前々回は、「安心パウチ」をアルケア社のイレファインに取付けたケースを紹介しました。イレファインは1品系でしたが、今回は2品系の装具に取付けた例として、ホリスター社の装具で解説します。
2品系は上写真のようにパウチ部(左)と面板部(中央)に分かれていますが、「安心パウチ」は面板部に取付けるので、パウチ部への加工は一切不要です。右が「安心パウチ」のアッセンブリーを示していて、面板部にドッキングする直前の状態です。この面板の場合は正方形をしているので、外周テープの形状も正方形にし、外周テープと面板との間にスリットが開く寸法に設計しています。
一番右側の写真は面板部に「安心パウチ」を取付けた完成状態で、外周テープと面板との間にはスリットが形成されているのが判ります。そして、黄色の矢印は面板から漏れ出た排泄物を示し、スリットから「安心パウチ」の中にキャッチされる経路を示しています。「安心パウチ」は2枚のビニールによって袋状になっているので、外部への漏洩を防止できる訳です。
写真ではビニールが透明で解りづらいので、下には「安心パウチ」の部品を図示します。
左から2品系装具の面板部です。次は粘着シートで面板の外形に合わせて四角くしてあります。そして粘着シートの内径は面板の外径よりも少し大きくしてあり、スリットが開く寸法に設計してあります。次にビニール1には大きな穴が開いていて、この穴は粘着シートの表面に接着されます。ビニール1と2の夫々の外形同士が結合されて袋状になります。ビニール2の中央の穴は、面板部の嵌合部の周囲に接着されます。平面では解り辛いので下図をご覧ください。
多少解り易くなったでしょうか? 「安心パウチ」を構成する粘着シート、ビニール1、ビニール2が図のように結合されると、一番右の安心パウチユニットになります。このユニットを面板部に図のように接着して完成になります。「安心パウチ」の構造は立体的なので、皆様にお伝えするのが難しいですが、構成と構造の概要はご理解頂けましたでしょうか?
皆様が自作できるように、「「安心パウチ」を自作する手順の説明カテゴリー」にて、説明を続けてまいります。順次アップしますので今暫くお待ちください。
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