉生以外)が秀徳の体育館
へ集結していた。秀徳対錦佳の試合にて
「俺らとやってることは変わらないのになんか簡単そうに
バスケしてるな・・・何でだろ」
誠凛のメンバーが声を上げた。
「一つは、ミスがないから。バスケは常にハイスピードで
ボールが行き交うスポーツ
ボールを捕り損ねることだって珍しくない。
だから、走る・捕る・投げる・・これら3つの基本がしっかりしてる
所は強い。
それと・・・もう一つは
絶対的な得点源が居るってこと」
彼女は朝日奈零華、誠凛高校男子バスケ部の選手にして
マネージャである。
「その通り。この勝負・・・どっちが勝つんだろな」
朝日奈昴、彼は明慈大の男バスレギュラー。
零華とはバスケの話で気が合うようで
常に笑みが絶えない。
「秀徳が勝ちそうだな・・・
あのシュート・・滞空時間が以上に長い
精神的にも苦しくなるぞ」
日向順平、誠凛高校男バス主将
であり「優しいときは並の人、スイッチ入ると
凄い、けど怖い二重人格・勝負所(クラッチシューター)」
ようは、精神的支柱。
「俊、めっちゃ静かだね。
うわ、出たよ・・真太郎の超長距離高弾道3Pシュート」
「流石に・・・これだけの点差開いてるし
試合見てる時に
ダジャレなんて考えられないよ。」
伊月俊、彼はいかなる状況であれ
冷静沈着で慌てない、クールな司令塔である。
だがそんな一面とは裏腹に・・・まさかのダジャレ好き
という意外な一面を持つ。そして・・・零華の元彼。
すると・・・洛山、桐皇、海常、陽泉
のキセキの世代が2Fに集結した。そして・・帝光中学男子バスケ部元主将
虹村修造も2Fへ。
「零華っち」/「零華」/「零華ちん」/「朝日奈」
左から、黄瀬涼太。
青峰と赤司。
紫原、虹村の順だ。
「久し振りだね、元気そうで良かった」
赤司征十郎・・京都の名門
洛山高校男バス主将。
「征君・・・・身長伸びた?見た感じ・・・
173はあるんじゃない?」
頷く赤司。
「相変わらず格好いいわ」
「零華も変わらず美人だよ」
なんて話していると
「零ちゃん」
朝日奈家の末っ子・弥が来た。
「ん?どうした・・弥」
「まあ君から」
弥の手には右手首用のサポーターと
赤と青色のリストバンドがあった。
「ありがと。」
弥から受け取ると右手首に付ける零華。
「第2Qで残り4分。この時点で30点差・・・
ん?あいつ・・・テツヤと同じく
影の存在か・・確か、高尾和成・・・・
鷹の目(ホークアイ)厄介だな」
一斉に零華へ視線を移す誠凛メンバー。
「どういうこと?」
誠凛の監督・相田リコだ。
「良いですか?高尾はテツヤと同じ
言わば影の存在。
試合が始まれば自身の気配を消すPG。
そして、高尾には黒子のミスディレクションが効きません。
何故なら高尾のホーク・アイが
黒子を常に捉えてるので。」
「!!じゃあ・・・
黒子君にマークさせるの?」
監督の相田が声を上げる。
「いや・・・あたしが、大坪と高尾の2人を
マークします。
あたしなら2人に気付かれることはまず無い。
テツや高尾以上にあたしの気配に気付く奴はまず居ない。
それに、高尾には
伊月先輩のイーグル・アイをしのぐ視野の広さを持つ
ホーク・アイがあります。
高尾に黒子の"ミスディレクション"が通用しない。
そして・・その二つをしのぐのが
あたしの、ミラージュ・アイです。
負担は大きいですけど。
後は、秀徳と泉心館
この二大王者を潰す。」
零華が呟く。
「秀徳が
5分もしないで緑間を下げましたよ。」
右京が零華に告げる。
「想定内よ。
恐らくこの後のうち(誠凛)とやりあうから
その関係じゃないかな」
零華が淡々と告げる。
「成る程ね・・
よりによって秀徳とか
分かってたことだけど・・・
厳しい試合(ゲーム)になるね。
大坪と高尾の2人を相手にするって事は
去年と同じ状態になることを
覚悟していかないとね」
伊月が続けた。
そして・・零華が目を閉じ集中力を高めていった。
「それくらい腹をくくってかないと
勝てる試合も勝てない」
と、昴が続けた。
「秀徳戦勝つよ。
勝って本戦に繋げる。
逆境になればなるほど
燃えてくる。決勝リーグまで繋げるよ」
零華がそう呟く。
「良いこと言うじゃん~。好きよ
そういうの」
監督の相田が零華と視線を合わせた。
錦佳対秀徳は
186対79で
秀徳が勝った。
「予想通りの結果ね。
んじゃ、誠凛メンツ行きますよ~」
零華は白のタオルと白と青のリストバンドを持って
下へ降りていく。
「楽しみですね」
朝日奈右京、彼は次男で
弁護士の仕事をしている。
問題児ばかりの兄弟達を見てきたせいか
かなり口うるさく、言わば「オカン」的存在。
「零華、一球大事にな」
昴の一言に
頷く零華。
「了解。」
「零華、少し良いかい?」
赤司が零華に声を掛ける。
「うん、まぁ・・言いたいことは検討ついてるよ?
洛山でマネージャをしてくれないか・・・ってことでしょ?」
頷く赤司。
「それで・・・よりを戻したいとか?なら
時間ちょうだい?考える時間が欲しい」
「分かった、本戦までには返事は貰えるかい?」
頷く零華。
「じゃあ、行ってくる」
見送る朝日奈家一行と洛山、桐皇、
海常、陽泉連中一行。
「楽しませて貰うわよ・・・・高尾和成、大坪泰介。」
「大坪泰介・・東京屈指の大型C(センター)。」
朝日奈棗・・彼は昴と同じくスポーツ万能な兄弟。
仕事はゲーム関係の仕事をしている。因みに営業回りだが、
極度の方向音痴。
一方・・誠凛ベンチでは
零華の手が微かに震え始めていた。
「朝日奈・・大丈夫か?無理なら
火神を先発(スターター)で出すけど」
主将の日向順平だ。
「大丈夫です、低血糖で
よく震えるんです。
少しだけ、糖分を摂れば治まりますよ」
そう言い、チョコを4粒口に放り込んだ。
「なら、火神はベンチな」
日向の一言で全てが決まった。
ジャンプボールは、大坪と零華の一騎討ちになり
誠凛が捕った。
「あたしに身長差なんて関係ない。
キッチリ行くよ。
主将、走ってください。
成功しろよ・・・」
零華がボールを砲丸を投げる様な
姿勢に入ると・・何かを察知したのか
高尾が止めに来る・・・が
「今までのパスは方向を変えるだけのパスだった。
でも、このパスは・・・加速する」
高尾の横を凄い速さで通過し
日向の元へ一直線。
そのまま3Pを決める日向。
「ナイスです」
「お前もナイスパスだよ」
日向と伊月の声が重なる。
「一気に攻めますよ。」
そこへ
「何かスゲー期待されてるみたいじゃん?
けど、何かしよってもさせねえよ。
同じ1年だし、パス捌くのが生業つーか・・
ぶっちゃけ、なんつーの?あれ?同族嫌悪?
俺のホーク・アイからは逃れられねぇ」
「あたしは、あんたのホーク・アイ
そして、エンペラー・アイの
二つを掛け合わせた
“エンペラー・ホークアイ”が使えるの」(オリジナルです)
「!!」
高尾の顔色が青ざめた。
「悪いがそう簡単には行かないぞ」
零華の前に大坪と高尾、宮地、木村の4人が。
「チョロチョロ動きやがって」
「調子に乗るなよ!!」
「よほど怪我したいみたいね・・・。」
零華が3Pを打つフォームに入り大坪がヘルプに入る・・だが
既に見越していた零華はボールを後ろへ隠し
右に居る伊月にパスを出す。
「ブラインドパス?!左肘でパスを出す・・・・
たいした物だな」
虹村が静かに呟く。
零華の持っていたボールが右に居た伊月へ。
伊月俊・・誠凛高校男バスレギュラーの中で経験が一番長いレギュラーの一人。
「冷静沈着慌てません。クールな司令塔かと思えばまさかのダジャレ好き」
そんな伊月の前には・・・
緑間真太郎がいた。
76対81で秀徳がリードしている。
「信じていたのだよ、お前なら
飛ぶと」
「僕も信じてました、朝日奈さんなら飛べると
そしてそれを信じた緑間君が
一度ボールを下げると」
「前半終了です、インターバル(休息)です」
此処で、火神と零華・黒子が対立することになる。
「後半は全て俺にパス寄越せ。
俺が全部決めてやる」
「あんたバカか!!
バスケは1人でプレーするスポーツじゃない。
個人プレーなんてまっぴらゴメンだからな。
あたしの目の色が黒いうちはそんな勝手なことはさせないからね?」
「零華さんに賛成です。
僕たちがやることは個人プレーじゃない・・・
チームプレーが基本です。
アメリカに居た火神君からすれば
物足りないことくらい分かってます。
キセキの世代を倒したいって言ってたのに
その連中と同じ事を言ってどうするんですか!?」
火神が零華を殴り飛ばした。
「ちょ、火神君!!零華ちゃん大丈夫?」
火神に殴られたのは頭だった。
「大丈夫です、これくらいでくたばるほど
ヤワじゃありませんから」
出血が酷いのだろうか、(包帯で)止血している降旗、とされている零華。
「オイオイ、にしても・・あの緑間って奴
どんな心臓してやがる・・・一瞬で朝日奈に
詰め寄るなんて」
「こっちだって、これ以上
やられるわけにはいかないのよ!!!
此処ではあたしが絶対よ、跪け」
零華が3Pを決め
82対81で誠凛が逆転勝利。
「王者2校に
勝つなんて・・・・流石だよ」
洛山高校の
赤司が声を上げる。
「今夜は、誠凛メンバー呼んで
祝勝会でもやる?」
雅臣の声に
「そうですね零華、も同じ事を
思ってるはずですよ」
右京が首を縦に振る。
「帰りは、私と
彼女で買い物して帰りますね」
右京が絵麻の方を見やり言う。
「良いですね、何が良いんだろう」
「ハンバーグ!!」
弥と椿が2人を見やる。
「良いですか?」
「良いも悪いも、決めたことなら異論ないよ」
雅臣が苦笑。
「決まりですね。
そろそろ上がってくる頃だと思いますので
出迎えましょうか」
頷く一同。
「来たな」
棗の声にいち早く反応したのは・・・
梓と椿、弥の3人。
「零華~お疲れのハグ」
椿が零華に抱き付くと
梓の容赦ない制裁が椿を襲う。
「痛いよ~梓」
「あずにぃ、やり過ぎだよ~
そして、つばにぃも
場所を考えて。」
項垂れる2人。
零華から言われ・・・
「全く・・・・恥ずかしいと言うしか
他ありません」
「遺憾の極みだけどね」
試合会場を後にする
誠凛メンバーと朝日奈家一行。
「侑介、帰ったらガッツリ勉強するよ」
「えー、今日やりたくないんだけど」
「その間にやらないと、すぐ寝ちゃうでしょが!!」
朝日奈侑介、11男であるが
勉強が苦手で補習を受ける毎日。
「やらないんだったら、明日みっちり
やるけど・・・どうする?」
「出来れば明日で」
「朝ね、午後が
部活だから」
頷く侑介。
「零華」
赤司から呼ばれ振り返る零華。
「ご苦労だった、まさか
あそこまでやるとは思わなかったよ。
開花したようだね」
頷く零華。
「征君のエンペラー・アイ(天帝の眼)
って呼吸、心拍、汗、筋肉の収縮などの
些細な動きを全て見切り、相手の次の動きを正確に
先読みするんだよね?
結構体力の消耗が半端ないね」
「そうだよ。俺も
未だ使いこなせてないようで
使った翌日は体調を崩すことが多い」
「征君でも、体調崩すことあるんだね」
「まぁな・・・零華も体調崩す事はあると
思うよ。」
「うーん・・・ってか、あたしが行くこと前提なの?
あたし、もうすぐ異動で秀徳行くんだけど」
「なんだ・・と?ホントか?」
頷く零華。
「じゃあ後で^^」
その場を後にする朝日奈家一行。
「皆さん、宜しければ
今夜はうちで夕飯いかがですか?」
右京が一声あげた。
「宜しいんですか?」
日向と伊月、相田が声をそろえてあげた。
「ええ。」
チラリと零華を見やる昴と雅臣。
「血豆潰れたんだな」
昴が見てられないとでも言いたげな
表情を浮かべた。
「背中乗って良いよ」
祈織が助け船を零華に出した。
「良いよ、そこまで大したことないもん」
強がる零華だが・・・
昴がヒョイと抱え上げる。
「あれだけ大量に出血してるのに
強がるなよ。
余計辛くなるだけだぞ。」
「荷物持ってやるから」
椿が零華に言う。
「ありがと、じゃあ
荷物お願いして良い?
ジャージの上だけはあたしが持つね?
っていうか羽織りたい」
祈織が零華にジャージの上着を渡す。
「ありがと、先輩方・・・
一度自宅に戻られてから
シャワー浴びて、着替えてきてくださいね?
家の場所は伊月先輩が知ってますから
伊月先輩、頼みましたよ?」
頷く伊月。
ピロン
零華のスマホがメールの着信を告げた。
「ん?虹村先輩か・・」
TO:零華
さっきの怪我大丈夫か?
近いうちに病院で診て貰うんだぞ?
ps:今夜、話があるから俺も行かせてくれ
from虹村
「ああ~もう・・・虹村先輩
心配してくれてるじゃん
何処まで優しいのよ
尚更好きになるじゃん
昴の腕の中で顔を隠す零華。
「メールですか?」
黒子がスッと現れる。
ビクゥ))「いきなり現れないでよ・・・
寿命が縮む」
ガーン)「朝日奈さん・・酷いです」
「酷くないわ!!
では監督・・また後ほど」
「はーい、また後でね
自宅を目指す雅臣・梓・椿達。
買い物へ出かける右京と絵麻。
「部屋帰ったら真っ先にシャワー浴びるから」
「了解、着替え持って行くけど・・
何着る?」
梓が零華に言う。
「紺色でレースのワンピース
と黒のジーパンかな」
「シックだね」
雅臣が優しい眼差しを向ける。
「ありがと」
一家は住処の
「サンライズ・レジデンス」
へと辿り着いた。
「あー疲れた・・・
シャワー浴びてくるわ。
あずにぃ、準備よろしく」
「うん、持って行くよ」
零華は速攻で風呂場へと向かい
シャワーを浴び始めた。
「あ~血豆の出血箇所が
痛すぎる・・・」
そこへ梓が零華の着替えを持って脱衣所へ。
「零華、置いておくよ?」
「うん、ありがと」
梓が脱衣所を後にする。
「米、誰が仕掛けた?」
「まぁ君が仕掛けてくれたよ。」
弥が満面の笑みで答える。
「雅にぃありがと」
「いいよ、ゆっくりしなよ」
頷く零華。
「助かった」
零華は自身の部屋へ向かう。
何故なら・・・かつてのチームメイトから
預かっている犬の様子を見て欲しいと依頼を受けているのだ。
「クロス~大丈夫か?
餌は一切手つかず。
水も減ってない・・・
キツいね・・
吐血も少量か・・・
今夜から明日が峠かな」
あのメンバーに電話する零華。
『どうしたのだよ』
「クロスのことだけどさ・・・」
『無理そうか?』
「吐血が少量で、餌も手つかず、水も飲んでない。
どうする?最期は一緒に看取るか?」
『ああ、今から向かう』
「分かった、一応点滴だけはしておくから」
『頼むのだよ』
(電話のお相手ここまで書いたらお分かりですよね?)
「クロス~点滴するから
少しチクっとするよ」
小型動物専用の注射器に
点滴液を入れ注射する零華。
ーピンポーンー
インターホンがなり、零華が対応に回る。
「朝日奈」
声ですぐに誰か分かった。
「すぐ開ける」
緑間と高尾、黄瀬、赤司、桃井、青峰、紫原、虹村が来ていた。
「勢揃いだね、上がって」
零華の部屋に案内される面々。
「クロス~来たぞ。
ずーっとこの状態」
ゲージ中で荒い呼吸を繰り返しているクロス。
「真ちゃん、クロスの年齢って分かる?」
「確か・・・・19歳だった気がするのだよ」
「良い年だね。寿命と思って良いかも。
此処まで生きて来られたことが、クロスにとって
一番幸せな時間だったと思うよ?
それに、真ちゃんと散歩に行けたことも
クロスにとっても、真ちゃんにとっても
良い思い出になったんじゃない?」
「確かにその通りだな。」
赤司の声が静かに部屋にこだまする。
「まぁね、って・・そろそろ誠凛メンバー来る時間だ。
あたし一旦席外すから急変したら呼んで?」
頷く一同。
「零華、丁度呼びに行こうと思ってたんだよ」
要が近くまで来ていた。
「変な気遣わなくて良いから。
あたしの部活のメンツ及び、かつてのチームメイト
には近づかないでね?変なコトしたらタダじゃおかないから。
つーか、絞め落とすからね?」
リビングへ行くと
誠凛メンバーが揃っていた。
「お疲れ様です。
テツと降旗、福田、河原、火神も」
「お疲れ~/お疲れ様」
「なぁ、朝日奈・・・
近々実力テストあるだろ?
勉強、見て貰えないか?」
火神と降旗からの依頼だ。
「良いけど、いつにする?」
「一つ聞いておきたいんだけど・・零華ちゃん
前回の実力テスト結果どうだったの?」
「1位でしたけど・・・何か?」
「ええええええええええ!?
ちょ、そんなに良かったの?」
「朝日奈さんは昔から頭脳派でしたからね・・赤司君、緑間君と
競っていましたから。
実力テスト確か、オール100でしたよね?」
「それなら・・・明日の部活終わりに此処来て良いか?
時間は朝日奈の都合に合わせるよ。
黒子から、中学時代の成績聞いてさ。」
「なら・・・明日の部活の時に、伝えるようにするから」
しばらくして・・・赤司からの着信だ。
『はーい』
「すぐ部屋まで来てくれ。
様子がおかしくなった」
『了解、すぐ行く』
電話を切ると部屋へ戻る零華。
「クロス~
ケージから出して欲しいみたいだね。」
ケージの扉を開け、クロスを膝の上に寝かせる零華。
「無理そう?」
祈織と雅臣だ。
「2人とも、ノックしてよ。」
「ゴメンね?しんどそうだね」
頷く零華。
「無理かな・・・冬越すの」
さつきが心配そうな声を上げる。
「だろうね・・・まぁ
テツの座右の銘を借りるなら
一期一会だね。
出会いがあれば
必ず別れが来る。」
「朝日奈、お前の器用さを
見込んで頼みがあるのだよ」
真太郎の表情が強ばるのが分かる。
「珍しいね、何?」
「カメオにクロスとの2ショット写真をはめ込んで欲しいのだよ」
頷く零華。
「いいよ、側の部分とチェーン持ってくるから
待ってて」
部屋を後にする零華が向かった先は
リビング。
「あーん、届かない。
誰だよあんな上にあたしの大事なカメオのセット
上げたやつ」
「ゴメン。すぐ下ろすよ」
椿だった。
「つばにぃか。変態ホスト系チャラ僧侶とオネェだったら
確実に絞めてたね。」
全てのセットを下ろして貰い
「ありがと」(最上級の笑み)
「こっちこそわりぃな。少しリビング
綺麗にしようと思ったら、偶々見つけちゃって。」
「で、この棚にしまったのね」
頷く椿。
椿のそばを後にする零華は
自身の部屋へ戻り、直ぐさま
作成に入った。
「早速作り始めたか」
赤司が呟く。
「うん、結構時間かかるからね」
零華が返事を返す。
「そうか、朝日奈・・悪いが
中学卒業する前に皆に作ってくれたの覚えてるか?」
頷く零華。
「覚えてるよ?キセキの世代と虹村先輩達、皆にあげたからね。」
「それだ、実は今日持参しているんだが・・・
少しチェーンが錆び付いたみたいでね」
零華にカメオを渡す赤司。
「そうだね。良いよ、錆取るから
磨くね。」
錆取りを手にしている零華。
「すまないね」
「いいよ、こうやって手入れもしないと
錆び付いちゃうから。他の皆のカメオは大丈夫?」
次々零華にカメオを渡すさつき、青峰、黄瀬。
「俺らのカメオも錆び付いてるんッスよ。
錆取ってくださいっす」
黄瀬だ。引き受ける零華
その時、部屋がノックされ
入ってきたのは
「俺だ、入って良いか?」
昴だ。
「良いよ~さつき、開けてあげて」
零華に促され扉を開けるさつき。
既に磨き終わりそれぞれの手元へカメオが戻っている。
零華は何か調べているようで
真っ新なノートに何か書き込んでいるよう。
このノートは中学時代からずっとが零華が愛用しているノートだ。
[鷲の鉤爪(イーグルスピア) 。
ドライブ直後の一番無防備な瞬間に、体勢を変えずに後ろ向きのまま片手でバックチップするというもの。
後ろを振り返る必要が無いので、フルドライブにも追いつける速さが可能である。
コートを俯瞰で見ることができる鷲の目(イーグルアイ)に向いた技。 ]
零華が調べ上げると
「流石だな・・・そこで調べ着いてるのか」
棗だ。
「うん、まぁね・・・」
零華と棗の会話だ。そこへ
「流石・・侮れないね」
伊月だ。
いつの間にか部屋に案内されたようだ。
「いつお披露目予定ですか?」
零華の質問に・・・・
「うーん・・・まだ未完成だからね
遅くてもW・Cの準決かな。」
「成る程。
準々決勝は陽泉対誠凛。
準決は海常と誠凛。秀徳対洛山
決勝は洛山対誠凛になりそうですね。」
顔を俯ける零華。
フワリ・・伊月が零華を優しく抱き寄せた。
「先輩・・・・」
「ゴメン、急にされたら困るよな。
監督達のとこに戻るよ」
頷く零華。
「バカ・・困らないよ。
伊月先輩の事忘れた日なんて1日たりとも無いのに」
なんて呟いてることには伊月が気付くはずもない。
「朝日奈・・・泣いて良いぞ」
虹村がそっと抱きしめる。
「監督、後で良いですか?
次の対戦相手のデータがとれたのでお渡ししたいのですが・・」
頷くリコ。
「主将、散髪してしてください」
「おう、
珍しいな。どんな髪型が良い?」
「ショートボブが良いです。
軽めにして欲しいです」
「ショートボブ・・おっしゃ任せろ。
お前は短めが似合う」
琉生から道具を借りる日向。
「えへへ」
「やっと笑ってくれたわね。」
リコが零華に擦り寄る。
「クゥ~ン」
ティーカップに入るサイズの犬だ。
「可愛い~ん?ちょっと火神君・・もしかして」
「犬、ダメなんだよ・・です」
「ココア~怖がる必要なんて無いのにね~」
キューンと小さく鳴くティーカップに入るサイズの・プードル、ココアと
綺麗な黒毛の猫の「ボス」。
「可愛いですね。」
テツヤが手を出すと
擦り寄るココア。
「温かいです。実は2号連れてきたんです。」
ケージから2号を出すテツヤ。
「2号~一緒に来たのか・・
このモフモフ・・・たまらない。
珍しい・・・ココアは滅多に他人に懐かないのに。
2号、お座り。」
零華の指示に従う2号。
「流石だな」
「他にも芸仕込みたいな」
ココアを見ると
服従の印として
お腹を見せてきた。
そして、座る2号。
「朝日奈さん、撫でても大丈夫ですか?」
「良いよ、お腹を見せたって事は
服従の印だから」
「一枚写メって良い?」
伊月、日向、監督の3人だ。
「良いですよ?2号抱いたままの方が良いですか?」
頷く3人。2号を抱きかかえる零華。
その瞬間を逃さず3人が一斉に写メり始めた。
「良い写真が撮れたわ~ありがと
「おっしゃ、出来たぞ。こんなもんでどうだ?」
「バッチリです。ありがとうございます」
「いえいえ」
「じゃあ・・そろそろ
あの筋トレでもしようかな」
「!!まさか・・・?」
赤司の目の色が輝く
「YES、お察しの通り
テツヤ、さつき、大輝、涼太
征、緑間、始めるぞ」
「はい/ハイっす/やりますか」
「アタシの部屋へ集合。流石に此処は危ないわ」
零華の部屋に一斉に集うキセキの世代。
「このボールはビニールだな」
赤司と青峰の声が重なる。
「じゃあ始めようか」
零華に言われ、テツヤが零華の足を押さえ、さつきが
回数計測。ボールは最初・・・黄瀬の手に。
そして何故か
リコと伊月まで合流。
「ビニールボール?何するつもり?」
「パス回ししながら腹筋です。
過去に怪我したことあって、その時に
あまり負担かからない方法探してたら
この方法に辿り着いたんです。」
「成る程ね・・意外ね
零華ちゃん怪我したときに
この方法思いついちゃうなんて。
鉄平のリハビリには・・」
「負担がかかりますよ。
他の方法考えておきます」
頷くリコ。
「他のやり方・・・・・
負担がかからない方法・・・」
「入って良いか?」
昴だ。
「良いよ、どした?」
「リハビリで
良い方法があったのを
雅にぃが見つけてくれたぞ」
「マジ感謝-!!ありがとう、雅にぃ」
「久し振りにギター聴きたいな」
赤司の要求なので
「中学以来か・・良いよ、十八番で良い?」
頷く一同。
おもむろにギターを取り出す零華。
「ちょっと、僕の部屋で何してるのさ」
「黙れ、ってか・・あんたが間違えて入ってきたんでしょ」
皆さん、こいつが我が朝日奈家のアイドルでくそ生意気な
朝倉風斗・本名・・・朝日奈風斗です。
「いや、それは謝るけどさ
何、このメンツ」
「あたしのかつてのチームメイトと
今のチームメイトと監督よ。言っとくけど
あんたより年上だから生意気な口叩かないように」
「分かってるよ、荷物取りに来ただけだし。
相変わらず生意気なやつめ」
なーんて言いながら自身の部屋へ行く風斗。
「バーカ、生意気はどっちだよ」
と零華に言われてるとは知らずに。
「変わらないね/な」
梓と椿が来ていた。
「あずにぃ、つばにぃ来たんだね」
「ついさっきね。お、弾くの?」
頷く零華。
赤司と、梓、椿のハモりだ。
その頃リビングは
「あのギターって・・・」
「零華ちゃんだ」
「久々ですね」
「懐かしい」
零華の部屋では
「笠松先輩並みっす」
「ああ、海常のキャプテンでしょ?確か
女嫌い、熱血漢。ギターが弾けて音楽が趣味。
バスケに関しては、ドライブが得意。
好きな食べ物は肉じゃが。
座右の銘は日進月歩。
委員会は風紀。
得意な科目は数学。」
「その通りっす」
「敵に回したくないな~」
さつきだ。
「これくらいは、知ってるよ。
桐皇なら
主将の
今吉翔一
6/3生まれのAB型。
180cm
71kg。
座右の銘は無知の知。
好きな食べ物はうな重。
趣味:お金を掛けない競馬。
特技:釣り。
委員会は生徒会。

そして、桜井良
9/9
座右の銘:自分がされて嫌なことを人にはするな。
好きな食べ物は、びわ。
趣味は漫画を描くこと。
極度の負けず嫌い。
料理は女子並み、デコレーションが好きでよく
妹の弁当と間違えたのか?と、きかれることがある。」
「すごい、そこまで・・・・」
「で・・秀徳なら
まず、主将の
大坪泰介からね。
4/20生まれのA型。
得意なプレーは
ローボストからのフロントターン。
座右の銘は温故知新。
編み物が得意で
オフの日は妹と遊ぶ。
アップルパイが大好きで
ゴキブリが苦手な
関東屈指の大型センターよ」
「他は?」
「宮地清志
11/11生まれの
191cm
77kg
座右の銘は一意専心
カキフライが大好物
数学が得意で
趣味はアイドル。
委員会は風紀。

高尾和成
11/21
O型
176cm
65kg
座右の銘が人生楽しんだもん勝ち。
キムチが大好物で
趣味はトレーディングカード。
特技はバク転。
好きな科目は英文法。
委員会は保健。
趣味は中野ブロードウェイのトレカショップで買い物。
真太郎の情報は良いよね?」
頷くさつき。
「ここまで分かると助かるな~
持つべき物は頼れる級友だね」
「元ね」
「まあね」
そこへ
「零ちゃん」
変態ホスト系チャラ僧侶こと要が来た。
「無断入室禁止ってあれだけ
言っただろうが!!」
一撃必殺・中段前蹴りが要の腹部に
クリティカルヒット。
「冷たいなー・・誠凛のキャプテンが呼んできてくれって」
「!!日向先輩が?珍しい・・・何だろ。
何かやらかしたかな」
「いや、どっちかと言えば
記念撮影じゃないかな・・・・光が帰ってきたみたいだしね」
「帰ってこなくて良かったのに」
「毒舌だわ」
風斗と零華が話していると
「誰が帰ってこなくて良かったのにだと?」
「うわー聞かれてるし・・・まぁ・・取り敢えず、お帰り」
朝日奈光・・・彼はノワール小説を書いている。
危険な地域にも行ったりするため
女装をしてる。
ーリビングではー
「おお、月バスだ・・このときの記事は
零華と赤司だな」
青峰と昴、小金井の声だ。
「お呼びですか?日向先輩」
零華がリビングへ来た。
「お、来たな・・いや~月バス見つけてさ・・・
話聞いてみたいなーと思って」
「良いですよ?まず、何が聞きたいですか?」
(あのホスト系チャラ僧侶め・・・後でもう一発鳩尾に入れてやる)
「うーん・・・マネをやろうと思ったきっかけ」
伊月が聞いた。
「バスケが好きで、影でチームとレギュラー達を支えていきたかったんです。」
零華が答える。
「休日は何していますか?」
降旗と福田が聞くと
「休日は、家の事とバイトしてます。
近くの薬局です。
後は・・末っ子の弥と公園で遊んでいますね。」
弥が零華の膝の上に来る。
「わた、まあ君とこ行っててくれる?」
「はーい」
雅臣の所へ行く弥。
「注目している選手は?」
「高尾和成ですね。
彼、一見すると
おふざけしてる印象が有るんですけど
芯が強くてぶれることが無いんですよ。」
「趣味は?」
日向が聞くと
「洋服買いに行くか、アクセサリー買いに行ってます。
後は・・・ジョギングですね。たまに、ラッキーアイテム作ってます。」
「使えるようになりたいテクは?」
リコが聞くと
「アンクルブレイクですね。」
「アンクルブレイクって?」
絵麻の声だ
「簡単に言うとドリブルしてる時に
相手を転ばせるテクのことだね」
赤司がフォローする。
その後
「尊敬している先輩は?」
土田の質問。
「中学時代の先輩ですけど・・・虹村先輩ですね。
常に周囲に気を配る頼れる先輩です。」
「照れるんだけど?」
「まさかの?」
そこには帝光中学男子バスケ部1軍元主将・虹村修造が居た。
「そう言えば・・・姉貴、おふくろの結婚式行かないの?」
侑介が言うと・・侑介の腹部に中段前蹴りを入れる零華。
「行くわけ無いじゃん・・大体あたしの事避けてる人の結婚式なんて。
侑介これだけは覚えといて、あたしの前であの人(母さん)の話は
しないでね?
征君、始めるよ」
眼鏡を掛ける零華。
「久々に見たな」
虹村が眼鏡を掛けた零華を見やる。
「眼鏡ですか?部活中と家に居るときは大半掛けてますよ?」
「了解」
「つーわけで、勉強会は部活終わり次第ね」
「おう/了解」
リビングを後にすると
赤司を連れ自室へ行く零華。
「朝日奈ちゃん」
「お、高尾じゃん。どうした?」
「いや~俺も勉強見て欲しくてさ」
「良いよ?今からやろうか
あたしの部屋で良い?」
頷く高尾。
「よろしくでっす」
ーin零華's roomー
「お待たせ・・・始めよっか」
零華が高尾に続いて入ってくる。
「いや、少しだけやっていたんだが
ここからが分からなくなってしまってね」
赤司が迷っているのはとあるアンプル剤の問題。
「まずは主成分でしょ?」
「ああ。これって確か・・プラ●ンタだよな?」
「そう、で・・プラ●ンタには約20の薬理作用が見つかってる」
「解毒作用も見つかった」
何て話していると
「これ以上出来ねぇ。」
高尾が珍しく弱音を吐く。
勉強開始から約2時間が経過した頃だ。
「休憩だ(ブレイクタイム)」
赤司と零華が眼鏡を外し
目を閉じる。
「ふぅ・・紅茶でも淹れてくるよ」
零華が席を立つ。
「ハーブティーとオーソドックスな紅茶なら
どっちが良い?」
「「ハーブティーなら何でも良い」」
赤司と高尾の声が揃う。
「ok、準備してくるね」
部屋を出る際にアロマキャンドルに明かりをともす零華。
「良い香り~」
2人の顔が綻んでいく。絵麻ちゃんはうちに来てまだ日が浅い。
リビングへ行くと聞き覚えのある声が。
「久し振りだね雅臣君、絵麻」
「麟太郎さん/お父さん」
「母さん、何時まで零華から距離置くつもりなの?」
椿と梓の声だ。
「さあね・・・あの子が謝ってくるまでかしらね」
しびれを切らし・・・リビングへ入る零華。
「あのさ、何寝ぼけたこと言ってるの?大体母さんが
再婚なんて考えるからでしょ?絶対謝らないから。
そのうち自分の間違いに気付く時が来るよ。
大体、父さんの10回忌だって終わってないのに
考えてることが分かんない。」
静かな零華の声がリビングに響く。
「零華さん・・・何時から?」
「ついさっきよ。
お茶の準備に来ただけだから。
昴にい、取って欲しいハーブティーあるんだけど」
「どれだ?」
「アップルミントのラベルが貼ってあるやつ」
「ああ・・これか。
そう言えば零華、次のwintercup・・・勝てるのか?」
昴が零華を見やる。
「勝つとか負けるじゃなくて、勝たないと意味が無いの。
次、勝つんじゃ無い。
此処で勝たないと意味が無い。
決勝リーグと同じ結果には絶対させない。
ですよね、監督。」
「その通り。」
いつの間にか青峰とさつきは帰ったようだ。
「バニシング・ドライブ・・・
抜こうとする相手の先に相棒(火神)が居ないと使えない。
それに、テツはダック・インするから尚更追えなくなる。」
「人の目は縦、横、左右は追えても斜めは追うことが出来ない。
それが消えるドライブの仕組み
って訳だな」
赤司と高尾の声。
「その通り。
監督、先に言っておきたいことあるんですけど良いですか?」
「良いわよ」
「wc初戦の桐皇学園戦・・・決勝リーグ以上にきつい試合になるけど
嘗めてかかってくるなら遠慮は要りません。
初っぱなかまして主導権を握ってください。
間違えても、(主導権を)プレゼントすることだけはやめてください。
それと、黒子は同じパスをしない。
まあでも、受けに回るよりは良いかな・・・但し
青峰にマークされたらすることはただ一つ
木吉先輩若しくは伊月先輩にパスして貰って良い。
恐らく木吉先輩のマークに若松
火神に青峰
日向先輩に謝りキノコがつくと
思って良いです。
現状桐皇の守備は内側が堅いので
あたしが外側から切り込みます。」
「分かってるよ。/安心してください/了解」
「その返事が聞けて安心しました。」
零華は先週撮影してきた桐皇の予選DVDを観ることに。
「撮影してきたのね」
「当然です。相手が強いならそれなりに対策しないと
勝てる試合も勝てませんよ。
勝って決勝まで繋げる。」
「朝日奈、桐皇で注意すべき選手は?」
伊月と日向の2トップ。
「うーん・・・主将の今吉と若松、そして
キセキの世代天才スコアラー青峰大輝。
あとマネージャの桃井さつきですね。
さつきの情報網は並大抵のものじゃないですから。」
「ああ、あの小娘ね」
ーDVDを見始めるバスケ部一行ー
「ホントだ・・桐皇の守備は内側が堅い。」
「青峰の型なしシュート(フォームレス・シュート)は
基本どの位置からも入る。
今吉は相手の考えとか全てお見通しなので
要警戒です。
あたしも少しずつ
コンディション整えていきます。
あれ?こんばんは、荒木監督。」
「おお、久し振りだな・・・元気だったか?」
「あれ、零華ちん・・雅子ちんと知り合いなの?」
「小学生の時に、あたしにバスケを教えてくれた師匠だよ」
「what's?本当かい?」
「うん」
「wintercup出るんだな。桐皇はかなり強いぞ」
「覚悟の上です、それに・・土壇場でも諦めないのが
あたし達です。原澤克徳・・・現桐皇学園男子バスケ部監督。
かつては全日本代表でプレー経験がありますからね。
そして・・・海常高校・竹内源太監督
洛山高校の監督・白金永治監督
秀徳高校男子バスケ部中谷 仁亮監督
そして・・・・誰あろう、我らが監督リコ先輩のお父さん・景虎さんもですよ」
「その通り、流石ね」
「マジかよ」
「後は、火神と氷室先輩のバスケの師匠・アレクサンドラ・ガルシア。
そして・・あたしのバスケの師匠、荒木雅子監督」
「頑張れよ、お前等なら必ず勝つだろう。」
その頃外では・・・
「へぇ~此処が朝倉君の家?」
「ハイ。あれなら紹介しますよ?」
「助かるな」
「ただいまー」
「お帰り、風たん」
「ただいま。こいつが一番下の
弥です。ねぇ、この靴の量は何なの?」
「リビング来たら分かるよ」
「嫌な予感しかしない」
と、言いつつもリビングへと足を運ぶ風斗と来客2名。
「ただいま」
「何故このタイミングで帰ってきた・・・・」
「ってか・・・・何してんの?」
「見りゃあ分かるでしょ、今日の祝勝会よ」
「勝ったの!?」
「そりゃあ、同じ相手に2度も負けるなんてことは流石に無いわ。
いくら2大王者と言えども、此処までやられると思ってなかっただろうし。
今まで当たった対戦校にだって。
あー早くwintercup本戦始まれー
全戦全勝で決勝まで行くんじゃー」
「クス)よほど楽しみなんだね。あ、紹介遅れました。
某気象系グループの櫻井と申します。
同じく大野です。」
「風斗、あんたさ・・・・馬鹿じゃ無いの?
何で無断で連れてきた?あたしは京にぃから許可貰ってるから呼んだだけよ?
あんたから連絡貰ってないしさ、連れてくるって」
「許可取る必要ないでしょ。」
「黙れ、轢くぞ!!」
「朝日奈ちゃん、宮地さんみたいwwww」
「あーよく言われる。
キレた瞬間が“宮地さんに似てる”って」
「マジで?」
「マジです。後は・・・笠松先輩にも似てるって言われるし
虹村先輩にも似てるって。」
「そう言えば・・零華さん、無冠の5将って知ってますか?」
絵麻に聞かれ・・・
「知ってる。無冠の5将は、キセキの世代の影に埋もれた天才5人。
キセキの世代が居なければ、彼らがバスケ界で有名になってたと言っても良い。
洛山に3人、誠凛(うち)に1人、霧崎第一に1人。
“夜叉”実渕玲央。
“雷獣”葉山小太郎。
“剛力”根武谷永吉。
この3人が洛山に居る。
そして洛山のキャプテンが、ここに来てる
赤司征十郎。
うちには“鉄心”木吉鉄平。
そして・・・霧崎に“悪童”花宮真。
この5人が“無冠の5将”」
「あれ?朝日奈、木吉に会ったっけ?」
「いえ、調べました。
あたしの情報網甘く見ないでください。」
「で、今のが長女の朝日奈零華です」
「呼び捨てすんな。黒ハリセンの餌食にするぞ。
そうだ、日向先輩。」
零華の黒ハリセンにやられた風斗。
「ん?どうした?」
「“甲冑フィギアコンプリートしてない”って言われてましたけど
コンプしてるので持って行ってください」
「!!良いのか!?」
「ハイ。あっても足の踏み場に困りますから」
「thank youな」
「袋に入れてきますね」
「頼むわ」
ー程なくしてー
「お待たせしました、これで全部です」
「マジ感謝するぜ、俺からはこれだ」
日向が取り出したのはギターだ。
「おお、あたしが欲しかったギター・・・・良いんですか?」
「あっても、俺じゃあ扱えねーから」
「ありがとうございます」
「良いって事よ」
「早速試し弾きして良いですか?」
「おうよ」
零華は部屋へ向かいギターの楽譜を持ってきた。
「ギター専用の楽譜?」
「そうです、流石監督です。一回見ただけで
分かっちゃうなんて。」
「いやーこういう曲結構好きなのよ。一回弾いてよ」
「何が良いですか?」
「任せるわ」
「“メモリーズ”いってみましょうか。
この曲結構気に入ってるんです。

弱い自分なんてとっくに自覚してんだよ
そんなモンに馴れ合いたくないね
たとえば俗世間ダメだと嘆く導火線
自分に火がつかぬように
幾千年も手を取り合って
体たらくを晒し合って
ズレた着地点
笑って見えたつもりなのに
遠のく距離はso far
寂しい訳じゃないのに
追いかけるのに
僕の愛をくらえ!
Loveをくらってみろ drive me crazy
誰かの理想を欲してんだろう
ねえ感性の成熟なんてしたくはないんだ
わかるでしょう
単純シンパシー
消えた目の前の景色は褪せた色より濃い

とっぱらいたい壁のバカ高さにビビって
so tired
語れよ人生論
freak out!言葉にするなんて難しいから
感性は追いつけやしない
退屈な日常なんて繰り返して
変わり映えのしない到達点
笑顔で涙を裏切って雫落としたメモリーズ
寂しい訳じゃないのに
追いかけたいのに
僕らは don’t cryin’
愛してるさずっとnight&day
心も体も tenderness
もう思い出が引きずってしまうあの頃は今では
雑念フィルターにかけた目の前のあなたの影だ
もういない

楽しむのがそんなにも悪いことなのかいmy dalin’
あの頃は二番目に良かったんだろうね
一番いいのはこれからだよ
僕の愛を食らえ
Loveをくらってみろ drive me crazy
誰かの理想を欲してんだろう
ねえ感性の成熟なんてしたくはないんだ
わかるでしょう
単純シンパシー
消えた目の前のフィルターにかけた目の前のあなたの影だ
景色は褪せた色より濃い
こんな感じでどうでしょうか」
「上手すぎる。」
「零華っち中学の時より上手くなってるッス」
「上達してますね。流石です」
「そう?そこまで言ってくれるの帝光中の元レギュラーくらいよ」
「決まりだな、朝日奈。」
「ハイ。」
「次の誠凛祭りでバスケ部レギュラーでバンド組むんだけどよ」
「あたしにギターとボーカルをやって欲しいと?」
「その通り、頼む!!」
暫く考え込み・・・・
「うーん・・・・引き受けたいんですけど、その頃には
あたし、秀徳に居ますよ?仕事の異動で秀徳行くことになって。」
「(゜◇゜)ガーン。まじかーい。
まあ、秀徳祭は11月下旬でしょ?
間に合うでしょ。」
「「「監督・・・アバウトすぎだろ!!」」」
誠凛2年レギュラーから声が上がる。
「今から20分ください。今日中に返事出したいので。」
そう言うと愛犬・ココアを抱いて外へ行く零華。
「こういうときにどうしたらいいのかわからねーんだよな。」
「そっとしておくのが一番ですよ。」
赤司と黒子に言われその場に留まる虹村。
ーその頃ー
「はぁ・・・どうしよう。引き受けても良いけどなー
次の日が新天地での仕事なんだよな・・。まあ・・・問題ないかな。
日向先輩、やらせてください」
「お、引き受けてくれるのか!?」
「はい、先輩達に頼まれたら断れないです。」
「良い奴だな、気に入ったぜ。そういう性格。」
「誰がどの楽器やるか決まってますか?」
「俺と、伊月がギタ-。
監督と水戸部がベース。
コガと土田がキーボードで、後の1年ズがドラム。」
「うわーなかなかですね。」
「つーわけで・・・朝日奈、俺と伊月にギター教えてくれ!!」
「良いですよ。何時から始めますか?」
「あー早ければ早いほど良いんだが・・・・。」
「じゃあ・・・明後日からでも良いですか?」
「ああ、頼む!!」
「分かりました。何時からにしますか?」
「うーん・・・朝日奈の予定は?そっちに合わせるけど」
「少々お待ちを。明後日は、昼から仕事なので午前中なら」
「ああ。此処でやるか?」
「そうですね。若しくは、今から少し練習しても構いませんが。」
うーんと悩む2人だが「ああ、少しやってみるか。」
との返答が。
「キャプテン、これ使ってください。」
日向から貰ったばかりのギターを渡す零華と受け取る日向。
「良いのか!?」
「勿論です、キー調整出来てるのでいじらないでくださいね。
伊月先輩は少々お待ちを、持ってきますので。」
「ありがと」
 程なくして
「お待たせしました。」
二本のギターを持ってリビングへ戻ってきた零華。
「これ使ってください。」
「ありがと、調整は?」
「出来てますよ。」
2人に手ほどきすること30分。
「覚えが早くて助かります。」
「教え方が丁寧なんだよ。」
「でもさ、まだまだだよね。」
「風斗は黙ってろ。それ以上言うと叩くぞ。
というより、最初でここまで出来たら上等よ。」
そんなこんなでお開きになったのが翌日にさしかかった頃だった。
「遅くなっちゃった、早く汗流して寝なきゃ。
起きられない」
ー翌朝ー
いち早く起きたのは零華だった。
「まだ誰も起きてないか・・・・そりゃそうか、まだ
3:30だもん。起きてる方がキセキだわ」
そう言いながらあたしは朝食と弁当を準備し始めた。
「着替えてからにしよう」
あたしは一度部屋に戻り、制服に着替えることにした。
今日の朝食当番はあたし。
「あれ?起きてたんですか?」
「おはよ京にぃ。あたしが当番だからね」
「そうですね。今日は部活休みですか?」
「いや?普通にあるけど・・なんで?」
「今日、昴の誕生日なので飾り付けとか手伝って頂きたくて」
「了解。早めに帰るようにするね。」
そう、今日は昴にぃの誕生日。
京にぃは仕事が休みのため出来ることを終わらせるとのこと。
そしてあたしはテスト期間で部活は休み。
そのため、早めに帰宅できると言うわけだ。
「じゃあ、行ってきます。」
「行ってらっしゃい。今日は、私と
椿、梓がいますから」
「了解、早めに帰ってくるね」
ー誠凛高校ー
何故か体育館が騒がしかった。
原因は一つ・・・風斗と昨日の来客メンバーが来ていたのだ。
「何故に・・・・朝からご来客とは」
「お、来たな朝日奈」
「はよございます!!」
誠凛バスケ部メンツが勢揃いしていた。
「ていうーか・・・何してるのかな朝日奈君?
「ねぇさん・・・今日だけはお許しを。」
「はぁ・・・まあ今日だけは大目に見るけど、次は
無いからね」
「ありがたきお言葉。」
「ハイハイ、そのへんにして。
誠凛レギュラー始めますよ。」
それぞれ始めるレギュラー達。
3Pをするレギュラーもいれば
ディフェンスを徹底するレギュラーもいる。
「負ける気なんて無いでしょ?」
「当然です。このまま
大人しく引き下がりませんよ」
「昔と変わらねーな。
そうだ・・・朝日奈、今・・いいか?伝えておきたいことあるんだ。」
「はい。監督、あたしと虹村先輩少し席外します。」
「分かった、遅くならないように戻ってきてよ。」
「はい」
屋上へ向かう虹村と零華。
「涼しいな、手短にいくぞ。
朝日奈・・俺と正式に付き合ってくれ。」
「はい、断る理由なんてありませんから。」
「その一言が聞けて安心したよ」
「あたしもその言葉が聞けて安心しました。」
「そっか。そろそろ戻るぞ」
「はい^^」
「良い顔してるな」
「先輩がいてくれたからここまで笑顔になれるんです」
「その言葉聞けて安心した」
「なら良かったです。いよいよWCも準決ですね」
「ああ、勝って決勝行くぞ」
「零華ちゃん、明日応援必ず行きます」
「はい、また明日会場で」
4強が出そろった。
洛山、秀徳、海常、誠凛の四校。
(零華side:準決の1試合が洛山対秀徳
2試合目が誠凛(ウチ)と海常か・・・
一筋縄じゃ行かないんだよな)
「どうかした?」
桜井だ。
「いえ、大丈夫です。
少し考え事です」
「そう?
難しく考えないようにね」
「はい、ありがとうございます。(最上級の笑み)」
(癒やされる-。朝日奈のコンディションは問題なさそうだなby伊月&日向)
「?どうかしました・・・?」
「何でも無い」
(絶対に油断なんてしない、勝って決勝までいく)

バスケ部とテニス部の合宿開始part1

2021-07-14 10:05:55 | 黒バス+テニプリ

注意事項はありません。
早速設定にいきます
霧龍陽葵(きりゅう):世界屈指の大財閥・霧龍財閥の令嬢で
赤司の恋人。マネージャ兼監督。跡部財閥よりも遥か高い地位に有る財閥。(別荘の敷地面積も伊達ではありません・・跡部家の別荘や杉崎家の別荘を凌ぐ敷地面積です)
成績優秀であり運動神経抜群、美人
反射神経抜群と申し分なし。
目の色は右は青、左は黄色
身長:174cm
趣味は読書とピアノとギター、バイオリンを弾くこと。
時折、天然になります。
誕生日は、11/21
副会長でもある。警視総監の仕事もしている。
「初めから諦めるやつがどこに居る」が口癖。
生徒会室にシャンデリアを飾った張本人。
赤司の天帝の眼(エンペラー・アイ)/アンクルブレイク
伊月のイーグル・アイ/イーグル・スピア(鷲の鉤爪)
笠松のドライブ
高尾のホーク・アイ
黒子のイグナイト・パス/ファントムシュート/ミスディレクション
黛のミスディレクション・オーバー・フロー
以上が使えます。
洛山高校男子バスケ部マネ兼監督。
座右の銘「不撓不屈」
紺縁の伊達眼鏡を掛けている。

霧龍黎斗(3):霧龍財閥の御曹司で
まだまだ舌足らずの末っ子ちゃんで
陽葵のことは「ねねしゃま」と呼んでいる。
まだまだ甘えたいお年頃。
赤司のことは「赤司家のおにいしゃま」と呼ぶ。

霧龍結梨(4):陽葵の妹で黎斗の一つ上の姉。
陽葵のことは「お姉様」と呼んでいる。
まだまだ甘えたいお年頃。
赤司のことは「征しゃま」と呼ぶ。

鷺沼(29):霧龍財閥の執事兼運転手。

赤司征十郎:赤司財閥の御曹司で陽葵の彼氏。
成績優秀であり運動神経抜群。こちらも跡部財閥より高い地位の財閥。
反射神経抜群と申し分なし。
部活では副主将。
生徒会長でもある。
座右の銘「迅速果断」
誕生日は12/20
生徒会室の間取りを広くした張本人。
黒縁の伊達眼鏡を掛けている。

赤司征郁(3):赤司の実弟で黎斗と同い年。
赤司に似て目の色は左が赤、右がオレンジ

虹村修造:アメリカ帰りの元・帝光中学男バス主将で
陽葵から依頼で帰国した。
3年A組
身長179cm
体重
67kg
誕生日
7月10日
星座
かに座
血液型
A型
背番号
4→9
ポジション
ポイントフォワード or パワーフォワード(PF) → スモールフォワード(SF)
座右の銘
初心忘れるべからず
好きな食べ物
チャーハン
趣味
卓球
特技
空手
家族構成
父・母・弟・妹
苦手なこと
手加減
得意なプレイ
ドライブ→パス
好きな女性のタイプ
料理が得意な子
オフの過ごし方
病院にいる父のお見舞い
バスケを始めたきっかけ
白金に誘われて

牧:赤司家の執事兼運転手。

跡部景吾:身長 175cm 体重 62kg 誕生日 10月4日 血液型 A型学年:3年(部長)
利き腕:右 プレイスタイル:オールラウンダー氷帝学園中テニス部200人の頂点に立ち
「オールラウンダーの中のオールラウンダー」と呼ばれる凄腕プレイヤーで氷帝コールの考案者。
学園に多額の寄付を行っている「跡部財閥」の御曹司で、テニスの本場である英国育ちで、右目の下の泣きぼくろが特徴。
傲慢な性格のナルシストだが悪人というわけではなく、宍戸のレギュラー復帰を榊に口添えしたり
全国大会決勝を前にリョーマが行方不明になった際には捜索に協力するなど面倒見の良い一面もある。
また、勝負ごとにおいては冷徹な一方、テニスや仲間に対しては熱い感情を覗かせる。
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本編です。

此処は長・軽井沢にあるあの財閥令嬢専用の別荘。
そう、泣く子も黙る霧龍陽葵専用の別荘である。
此処で今日からテニス部との合同合宿が始まる。
先に断っておくが、跡部財閥や、杉崎財閥よりも遥か高い地位にある財閥の一つだ。
そうしてもう一つ赤司財閥も遥か高い地位の財閥。
先にテニス部が陽葵専用の別荘に到着していた。
「何や、バスケ部まだ来てないんか」
「そのようですね・・・」
「ア~ン?時期に来るだろう・・待ってろ」
跡部景吾と忍足有士
鳳長太郎の3名だ。
そこへ
「先に来ていたのか・・跡部」
「赤司じゃねぇの」
「征君、先に荷物を広間へ。」
「陽葵か・・ああ、すぐ行くよ。
それじゃあ、跡部また後で。先に警告しておくぞ
バスケ部メンバー及びマネージャーには一切近づかないように。
近づいたときは・・・跪かせてやるからな」
頷く跡部。
「冷や汗半端ねぇな」
そこへ・・・
「よぉ、久し振りだな・・・・霧龍と赤司」
「虹村先輩/虹村さん。お帰りなさい」
「ただいま。陽葵からの依頼だからな
急いで帰国した」
「もう、急に来るのはやめてください・・・・
涙が止まらなくなりますから。」
「オイオイ、泣くなよ。
尚更泣き虫になったんじゃねえか?」
「一言余計です」
「ハハ、昔からイジリ甲斐あるわ」
「もう、おちょくってます?」
「悪い悪い、お前が可愛くて・・ついな」
(-_-#) ピクッ
赤司の眉間が微かに動く。
「虹村さん、陽葵にこれ以上近づくのはやめてください」
「すまねーな、赤司・・・俺もこいつ(陽葵)狙ってるからさ」
「(-_-#) ピクッ(-_-)・・なら
バスケで勝負してください。
僕が負ければ陽葵は諦めます。
ですが、僕が勝てば陽葵は諦めてくださいね?」
「もう・・・・いい加減にしなさいよ!!そこまで言い争うならさ
全て倍にするよ?くたばってくるか?」
陽葵の裏の顔が出てしまった。
「すいませんでした」
赤司と虹村が跪いてしまった。
「此処であたしに刃向かうことは誰だろうが
許さない。」
他メン(うわー赤司が/赤司っちが/虹村さんが・・・跪いた!?)
陽葵side(男ってやつはどいつもこいつも・・・・ふざけてんのか?)
気象系メンバーside:(なに・・あの子・・・恐ろしいわ/敵に回したくない)
「お嬢様、お取り込み中失礼いたします・・・長野県警から
捜査協力の要請でございますがお引き受けなさいますか?」
鷺沼が陽葵の元へ。
「うーん・・・急ぎなら引き受けて良いけど、急ぎじゃ無いなら断って」
鷺沼に伝える陽葵。
「畏まりました」
その場を後にする鷺沼。
「良いのかい?」
赤司と氷室の2人が来た。
「大丈夫よ。今は仕事<合宿だから」
「そうか、それ聞いたら安心したよ」
「ただし、通常は部活<仕事になっちゃうの」
高尾と陽葵は絶賛カラオケ中

「陽葵:今日も今日とて人事を尽くすのだよ
笑いたければ笑え アイデンティティの事情なのだ

高尾:真ちゃん、ちょっとヤリ過ぎ? てかヤバ過ぎ? てか乙女か! Oh!!
今日は一段と funkyなお題で fancyな展開 funnyな状態
マジ脱帽 おは朝ヒデ―― いや緑間スゲ―― その姿勢にブラボー
日々ムチャ振り果敢に実行 I respect you

陽葵:譲れない流儀を守るだけだ wo-oh
それくらい出来ずに何を成し遂げられると言うのか

陽&高:とりとめの無い毎日 油断なく生きろ
その努力が 必ず実を結ぶと信じて
高尾: 仰せのまま

高尾:今日も今日とてマイペースに君臨 イエッサー
変わりモンって言わないで 愛すべき我がエースなのだよ♪

高尾:真ちゃん、アレ手ぶらじゃん? なにヤバくね? てか蒼白? Oh!!
陽葵:うるさい黙れ騒ぐな ここは冷静にされど迅速に入手
高尾:マジ難題 おは朝キツ―― いや緑間ツレ―― その姿勢に敬礼
陽葵:茶化すな。
高尾:まったく不覚なのだよぬかったのだよ、なーんてな☆

陽葵:困難に立ち向かう運命なだけだ wo-oh
それくらいこなせず何を勝ち取ろうなどと言うのか

陽&高:試されてる 全ては選ばれる為に
強い意志で 己を裏切らずに進むんだ
陽&高: そこからだろう

陽&高:とりとめの無い毎日 油断なく生きろ
その努力が 必ず実を結ぶと信じて
試されてる 全ては選ばれる為に
強い意志で 己を裏切らずに進むんだ
高尾: 仰せのまま
「もう一曲良い?」
「良いよ、FOVでしょ」
「ちょっとな〜心外ってもんだろ もっと警戒してよ
オレも割とやれるほうだぜ もうすぐわかるから あってないようなフェイクなんかは 軽くお見通し だ
wo-o-o-oh あがいてんなって ah,
天才の相棒はそれなりでなくちゃだろ?(Ha-ha, Tha t's right!) 誰にでもできるほど(Ha-ha, Don't you know?)甘くないね
逃がさないぜ その影も 全てはこの視界の中だ それでもまだ ついてくるなら マジな奴は付き合う ぜ さあプライドでかかってこいよ
ヤワな遊びじゃ通 用しない 小細工も正面突破も 見え見えの field of view
だってな〜成長ってもんだろう 立ち止まってちゃ ダルい スキルアップしてレベルアップして 次の自分にな る
結局そうじゃんね努力なんてさ 考えるより先に wo-o-o-oh しちゃってんだって ah,
映り込んでいるのは意味と意志の矢印(Ha-ha, It's s o cool) 手に取るようにわかる(Ha-ha, and easy)流れを断 て
逸らせないぜ よく見える オマエはこの視界の中だ どこにいても 何度来たって オレの目には同じさ
逃がさないぜ その影も 全てはこの視界の中だ それでもまだ ついてくるなら マジな奴は付き合う ぜ
さあプライドでかかってこいよ ヤワな遊びじゃ通 用しない 小細工も正面突破も 見え見えの field of view」
「仲良いね」
不二と手塚両名。
「あれ?テニス部の方ですよね?」
「高尾、陽葵、水着に着替えろ。
温水プール行くぞ」
「はい。あ、和・・・覗いたらただじゃおかないからね」
「覗かねーよ!!」
「じゃあこの辺で失礼します」
「はい」
その場を後にする陽葵と高尾。
-温水プールー
「お待たせしました」
「クゥー水着美女だな/目のやり場に困るのだよ」
(某スポーツメーカー水着着用の陽葵)
「あたし水着着てますけど、見学します。」
「!?何故」
「捻挫しちゃって無理できないんです」
あちこちから「まじかー」と声が上がる。
「取り敢えず、メニュー考えたので
(そのメニューを)こなしてください。
このメニューは
バスケ部全校統一で行きますので
あしからず。」
「まじかよー/まじっすか?!」
「異論は受け付けませんからね?(黒笑)」
バスケ部-(あかん、怒らせたらあかん奴や)
「ストレッチ念入りにお願いします。」
その時の各校バスケ部の心中は・・・
桐皇R陣(まじか・・・キツいで)
海常R陣(これくらいこなせないで“青の精鋭”なんて名乗れるかよ)
秀徳R陣(やりずれぇ)
誠凛R陣(普段から監督のところでやって正解だった)
洛山R陣(朝飯前だな。)
陽泉R陣(キツいぞー/あの氷室の表情が崩れ始めてるじゃと!?)
その風景を見ていたテニス部一行と気象系アイドルは・・・(あの子・・・・怒らせたらダメだ)と思い始めた瞬間だった。
「言い忘れてましたけど、途中で、手が止まったら
最初からやり直して貰いますよ」
「「なにー!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
「うっさい、早く始めろ。
タオルとドリンクの準備してくる。
黎斗、行きますよ。
結梨、此処は任せます。」
「ハーイ」/「分かりました」
黎斗を連れてプールを後にする陽葵。
「水中フットワーク・・よーい、始め!!」
結梨の声と共に始まった水中フットワーク。
黎斗と陽葵は6校分のタオルとドリンクの準備を始めていました。
「黎斗、タオル持ってきてくれますか?」
「ねねしゃま・・タオルです」
「ありがとう。お小遣いです、結梨には内緒ですよ?」
「ハイ」
ーその頃フットワーク組はー
「これくらいでへたばってんじゃねーよ黄瀬!!」
「黒子もうちょいだ、くたばるなよ」
「征ちゃんラストよ」
等々声が上がっていた。
「脱落した高校はありますか?」
「桐皇が早々と・・・」
「あらあら・・全く、もうちょい
足腰強化して欲しいわね・・・桐皇R陣は。
桐皇以外休憩です。
桐皇は今から倍で水中フットワークやって頂きますので。」
桐皇Rメン(まじかー!!倍でやったら死ぬで)
「今吉先輩、そう簡単に死にませんよ。」
「悟ったんか?」
「顔に出てます。桐皇は残って始めるのでそのままでお願いします。」
「殺す気かー!!!」
「煩い,黙れ、反論は受け付けませんよ」
こうして桐皇R陣は水中フットワークを始めることになった。
その頃海常と秀徳はミニ試合を行っていた。
緑間の3Pが海常高校のネットをくぐる。
「おいおい・・まじかよ」
陽葵が様子を見に来る。
そこにいたのは氷帝テニス部の鳳と跡部、青学の大石と乾と手塚。
立海附属の幸村とジャッカルの姿があった。
「お疲れ様」
「お疲れ様です。」
「やっぱり、緑間の3Pは脅威だね。」
「早めに芽は摘んだ方がいい。」
霧龍と赤司が話している。
「そうだな。はて・・どう策を講じるか。」
「方法は緑間を征君がマーク、高尾を実渕にマークさせる。
大坪を根武谷、宮地さんを葉山にマークさせる。
これなら確実だと思うけど」
「確かにな。ただ、この策が黒子に通用するかどうか・・・」
「何のために黛さんをバスケ部に引き戻したのよ。こんなところで引き返すほど
あんただってあまくないでしょ。」
「クス)確かにそうだね」
「でしょ?昼一はwintercupで当たりそうなところと
練習試合組みます」
「決定なんだな。わかった
レギュラーには俺から伝えるよ」
「お願いします。フゥ)さてさて、第一試合やろうかな」
「ひなちん、あれならさぁ、うちとやってくれない?」
「陽泉か・・・赤司に聞いてみる。
征君、むっくんがさ・・試合、して欲しいみたいなんだけど」
「良いだろう、陽泉と試合だ」
「さてさて、少し無茶しない程度でバスケ始めるかな」
「征君、少し相手してくれない?」
「良いだろう」
「手加減なんてしないから、そのつもりで」
「その台詞はそのまま返すよ」
結果は言うまでもなく陽葵の圧勝。


あの方の双子の妹は余命1ヶ月です

2020-10-27 20:26:54 | 黒子のバスケ

注意事項
1・キャラ崩壊ありです。
<人物設定>
赤司陽葵:帝光中学男子バスケ部に双子の兄が居る。
自身も帝光中学の生徒で男バスのマネージャをしているが
脳腫瘍に侵され現在入院中。腫瘍が神経にまで達しているらしく
余命宣告を受けた。生徒会副会長。バスケは赤司様並み。
美人で、秀才、反射神経、運動神経抜群、料理上手
と申し分なし。

赤司征十郎:帝光中学男子バスケ部の副キャプテン
でああり、陽葵の双子。今は陽葵に付き添いのため休学中。
生徒会長。

虹村修造:陽葵が入院している病院に勤務している。
元、帝光中学のバスケ部に所属していた。
陽葵の担当。

此処はとある病院・・・
1人の少女が生死の狭間をさまよっていた。
そのそばには赤髪の少年の姿。
「入るぞ」
そこには彼には見覚えのある姿。
「虹村さん」
赤髪の少年が声を掛ける。
「まだ、起きそうにないか?」
虹村が声を掛ける。
「微かに指先は動いてるんですが・・眼が、まだ開かなくて」
「まぁな・・・あれだけ腫瘍が大きくなっても
生きてるって事に変わりはないだろ?
血を分けた兄妹なんだからよ」
「はい、ところで虹村さん・・・手術は
難しそうですか?」
「いや・・・むしろ、いつやるか迷ってるところだ」
赤司の表情が曇る。
「んな表情するなよ。
陽葵に会わせる顔がなくなるぜ?」
赤司の瞳には一粒の光るモノがある。
「普段なら泣かないんですが
今日だけは泣かせてください」
「征君・・・泣かないでよ」
「!!陽葵・・・気付いたかい?」
「うん、思ったより今日は調子が良い」
陽葵の眼が開いていないのは
腫瘍で眼の神経が圧迫されているから。
「久し振りだな・・陽葵。
手術の話しても良いか?」
頷く赤司兄妹。
「よし、予定では
11月26にする予定だ。
まぁ、手術が長引いても許してくれよ」
頷く赤司兄。
「征君、学校行かなくて大丈夫?」
「休学届提出してるからね・・
陽葵の容態が回復するまで休み貰ってるんだよ」
いつになく笑顔全開の征十郎。
「単位足りないでしょ・・・卒業できるのかな」
「!!た・・・確かに」
苦笑するしかない赤司兄妹。
「安心しろ、俺だってダブったとき有ったし」
「意外です・・」
「あのなー俺だって
そういう意外な一面あるんだよ」
小さく咳き込む陽葵。
「少し寒いかもしれないな」
そう言うと暖房の温度を少し上げる虹村。
「じゃあ、そろそろ帰るよ。
当分は部活が忙しくなるからね
来られない可能性がある。」
頷く陽葵。
「全中もうすぐでしょ?
負けたりしたら承知しないからね?」
頷く征。
「まぁ大丈夫だろ、帝光中には
新たなメンツが居る。
パスなら成功するだろ」
「後はそこを切り込み隊長と特攻隊長が(青峰と緑間のことです)
斬る。」陽葵が呟くと
「そうだな、じゃあ・・俺は部活に行くよ」
征が病室を後にした。
「征君・・・・頑張ってね」
頷き「陽葵も頑張れよ」
こう言い残して学校へ向かった赤司兄。
「陽葵、調子良いみたいだから
屋上いくか?」
頷く陽葵に
「よし、ちょい待てよ?車いす持ってくるから」
準備して貰ってる間にフリースを羽織る陽葵。
「行くか・・」
虹村がゆっくりと押し始める。
「久し振りだろ、屋上来たの」
「はい、暫く体調崩すことが多かったので
久々に外へ出ました」
そっか・・と呟く修造。
「良い天気だな」
「はい・・虹村先輩・・・
あたし、手術頑張りますよ。
此処でへこたれるなんて
赤司家の令嬢失格ですから。」
「ハハ、少しやるか?」
何処からかバスケボールを取り出す虹村。
「パスくらいしか出来ませんよ?」
「良いよ、パス練手伝ってやるよ」
ありがとうございます。と呟く陽葵。
「礼なんてやめろ、赤司財閥の美しきお嬢様」
「///普段言われたことないので、対応に困ります」
虹村が陽葵を口説き落とそうとしている。
「悪いな、少しからかいたくなったんだ」
「もう、先輩・・・」
そこまで言うと陽葵は崩れ落ちた。
「おい、陽葵?どうした?」
「頭痛いです」
「拡張し始めたか・・・
病室に戻るぞ。赤司に連絡しておく。」
「それは待ってください。全中が終わるまでは
やめてください、今は
全中に集中させてあげてください。」
「ホントに良いのか?今なら・・
まだそう遠くに行ってないし電話したら来てくれるんじゃ?」
頷く陽葵。
「確かに・・・でも
今はあたしよりまずは
目の前のことに集中させてあげてください」
頷く虹村。
「ったく、お前等兄妹・・・無茶ばかりしやがって」
「今に始まったことでは無いですけどね」
「ハハ、それもそうだな」
結局陽葵が体調を崩してしまい
病室へと戻ってきた。
「はぁ、まともに動けないや」
「焦るなよ・・もうすぐ手術してやるからな」
「はい」
(その頃帝光中学では)
「はぁ・・・」
「赤司君・・隣良いですか?」
「良いよ、珍しいじゃないか・・黒子」
「ため息なんてついてどうしたんですか・・・
無理には聞き出しません」
「陽葵のことだよ・・・・先が長くないからね」
「一度顔見せても大丈夫ですか?」
「ああ。ただ、あまり免疫が強くないからね・・・
あまり行かないようにしてるんだ。
俺が行くと無理して笑うからね・・・」
「赤司っちが泣きそうになってるッス」
「声がでけぇよ/うるさいのだよ」
「黄瀬君デリカシーなさすぎです。」
一斉にキセキの世代他メンツから
言われているのは、黄瀬涼太。
彼は中2からバスケを始めると
恵まれた体格とセンスで瞬く間に
強豪帝光中のレギュラー入り。
「黄瀬、すまないが
静かにしてくれないか?」
赤司の鋭き視線が黄瀬を捉える。
「ス、スイマセンっす」
「妹さんのことで神経質になりすぎてるんですよ。
静かに見守ってあげませんか?」
(その頃病院では)
「はあ・・・早く学校行きたい。」
「少し、行ってみるか?」
「良いんですか?」
「少しなら大丈夫だ。
負ぶってやる」
と言うわけでパーカーを羽織り
制服に身を包む陽葵。
「外出・・・さっきぶりです」
「俺も、帝光中行くこと自体久し振りだぜ」
その頃・・・・
「テツくーんお疲れ様^^
ハイ、タオル」
「ありがとうございます桃井さん」(テツヤのキラーsmile)
(ズキューン)
「おーおーやってるな」
「虹村さん!!と陽葵・・・来たんですね」
「ああ、久し振りに外連れて行ってやりたくてな」
「すぐ椅子用意します、真太郎・・椅子を2つ用意してくれ」
「準備できているのだよ」
体育館の片隅には二人分の椅子が用意されていた。
「仕事が早いですね。
征にぃ様、ボール貸してください」
「ああ。」
「ありがとうございます。
というか・・空気圧が弱いです・・・」
「すまないが・・桃井。
陽葵の持ってるボールに空気入れてくれ。
どうやら空気圧が弱いらしい」
「すぐやるね。」
赤司に言われ空気を入れてくさつき。
「これで良し。
やってみてくれる?」
さつきからボールを受け取るとそのままゴールネットへと一直線。
「流石だな。
陽葵、さっきはどうやって間合いを取った?」
「んーなんと言えば良いのでしょうか・・・・返答に困りますね。
「クス)平たく言えばこの状態になる前に
見ていたのが良かったのでしょうか」
「成る程な」
「久し振りの外出なので結構しんどいです」
「陽葵さん、お久しぶりです。
無理しないでくださいね?」
「その声は、テツだね。久し振り・・・」
「声で分かるんですね、流石です。」
「特徴あるから分かるんだ。テツは必ず敬語だから。」
この時、今思えばあたしの体は既に限界を迎えていたのかもしれない。
「クラクラする。」
「顔色が良くないのだよ」
「確かに、少し休んでくるか?」
「このままで良いです」
「そうか?・・よし、始めるぞ」
征side:(何だか・・妙な予感がする。
陽葵に何かあれば・・・確実に
俺はダメになるだろう。あいつの前では涙を見せない、見せてはいけない気がする。)
「征にぃ様・・いかがされました?」
「いや、大丈夫だよ。心配掛けたね」
「それなら宜しいのですが・・・無理しないでくださいね?」
「ああ。陽葵もな」
陽葵side:(征にぃ様、先程から様子がおかしいですが・・・どうしたのでしょうか・・?)
征十郎side:(流石、鋭いな。)
「そこまでだ、休憩」
久し振りに虹村の声が体育館に響いた。
「久し振りですね・・御加減いかがですか?陽葵さん」
「うーん・・まずまずかな」
「無理しちゃダメですよ?」
「ありがと。ここに来ると安心しました」
黒子君といると何故か落ち着く。
「征にぃ様、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。
早く戻らないと捜索されるぞ」
「その点は大丈夫だ、病院から許可とってきた。」
「そうですか..それなら安心しました。」

帝光中男バスマネはあの熱血キャプテンの彼女で弟が居ます

2020-09-02 17:39:23 | 黒子のバスケ

<設定>
高尾結華:帝光中2年で男バス1軍マネ。
成績優秀であり運動神経抜群、反射神経も抜群。
美人で受けが良い。
生徒会長をしている。保育園に通う弟がいる。
実家は紅茶専門店。
料理上手。
身長:168
体重は軽い。
誕生日は10/23
髪は黒で短めにしている。
使える能力は
・鷹の目(ホーク・アイ)
・鷲の目(イーグル・アイ)
・鷲の鉤爪(イーグル・スピア)
・天帝の眼(エンペラー・アイ)
・完全無欠の模倣(パーフェクトコピー)
・超長距離高弾道3Pシュート(スーパーロングレンジシュート)
趣味:読書・お菓子作り・将棋・ショッピング、ジョギング。
特技:ピアノ、空手、声真似(特に虹村と赤司の声)。
座右の銘「柔よく剛を制す」
性格:基本はおっとりしているが、キレるとマジ怖いです

高尾和成(4):結華の弟で姉と虹村、赤司、緑間が大好きだが、青峰に泣かされてしまう。
誕生日は11/21
鷹の目(ホーク・アイ)が使える。

虹村修造:身長:179cm / 体重:67kg / 誕生日:7月10日
キセキの世代の1学年先輩で、赤司の先代の帝光バスケ部主将。背番号は4→9。
スピードとパワーに優れたPFで、キセキの世代が頭角を現す以前は中学ナンバー1と評された選手。
その熱血な性格を前面に出したプレーとリーダーシップで
曲者ぞろいのキセキの世代をまとめ上げた(空手の使い手で、問題児だった灰崎も力づくで従わせていた)。
冷静で思慮深い面もあり、早い段階からキセキの世代が自分たちを超えていくと予見した。
赤司を高く評価し、後任の主将に指名した。これには、当時自分の父親が重病で入院していた影響もある。
主将退任後は黄瀬の控えSFにコンバートされ、全中2連覇に貢献する。結華の彼氏で和成に懐かれるのが速い。
座右の銘「初心忘るべからず」

赤司征十郎:キセキの世代の中では唯一平均的な身長で、オッドアイが特徴。
趣味は将棋などのボードゲーム全般で、プロ顔負けの指し手。
普段は礼儀正しく物腰の柔らかい少年だが、対面した者が威圧感を覚えるほどの風格も持つ。
自分に背く者に対しては容赦のない一面も見せる。
非常に広い視野と優れた判断力に加え鋭敏な反射神経を持ち、ゲームメイクに秀でている。
「天帝の眼」によって、1on1において絶対的な優位性を持つ。
勝利意識は高いながらも温厚で他人を頼りフォローすることができるなど冷静で仲間想いである。
チームのコンディションを上げるほどの精密で完璧なパスを繰り出す事で
チーム全員のポテンシャルをゾーンに近いほどまでに引き出す事が出来る。
こちらの人格では天帝の眼を1on1で使うことはほとんどなく、黒子に気付いた張本人で和成に懐かれるのが速い。
座右の銘「迅速果断」
12/20

緑間真太郎:「キセキの世代No1シューター」として活躍中の1年で
おは朝信者でその日のラッキーアイテムは必ず持ち歩いている。
語尾に「~なのだよ」が特徴。
座右の銘「人事を尽くして天命を待つ」
実家は病院。和成が「真にぃちゃん」と呼ぶ
7/7

青峰大輝:「キセキの世代天才得点源(スコアラー)」として帝光中男バス1軍レギュラー。
後に3軍から上がってくる黒子と「相棒」として全中連覇に貢献することになる。
幼馴染みの桃井さつきの料理で、瀕死になりかけたらしい。
和成を泣かして虹村・赤司・緑間・結華から叱られることが多い。
誕生日|8月31日/

紫原敦:キセキの世代の中でも身長がでかくポジションはC(センター)。
お菓子をこよなく愛するレギュラーでもある。

日向順平:結華の幼馴染みで実家は理容室を経営。
別名:「二重人格クラッチシューター」
ポジションはSG
姉・リコの料理で死にかけたことあり。

日向俊(4):和成と同じ保育園に通う順平の弟。
鷲の目(イーグル・アイ)が使える。
結華のことを「結ねぇちゃん」と呼ぶ。

笠松幸男:結華と和成の親戚で海常高校男子バスケ部主将。
料理は肉じゃがを作ることが出来る。
座右の銘:「日進月歩」
ポジションはPG。

(本編)
「修、お願い・・何処にも行かないで。1人になりたくない」
「安心しろ、何処にも行かねーよ・・彼女泣かせる彼氏とか最低だからな。」
「良かった・・・それ聞いて安心した」
今は昼休み、2人は屋上で昼食の真っ最中なのだが・・・
それを邪魔するのが・・
「結華先輩、助けてくださいッス」
「邪魔するな。修、今日・・あたしと副会長は
生徒会の集まりあるから部活遅れる。」
「了解、先に始めて良いんだよな?」
「うん」
「黄瀬、2人の邪魔をするのは良くないな」
「あと・・何してるのかな灰崎君?
あんた、熱があるって良いながらゲームセンターで遊ぶだけの元気はあるんだね。主将に伝えてくるから」
「灰崎、覚悟できてるんだろうな」
「お疲れ、修」
「おう。それにしても・・・灰崎、仮病で休むとか
ふざけてんのか?」
「じゃあ、此処お願いね?可愛い弟の姿発見したから
行ってくる」
「弟?!」
虹村以外のバスケ部員が一斉に結華を見やり、赤司が隣に立つ。
「うん、正門の前に居るでしょ?黒髪の男の子」
「ホントですね・・あの子ですか?」
赤司の冷静な声に
「そう、今日はね~保育園が早く終わるって言ってたんだよ。
先に帰らせても良かったんだけど・・・一人にするのが不安でさ」
苦笑を見せる結華。
「そういうことか。」
「うん、もし・・青峰に泣かされたら
その時点で外周に行かせて、さつきにドリンクを準備させる。」
「いいな、それ」
ーその頃、帝光中の正門前ー
「ん~?帝光中・・・って何処?」
黒髪の男の子が道に迷っていました。
「和、こっちだよ」
「ねぇちゃん!!ただいま」
「お帰り~暑かったね。俊君、こんにちは。」
「うん、麦茶残してて良かった。/こんにちは^^」
「良かったね部活行く?」
「見たい」
「よし、行こうか・・来い、和、俊君!!」
駆け足で結華の元へ行く弟と、俊。
着替えに向かう結華と外で待つ和成と俊。
「お待たせ、行きますか」
「うん!!」
「元気だね~」
「へへ」
「お疲れ様です!!って、全員伸びてるじゃん」
「おう、あまりにも余裕ぶっこいてるからよ
グラウンド60周走らせた」
「何やっとるんじゃー。
このアホ!この猛暑の中
走らせるなんて馬鹿か!?ドリンク準備するから少し待ってて。
虹村さんも同じだけ走ってください。(赤司Voice)」
「マジかよ」
「当然でしょ、後輩にだけ走らせて
自分だけ走らないのは主将としてどうよ」
「う
「早く行かないと・・・さっちゃんにドリンク準備させるよ?(黒笑)」
「分かったって、行ってくる」
「さっちゃん、タオル準備お願い。ドリンクの準備してくる」
「了解です」
「タオルもOKです」
「持って行くね」
「ハイ」
「ホイ、タオルとドリンクです」
一人一人に渡していく結華。
「はい、赤司君。」
「ありがとうございます」
「キツかったね」
「いえ、これくらい耐えないと1軍レギュラーとしてのメンツが保てません。」(こんな美人と付き合える虹村さんが羨ましい)
「無茶しないようにね?顔赤いけど・・・大丈夫?」
「少し、風に当たってきます」
タオルを首に掛け外へ行く赤司。
「和ー、俊君、次、行くよ」
「「はーい」」
結華に着いていく和成と俊。
「ッフフ可愛い」
さつきが結華の後に着いていく2人を見ながら
呟いていた。
その頃外では
「お疲れ様です。
中行きますよ。」
「おう。」
「戻りました。」
「お疲れ様、修。ドリンクどうぞ」
「ありがとう/サンキュー」
2人にタオルとドリンクを渡す結華。
「先輩、洗濯たたむの手伝ってください」
「あたしやるから置いといて。
ドリンク出来てるからレギュラーに渡してくれる?」
「はい。」
そう言ってドリンクを渡しに行ったのは後輩の桃井さつき。
「サンキューって、まじ体力消耗半端ねぇな」
「大丈夫?」
そう言って虹村に声を掛けた声の主こそ、我が弟の
高尾和成。
「おう、大丈夫だよ。
心配してくれたのか?」
「俊、来たのか?」
「順にぃだー」
「可愛いわー。微笑ましい」
「ねぇちゃん!!」
和が走り寄ってくる。
「走ったら転けるよ。」
「大丈夫^^」
「どこからその自信が来るのよ。
今まで、何度も転けてたでしょ?」
「同じ失敗は繰り返さないもん」
「そうだよね」
(発言が大人じみてると思うのは、俺ら/あたしだけ?)
「何よ、早く部活始めなさい。
帰宅時間遅くなるわよ」
「うーし、始めるぞ」
主将の一言で一気に引き締まるレギュラー達の表情。
「にぃちゃん達格好いい」
和と俊の二人があたしの横に来るんだけど、可愛いったら無いわ。
「ねぇちゃん、外行って良い?」
「後でね」
「えー今行きたい。」
「えーじゃありません。ただでさえ危なっかしいのに・・・」
膨れる和の頬。
「膨れないの」
「後で行って良い?」
「うん、ただし・・遠くに行かない事。
知らない人に着いていかない。これが約束できるならね」
「する」
「良いよ、行っておいで。」
部活終了間際、俊君と和が戻ってきた。
「お帰り^^。丁度帰るところだったから間に合ったね。」
「うん
「おう。俊、帰るぞ-」
「はーい。和君、また明日」
「うん、また明日^^」
互いを見送る2人。
「帰るときまで仲良いんだから」
あたしの右側に修、左に和。
背後に赤司、緑間、青峰。
「あー可愛い」
「のろけかよ」
「のろけじゃないし、事実だよ」
「ねえちゃん、暑かったね」
「そうだね。アイス買って帰ろうか^^」
「うん
「あたしと虹村はこっちだから」
「「お疲れ様でした」」
「うん、また明日。」
コンビニでアイスを買って帰る結華。
和にはジュースを。
虹村にブラックコーヒーを。
結華はミルクティーを。
「あー癒やされる」
「美味し」
「早く帰ろうよ、アイス溶けちゃう」
「だね」

あの帝王様の双子は英徳学園に潜入しています

2020-09-02 17:31:30 | 黒バス+花男

注意事項は特にありませんが
赤司様のキャラ崩壊の可能性があります。
<設定>
赤司梓紗:世界屈指の大財閥「赤司貿易会社」のご令嬢で
F4よりも権力が強い為、刃向かったら即座に退学。
運動神経抜群・反射神経抜群・容姿端麗・勉強も出来て、美人と文句なし。
バスケが何より好きで貶されると下駄箱に「黒札」を貼り付ける。(F4の赤札よりも上のカード)
いずれは双子の兄・征十郎が居る京都の名門・洛山高校へ戻る予定。
座右の銘は「不撓不屈」
12/20
綺麗:可愛い(9:1)
寄付金はF4よりも多い。
常にプライドが高く「負けることは許さない」がポリシー。
趣味は読書(ラノベ)愛読書(時計仕掛けの林檎と蜜)・音楽鑑賞・ランニング
将棋と囲碁。
休日は乗馬。
梓紗曰く「バスケをしている時が素のままでいられる」らしい。
高校は違うが彼氏がいる。(M・S)
帝光中学出身。(反F4)
173cmで征十郎と双子。

赤司征十郎:梓紗の実兄でく世界屈指の大財閥「赤司貿易会社」の御曹司。
京都の名門「洛山高校」で生徒会長兼バスケ部主将。
常にプライドが高く「負けることは許さない」らしく
勉強でも運動でも負けたことが無い。
運動神経抜群・反射神経抜群
座右の銘は「迅速果断」
12/20
趣味は将棋と囲碁
休日は休日は乗馬。(反F4)
本人曰く「バスケは自分を高めるもの」らしい

牧野 つくし:一般中流家庭の娘。富裕層の子女たちの中で、地味に過ごしていたが、学園を牛耳るF4とのトラブルに巻き込まれ、友人を庇った。
そのことから、赤札を貼られてしまい、学園中からいじめの対象になってしまう。
だが、真っ直ぐな正義感と、雑草のような根性から、いじめに屈することはなかった。
初めは、同じF4でありながら、いつも助けてくれた類に恋をするが、次第にF4のリーダー、道明寺司の真っ直ぐさに惹かれていく。

道明寺司:F4のリーダーで、英徳学園の「独裁者」。
世界に名だたる道明寺財閥の長男で、跡取り息子。
わがままで、喧嘩っ早い典型的な「俺様」タイプ。
信念を貫こうとする真っ直ぐさも持つ。
「金で買えないものなんかない」と思っていたが、初めて自分の思い通りにならなかった存在
つくしと出会い、彼女に恋心を抱くようになり、本来の純粋さと、優しく穏やかな部分が垣間見えるようになる。
たまにツッコミどころのある言語が出てきたりする。それがマニアの中でたまらないのだそうだ。

花沢類:F4のメンバー。人付き合いが苦手。性格は、実直かつクールでマイペース。あまり感情を表に出さない。
昼寝が好きで、常にぼーっとしているが、見るべき所は見ている。
また、感性が豊かで、鋭い芸術センスを持つ。幼稚舎の頃から、静に淡い恋心を抱き続けていたが
家を出て静を追ってフランスに行ったことで、それが憧れだったと気づく。
その後、最初は鬱陶しいだけだったつくしへの恋を自覚するが、親友(=司)を裏切ることはできないからと、最終的には身を引く

西門総二郎:F4のメンバー。家は、茶道(表千家)の家元。
次男ではあるが、長男が医者として独立したため、後継者となる。
女ったらしの遊人で、本気の恋はしない主義。あきらとともにF4のムードメーカー。
要領が良く、口は軽い。中学の時に、初恋を経験している。
相手は、幼馴染の日向更。両想いだったが、総二郎がある約束を破ったことで、実らなかった。

美作あきら:F4のメンバー。父は、総合商社・美作商事のオーナー社長。
本人も(高校生ながら)副社長を務め、いずれは跡を継ぐと目されている。
神経質で、潔癖症。F4の中で唯一の常識派で、唯一「気を遣う」ことを知っている。
だが、他の3人と比べると地味な存在
また、F4の中でまとめ役のような存在でもある。総二郎とともにF4のムードメーカー。
恋愛対象としているのは、10歳以上年上のマダム限定。
本気で恋をするなら、つくしのようなタイプだろうと思っている。

松岡優紀:つくしと同じ和菓子屋でバイトをしている。梓紗のまっすぐな性格に惹かれていく。
後々つくしと対峙してしまう。梓紗と行動を共にしていくようになり、英徳から梓紗と一緒に
洛山高校へ行く。(反F4)

<本編>
都内某所に建つ一つの学園・・・「英徳学園」
此処は都内でも有数のいわゆる「金持ちの通う学園」とでも言った方が
早いだろうか。
此処にこの学園を牛耳る「花の四人組」通称「F4」と呼ばれる連中がいる。
だが・・・彼らはまだ知らないのだ。
この後来る転校生によって自分たちの立場が危うくなることを。
そして、学園の一人の生徒が居なくなることを。
「此処が英徳学園ですか・・・・少し緊張しますが行きましょう」
「お嬢様/梓紗・・・行ってらっしゃいませ/らっしゃい」
春の少し冷たい風に吹かれ一人の少女が英徳の地に足を踏み入れた。
「牧、あたし専用のラウンジにはどなたか付いてますか?」
「藍澤が先にお着きでございます」
「そうですか、ありがとうございます。
征兄様、またいずれ」
「ああ・・当分はこっちに居るから、また
帰ったらやろうか・・バスケ」
「はい、それでは行ってきますね」
彼女は赤司梓紗。世界に名だたる「赤司貿易会社」の令嬢であり、此処英徳学園の
新たなリーダーでもあるが・・一つだけ違うのは
F4とは違い独裁では無く生徒一人一人が過ごしやすい環境を整えることが
彼女の目的である。
「おーおー朝から派手にやってくれたわね・・・
ねぇ、何があったの?」
「いじめられてる生徒の下駄箱に赤札が貼られたの。
あ、あたし松岡優紀。優紀って呼んで?で、今いじめられてるのが
牧野つくし。」
「赤札か・・・・此処までやるのはアイツ等だね。
F4でしょ?」
「!!知ってるの?」
「京都にまで聞こえてたから。
英徳を牛耳る4人組が居るって。
でも、優紀・・つくしとは仲良くしない方が良い。
いずれ裏切られるよ?」
「それって・・・・つくしがあの4人の誰かと付き合い始めるって事?」
「うん。あたしに嘘はつけないからね・・・あの4人は。」
「なんか・・複雑かも・・」
「何が?」
そこへつくしが通りかかり
「別に、梓紗行こう」
「了解」(まあ当然の反応よね)
(つくしside:あれ?今の・・・優紀だよね?しかも
一緒に居たのは赤司さん?話し掛けてみよう。
あれ?避けられた。
あたし何かしちゃったのかな.....
悩んでても始まらない。
優紀に聞いてみよう。何か分かるかもしれないから)
2人の後を追いかけるつくし。
「優紀!!」
振り返る優紀と梓紗。
「何?」
いつもと違う冷たい声にたじろぐつくし。
「あたしなんかした?」
「いずれあたしの事裏切るつもりでしょ?
あたしは騙せても、梓紗は騙せないでしょ。
つくしには関係ないから。
一緒に反F4を理念にしてきたのに・・・・もう良いよ。」
「あたしにはこの先が見えてるの。
牧野さんはいずれ、F4リーダー・道明寺と付き合い始める。
否定しても無駄だよ。
優紀はあたしと京都行くから。
止めても無駄。」
「そ...そんな。」
「んじゃ、優紀行こうか。
外に待たせてるんだ。向こうの(洛山)制服は
届いてるから後で渡すね。」
「梓紗、遅いから心配したよ」
「すいません、征にぃ様。
制服の準備は出来ていますか?」
「ああ、出来てるさ。
それと・・他校にも行くぞ。
海常・秀徳・誠凛この3校だ。」
「!!イジメですか?」
「ああ、流石・・・察しが良いな」
「此処からなら、海常誠凛秀徳」
「ああ。牧、海常へ向かってくれ。
因みに陽泉は向こうから来るそうだ。」
「畏まりました」
「優紀、紹介しておくね?
あたしの双子の兄・赤司征十郎。
洛山高校の生徒会長と男バスの主将やってるの。」
「そうなんだ、お初お目にかかります。松岡優紀です。」
「赤司征十郎だ、よろしく。優紀さん
洛山の制服です。先に渡しておきます」
「ありがとうございます」
「敬語は外して貰って良い。同じ1年だ」
「ありがとう。」
「お嬢様、間もなく海常高校に到着いたします。」
「分かった、中にはあたしが行く。」
「黄瀬と笠松先輩だ。F4から圧力がかかったらしい」
「!!あの腐れ外道が。叩き潰す」
「ああ、折を見て潰すぞ。」
「じゃあ、行ってくる」
海常高校体育館へ向かう梓紗。
「部活中失礼します!!
洛山高校男子バスケ部マネージャ・赤司梓紗です。
黄瀬君と笠松先輩を助けに来ました。」
森山達を黄瀬、笠松から引き剥がし赤司に助けを求める梓紗。
「すぐ行く」
程なくして体育館へやってきた赤司兄。
「赤司っち」
「大丈夫か?今は話さない方が良い。
傷が開くからな。」
「笠松先輩、大丈夫ですか?」
「ああ・・なんとか」
「安心してください、向こう(洛山)に行けば
イジメから解放されます。」
「ああ、世話になるな」
「梓紗っち」
「大丈夫ですか?全く・・・あの連中許さない」
「知ってるんすか?」
「あたしがついさっきまで居た学園を支配してる4人組。
花の四人組“通称F4”それで、征にぃ様
秀徳は一体誰からSOSが?」
「緑間と高尾の2人からだ。」
「あのふたりから?」
「ああ。珍しいだろ?」
「何故、あの二人が?」
「緑間っちからメールが来て、そこには
"お前と同じなのだよ"とだけしか」
黄瀬が赤司達に言う。
「気にくわねーな。
早く潰したい・・F4のこと」
「計画は念入りに練らないと、相手につけ込まれるぞ」
「そこはあたしにお任せを、万事手はずは整いました。」
「頼るべきは昔の友っすね」
「ああ。そうだな」
秀徳前に到着
「次は俺が行こう」
「お気を付けて」
「ああ。行ってくるよと言いたいが
緑間と高尾君・・正門に出てきてるな」
「そうですね、呼び寄せますか?」
「そうだな」
「高尾、緑間・・来たよ」
「赤司・・・助かった。」
「大丈夫か」
「ああ、なんとかな」
「傷が深すぎます。
そのままでお願いします」
「ごめんな、2人まで巻き込んで」
「何謝ってんの、謝る理由なんてないでしょ。」
「梓紗ちゃん・・ありがと」