☆
令和6年3月10日(日)に「第2回現代しっくい施工講習会~テクスチャ―の共有、大壁及び大天井の施工方法~」を県事務所で開催しました。当日は組合員17名が参加、メーカーの方2名が日曜日にも関わらずご出席くださいました。まずは佐藤インストラクターより、今回のテーマであるパターン仕上げと大壁及び大天井工法の講義から始まりました。配布されたテキストを基に説明を受け、組合員からの質問にインストラクターとメーカーの方が答えたり、使用する鏝を回し見しするなどの座学となりました。
休憩をはさみ、インストラクターによる塗り放し仕上げと撫で切り仕上げ、引きづり仕上げのデモンストレーション。鏝板から鏝に材料をのせる時のササッというこすれる音がテンポよく聞こえ、説明しながらでも手は止まらず、あっという間に見本ができていきました。そして次は組合員の番。初めて使う鏝や材料ですが、何も問題なく交代で塗っていきます。インストラクターよりアドバイスを受けながら練習しました。
いよいよ実技講習。会議室の天井と壁を塗ります。まず、天井は一人が先に、次に追いかけるように一人、また一人と時間差で塗っていきます。身体を反るような態勢となり傍から見るとキツソウで、首も痛そうですが、いつもやっていることなのでと平気な様子。みるみるうちに天井が塗り終えました。
そして、次は壁。広くて塗り易い所だけではなく、エアコンや窓があるため塗面が狭い所もあります。塗面が狭い所は自主的に経験年数が長い人が幅が狭くて小さな鏝で塗っていきます。壁は全て塗り放し仕上げの予定でしたが、出席者の中で最高年齢80歳の組合員から正面は引きづり仕上げの方が良いという提案があり、長老の言う通りとしました。仕上がってみるとアクセントがあっていい感じになりました。
今までの板壁が真っ白の壁になり、TV番組を真似すると「まあ、なんてことでしょう。茶色で少し暗かった空間が、しっくいにより広々とした明るい空間に生まれ変わりました」という感じでしょうか。
全員で手分けして道具を洗ったりと片付けをし、修了証授与そして講評をいただき閉会となりました。
事業所は違っても先輩が後輩に教えたり、時に冗談を言って笑わせたり、なごやかな雰囲気の中で無事講習会ができました。若手が塗り作業に積極的だったこともとても嬉しかったです。
最後になりますが、材料をご提供いただきました村樫石灰工業㈱様と日本プラスター㈱様に心より感謝申し上げます。それと、講習会がスムーズに進められるようグッドタイミングで材料準備をしてくださった川西左官組合員の皆さんにお礼申し上げます。ありがとうございました。
参加した組合員
佐藤インストラクターによる講義
組合員からの質問に回答する日本プラスター㈱新里氏
デモンストレーションの様子
挑戦中
天井
塗り作業の様子
完成
塗り放し仕上げのアップ
修了証を受取る田澤さん とっても良い笑顔です