のんびりゆったり自転車散歩。たまにはスローに活きません?

生活習慣病予防&克服のため、自転車に乗って小さな冒険旅行に出掛けましょ。
だって、まだ死にたくないでしょう?

なんじゃぁ、コリャァ!

2006年02月28日 | Weblog
さてさて、何とか無事に退院してから数日が経ちました。
しかし、私の体には何とも不思議な現象が起こっていました。
それは、「体重は減っているのに、なぜか体脂肪率が上がっていく」という恐ろしいモノです。
なぜ?なぜ?Why?どういう事?
体重が減れば、体脂肪率も当然減っていくんじゃないの?
体脂肪率が増えるって事は、体重も増えていかなきゃいけないんじゃないの?
体重は減っている。でも、体脂肪率は増えている。もう、意味が分からない。
何がいけないんだろう?考えられるのは食事内容。
入院中は、管理栄養士がきちんと栄養管理している食事を食べていた。
しかし、退院後は野菜と魚中心とは言え、カロリー計算もへったくれもない「まぁ、こんなモンかな?」的な極めていい加減な栄養管理食。
その差が原因であろう事は間違いない。
でも、元来物ぐさな上に、2桁以上の足し算引き算を最も不得意としている私です。きちんとした栄養管理やカロリー計算なぞとても出来るもんじゃぁありません!
しかも、物覚えの悪さと、物忘れの早さにかけちゃぁ世界でもトップクラスを誇っている私ですから、今更栄養管理の勉強なんぞ不可能ですし。
ここは一つ、「食事量を減らす」方向で行くしかありませんな。
運動が出来ない以上、極限まで食事量を減らしてみましょう。

結果が出たら報告します。

いよいよ退院当日!しかし…

2006年02月27日 | Weblog
と言う訳で、治療後の経過も問題なく退院当日となりました。
全ての検査も結果が出ました。
心配していた「糖尿病」も、高血糖ではあるが糖尿病ではないとのことで一安心。
しかし、血中数値が異常なものが多く、その最大の原因は肥満だ!と言うことで、ダイエットを命じられました。
さらに、管理栄養士による栄養指導があり、食事制限も命じられてしまいました。
まぁこの10日間程の入院生活で薄味の食事には慣れていたので、食事制限はさほど苦とは思いませんでした。
しかし、いくら治療食(一般入院患者食とはまるで違う物)とは言え、あの極薄の味噌汁だけは最後まで馴染めませんでした。
なんか、具の入った薄茶色のお湯って感じでしたね。某所で寄食を繰り返してきた私ですが(死ぬんじゃねーか?と思ったことも多々ありました)、これだけはちょっと…。
でも、これで無事退院。良い機会なので、本格的にダイエットに励むぞっ!
…と1人で盛り上がっていると、
「あっ、そうそう、運動は絶対にダメだからね。」
なんですとう?!
運動せずに痩せろと言うですか?!食事制限だけで痩せろと言うですか?!しかも早急に痩せろと言うですか?!無茶言わんでください!
でも血中数値が如実に物語っている様に、痩せないといかんのです。これは結構辛い生活が続きそうです。

つづく!

えぇ?帰りはそんなに早いんですか!?

2006年02月27日 | Weblog
胸の苦しみもようやく治まり、ベッドの上でボケーッとしていると気になり始めるのはやはり「退院日」。
どうせ術後の経過とか検査とかで保釈は1週間後か10日後ぐらいかな~?下手すりゃ今月一杯出らんないかな~?
どうやって暇潰すかな?
家族にPSPとかDSとか持ってきて貰おうかな?でも、あれって病院内では使うなとか説明書に書いてあったしなぁ。
そんな事を考えていると意外と時間が過ぎていた様で(途中の記憶に途切れているところがあるので、恐らく寝ていたものと思われる)いつの間にか晩飯の時間になっていました。
今日は、治療のために朝食抜き。昼飯も心筋梗塞の発作のせいで殆ど食べられなかったため、腹の減り加減は物凄くモシャモシャ晩飯に食らい付いておりました。
ちょうど食い終わった頃、Dr.コトー登場。
「調子はどう?」
「はい。大丈夫です。」
「そう。じゃ、術後の説明するからナースセンターに来て。」
そう促されてナースセンターへ。(家族は治療が無事終了したと知るやいなや、「腹が減った」と言い残して帰って行った後なので、説明は私1人で聞きました)
パソコンで治療中のレントゲン動画を見ながら、何か小難しい説明を一生懸命聞いておりました。
かなり簡単に説明してくれていた様なのですが、何せ私の馬鹿さ加減は常人の計り知れない域に達しておりますもので、殆ど理解不能でした。
まぁ、治療が無事に済んだので良しなんですがね。
暫く説明が続いた後、コトー先生はこう言いました。
「明日様子診て、何でもなければ明後日退院ね。」
あまりに突然の事で、良く意味が分かりませんでした。
キョトンとしていると
「ま、2週間毎に血液検査が必要になるんだけどね。それはここまで通うの大変だろうから、自宅の近くの病院に通えば良いよ。退院する日に紹介状と書類渡すから、それ持って行くと良いよ。」
空返事が精一杯でした。
本当にいきなりなんだよな、この先生。

つづく。

ナースも結構恐い人?

2006年02月26日 | Weblog
治療も無事に終了し、ベッドの上で苦しんでいるとナースがやってまいりました。
「お胸苦しくなっちゃいました?30分ぐらいで落ち着きますよ。」
と言われ、その気になって我慢する事小1時間。一向に楽になる気配がありません。
するとさっきのナース登場。
「どうですか?」
まだ苦しいと伝えると
「場合によっては2時間ぐらい続く場合もあるんですよ。」
ほう。じゃあ俺はその、2時間ぐらい続くタイプなんだなと1人納得しておりました。
さらに1時間経過。まだ苦しい。
三度ナース登場。
「どうですか?落ち着きましたか?」
いやいや、まだですと言うとそのナース。
「本当の事を言うと、人によっては4~5時間苦しいのが続く人もいるんですよぅ。」
ぅをい!なんかえらい時間が延びてねーか!?
しかも「本当の事」って何だよ?
お前等、他にも何か隠しちゃいねーだろーな?あぁ!?
と思ったものの、そんな事は口に出せるはずもなく(だってそんな事言って、次の日から注射とか点滴とか痛くされたら嫌だったんだもん!)ヘラヘラ愛想笑いを浮かべながら空返事をしておりました。

え~っ、全国のナースの皆さん。
このように、内心かなりビビッてる患者もたくさんいる事をお忘れなく。
そして出来る事なら、察して下さい。

つづく!

治療中の悲劇

2006年02月26日 | Weblog
つづきです。
治療中です。
穿刺器具をまだ麻酔の効いていない腕に突き刺した後は、いよいよカテーテル器具の挿入です。
検査用の物より太いとは聞いていましたが、確かに太いです。なんせ体の何処を器具が通っているのかが、リアルタイムでハッキリと分かるぐらいですから。
二の腕部分で一度器具が引っかかり、グイグイやって、無理矢理器具を通したのもハッキリ分かりました。それぐらい太いです。
そしてとうとう、器具が問題の患部に到達しました。
最初に、詰まっている部分の血栓等を取り除きます。
次に、細い器具で風船が入るガイドの様な道を造ります。
そして、風船で患部(狭窄部位)を広げます。
最後に再狭窄を防ぐためにステントを植え込み終了です。
私は右冠動脈内に狭窄部位が2ヶ所あったため、ステントも2本植え込みました。
こう書くとスムーズに治療出来た様に思いますが、そうでもなかったんですよ。これが。
風船で患部を広げたときに、今まで流れていなかった血液が一気に流れてしまったために心筋梗塞を発症してしまったんです。
苦しかったですね~。
事前に「治療中に胸が苦しくなる事があるんで、苦しくなったら我慢しないで言って下さい」と聞かされていたので、「あぁ、これのことかぁ…。」と思っていたんです。
が、しかしだんだん苦しくなってくる。ちょっとマズイかな?と思ったとたん声も出せないくらい苦しくなってきました。
「ヤバ…かなりマズイぞ、これ…。」と思ったときには本格的に声が出ない。
もう呻るぐらいしか意思表示が出来ません。
暫く呻っていると、やっと副院長が気付いてくれました。
「どうした?呻ってるけど。苦しいの?」
うなずくしか出来ませんでした。
「そう…。でも、もうすぐ終わるから我慢して。」
うをーい!我慢って何だよ!何だか大変な事になってんじゃねーだろーな!?ホントに大丈夫なんだろうな?死んだりしねーだろーな!?
そんな心配をよそに、治療は無事終了しました。開始から4~50分程で治療は終了したと思います。
体の中から器具を抜くときも、一気に引っこ抜くモンだから体がビクンビクン痙攣しました。
最後まで乱暴な人でした。
治療は無事に終わったんですが、苦しいのは相変わらず。
車椅子に乗せられ病室に戻る時には、完全に半死に状態でした。
その後、3時間ぐらい苦しみましたよ。ハイ。

つづく

有名病院の盲点 ~人気のある病院程こんな落とし穴が…~

2006年02月26日 | Weblog
さて、いよいよ治療当日です。
早朝にもかかわらず、家族も来てくれました。(迷惑掛けて申し訳ねえっす)
治療方法の説明を受け、同意書にサインをすると、ナースに呼ばれました。
何かと思っていると、点滴針が詰まっていないかテストするとの事。
実はこの点滴針、CT検査用に入れたあの太い針です。もう痛い思いをするのが嫌だったんで、ナースに頼み込んでそのままにしておいてもらってたんです。
だって、この人達って絶対1回目失敗するし…。点滴。
何故テストするのかと言うと、針の中で血が固まっていたりして詰まっていないかをテストするそうです。
点滴の管に注射器を繋いで、生理食塩水を注射するという方法です。
針が詰まっていなければ、難なく生食が入っていきます。
もし針が詰まっていれば、生食は入っていかないと。そして新しい針を刺し直すハメになると。
私はテスト中ずっと、祈り続けました。こんなに祈ったのは初めてですね。ウソですけど。
テスト結果は、詰まっていませんでした。かなりホッとしましたね。痛い思いせずに済んだと思うと。
後は呼ばれるまで病室にて待機です。
今1人治療中なので、その人の治療が終わったら私の順番との事です。
その日は私の後に、10人以上治療するとの事でした。本当に混んでる病院です。
そうこうしてるうちに、ナースに呼び出されました。どうやら私の順番が回ってきた様です。
ナースセンターの前に行くと、車椅子に乗せられていざ出発!
行き先は、初日のカテーテル検査の時に連れて行かれた、あの手術室の様な部屋でした。
心筋梗塞の治療といっても私の場合は、「風船カテーテル治療法(POBA)」と言う治療法で、風船の付いたカテーテルを冠動脈内に通し患部を風船で広げて「ステント」と呼ばれる筒状の金網を固定するという方法です。
挿入する器具がちょっと太くなるだけで、前回のカテーテル検査となんら変わりません。
手術台の様な台の上に、仰向けに寝ているだけです。
器具の挿入場所は、腕(手首に近い場所)からでした。
いや~、腕からで良かったですよ~。太腿の付け根からだったら最悪ですからね~、本当に。何時間も動けない上に、止血のために下腹部をエアークッションで物凄い圧力をかけ続けるんですから。
それに、動けないってベッドの上から動けないって意味じゃなくって、本当に動いちゃダメなんですよ。寝返りも打てない。
当然です。動脈に穴を開けてるんですから。下手に動くと、出血しちゃいますから。
大腿部の動脈は太いんで、出血しちゃうと大変な事になっちゃうらしいです。
実は治療前日、私の隣のベッドの人と、向かいのベッドの人がカテーテル治療をやっていたんですよ。
その人達はちょいとご高齢だった事もあり、太腿の付け根から器具を挿入していました。
その人達の辛そうな事と言ったら、そりゃもう筆舌に尽くしがたいです。(本当は書くのがメンドクサイだけなんですけどね)
その人達の苦しみ様を見ていたので、前日から殆ど水分を取らない等の注意をしておりました。
が、腕からで本当に良かったです。
さてさて、治療の方ですね。
先ずは局所麻酔。暫く待って、麻酔をかけた辺りを抓ります。
「どう、痛い?」
「はい。痛いです。」
「そうかぁ、麻酔は100%効かないとダメなんだよなぁ。もうちょっと待ってみようか?」
「はい。」
ここで、執刀医の副院長登場。何人も医者を引き連れて、まるで大名行列状態でした。
そして、先程の先生と話し始めました。
「準備は?」
「麻酔の効きが悪いですね。」
「あ、そう。もう1本やってみるか。」
随分あっさりしてますね、副院長。
そして私に向き直り、「痛み止め、もう1本打つからね。」
「はい。」
ブスッ!
うをっ、痛え!ちょっと乱暴すぎやしないかい?
んで、他の医者に何やら説明している様子。内容が難しすぎて何話しているのか分かりませんでしたが、どうやら川崎病の説明と過去の似た様な症例での治療法等を話している様でした。
一通り説明を終えると、再び私に向き直り腕を抓ります。
「どう?まだ痛い?」
「痛いです。」
「そう…。もう1本打ってみるか…。」
すかさず、ブスッ!
痛い痛いっ!もっと優しく!
結局、合計3本の局所注射。おまけに乱暴だから、物凄く痛いし。
どうやら外人の医者もいるらしく、今度は英語で何やら説明してました。英語なので内容は全く分かりません。
話し終わると、三度私に向き直ります。
そして、手首をメスでちょこっと試し切り。
うをぃっ!痛ててててっ!
「これは?」
「スゲー痛いっす!」
「そう…。まぁ良いか…。」
そう言うと、手首に穿刺器具をブッスリ!
ウッギャー!いったーーーいっ!
「先生っ!痛いッス!」
思わず叫んじゃいました。だって、麻酔が効いてないうちに動脈に穴開けるんですよ?そりゃー痛いってもんですよ、アータ。
でもそんな事、お構いなしで治療が始まっちゃいました。
私の治療後に、まだ十何人もの患者を治療しなきゃいけなかったんだから、それ以上時間かけたくなかったんでしょうね…。きっと。
実力もあって有名で、人気もある病院というのは、当然治療希望者が殺到するので一日に大量の患者を治療しなきゃならない。
必然的に、時間に制約が出てくる。
そうすると、自然と大雑把になっていき少々の事なら「えぇ~い、やっちゃえ!」となる。
そして今回の様な、「先生、何すんですか!?まだ麻酔効いてないっすよ!」的な事件が発生するというわけですね。
結局麻酔が100%効いてきたのは、穿刺器具を突き刺してから5~10分後ぐらいでした。
痛かったッス…ホント…。

次回につづく

ここのナースって、もしかして…

2006年02月26日 | Weblog
さて、治療の話しをする前に余談(でもないんですが)を一つ。
話しは、熱が下がり始めた頃に戻ります。
CTの検査をやる事になったんですよ。胴体なんぞを輪切りにして中を見るアレです。
やったことある人はご存じでしょうが、CT検査には2種類のやり方があって、造影剤を使う方法と使わない方法があるんです。
造影剤を使わない場合は、そのまま検査してもらうんですね。
でも造影剤を使う場合は、造影剤を体内に注射しながら検査します。
注射と言っても、看護師が「はーい、じゃぁお注射しますよ~。」っていうあの注射器じゃないですよ。
点滴の針を通して、機械で自動的に造影剤を必要な分だけ徐々に入れていくんです。(なんか凄い機械がいっぱいありました)
私の場合は、造影剤を使うCT検査でした。
当然、点滴の針を腕に刺します。(カテーテル検査の時に入れた点滴針は、翌日には抜いていました。)
ところがこの点滴針、太いんですよ。
ナースの話しでは、輸血用の針の次に太いらしいです。しかも長いし。
当然、痛い。いやぁ、痛いなんてモンじゃないですね。まさに激痛です。
ま、実際に針刺すまでそんな事夢にも思っていなかったんですがね。
「ハイ、チクッとしますよー。」
ブスッ!!
チクッなんてもんじゃなくって、まさにブスッ!て表現が妥当でした。
当たり前ですよね、太いんだから。
「!!」
痛えっ!なんだ、コリャ!!ものすげえ痛え!!
そりゃ痛いですよ、太いんだから。
その太い針をズブズブズブッ!と刺していきます。
しかも、血管が中で逃げるらしく、針先を中で動かしてるんですよ。グリグリッて感じで。
そりゃもう痛いの何のって…。涙が滲んでましたよ。
その針を刺したナースはこう言いました。
「あーっ、痛かったねー。でも、上手く入んなかったのよー。ゴメンネー、もう1本刺すからねー。」
ブスッ!グリグリグリッ!ズブズブズブッ!
さっきと同じ要領です。もう痛さを通り越して、気持ち悪くなってました。
前回もそうだったんですが、ここの病院必ず2回点滴針を刺すんですよ。
ここのナースって、もしかして下手?
だって、必ず1回目失敗するじゃん!
それとも、私の時だけですか?

治療は何日?

2006年02月26日 | Weblog
入院3日目にして風邪ひいちゃいまして、高熱が続いておりました。
その間風邪薬は貰えず、抗生物質を飲んでおりました。
おかげで治療は延び延びに…。
「まいったな、治療は何日頃になるんだろう?いつ退院出来るのかな?」
などと、悶々と考えている日々を過ごしていました。
暫くたったある日抗生物質が効いてきたらしく、いつの間にか熱が下がっていました。
そして見計らった頃、コトー先生登場。
「どう?熱下がったって?」
毎朝ナースに体温と血圧を測って貰っていたので、報告が行ったのでしょう。
「えぇ、御陰様で。」
「他に調子悪いところ無い?」
「いえ、これといって。」
「そう、…じゃ明日治療しよう。」
「は…い?」
「明日なら副院長がいるんだよ。」(この副院長さん世界中飛び回ってて、殆ど日本に居ないんですよ。)
「君の場合かなり難しい治療になるから、副院長にやってもらった方が良いでしょ?」
「はぁ。」
「混んでるから、早めにやっちゃうから。」
「はぁ。」
「じゃ、朝7時までにご家族に来てもらってね。」
「はい。」
「朝ご飯食べちゃダメだからね。」
「はい。」
それだけ言うと、足早に立ち去るDr.コトー。
いつもいきなりなんですよ、この先生。
取り敢えず実家に電話して、明日の件を伝えました。
「明日?随分急だな。準備とかあるんだから、もっと早く言えよ!」
予想通りの答えが返ってきました。そりゃそうです、誰でもそう思うでしょうね。
なんせ、私もそう思いましたから。前もって言えよ!ってね。
そんなこんなで、明日はいよいよ治療です。

つづく

不幸の告知の中身とは?

2006年02月26日 | Weblog
検査後は、何もない数日が過ぎました。
本当に何もなかったですね、えぇ。
かなり退屈でしたよ。
ただ、毎朝が恐怖でしたね。
この病院は21時就寝、6時起床なんですがね、毎朝5時40分頃ナースが病室に来るんですよ。なんか、手押し車みたいなのを押しながら。カラカラという乾いた音を立てながら…。
病室に入ってくると、必ずどこかのベッドに行きこう言うんです。
「○○さん、採血しましょ。」
殆ど私には関係無いんですけどね。
でも、一度やられてるんですよ、早朝採血。
それ以来、カラカラと言う音に敏感になっちゃいまして。勝手に目が覚めちゃうようになっちゃったんです。
そんな日々を過ごしていると(つっても、検査後2~3日程なんですけどね)、ある日Dr.コトーがやってきました。
どうやら、血液検査の結果を伝えに来た様です。
でもそれは私にとって、不幸の告知に他なりませんでした。
「LDLコレステロールの数値が高いねぇ。あっ、LDLコレステロールって言うのは、悪玉コレステロールって奴だよ。ほら、みのもんたの番組とかで体に悪いって言ってる奴。あれなんだけどね。多いねぇ。HDLも少なすぎるね。HDLは善玉コレステロールね。まぁ、LDLが増えるとHDLは減っちゃうもんなんだけどねぇ。
あぁ、尿酸値が高いね。放っておくと痛風になっちゃうかもよ?
それとねぇ、糖尿の気がかなりあるねぇ。血糖値が185mg/dlだって。
ちょっと高すぎるね。高血糖が続くと、大変だよ。糖尿病になっちゃうからね。
他にも色々あるけど、一番の原因は太りすぎだね。
とにかく、体重を落とさないとね。」
それだけ言うと、さっそうと病室を出て行きました。
具体的にどうすれば良いのか?等は一切告げずに…。
かなりショックでした。何が一番ショックだったかと言うと、「高血糖」「糖尿病」ですね。
実は私の親戚に、重度の糖尿病を患って「失明」しちゃった人がいるんですよ。
ちょっとシャレにならんでしたね。背筋がゾッとしましたよ。
それ以来、お菓子とジュースは止めました。

つづく

検査の結果は?

2006年02月26日 | Weblog
さて、一通りの検査も終わり、点滴の針も無事(?)に刺さり、準備も出来たのでいよいよカテーテル検査です。

ここで改めて、カテーテル検査とは何なのか?どんな事をするのか?等を説明したいと思います。

http://www.med.oita-u.ac.jp/hospital/inform/naika/sinzo_kate-teru.htm
http://www.valley.ne.jp/~sakuchp/sinryou/daysurg/byouki/sinkate/sinkate.htm
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamph/pamph_29/panfu29_12.html

説明しようと思いましたが、面倒くさいので各自でリンクをコピぺするか、ググって下さい。

車椅子に乗せられて、手術室の様な部屋に連れて行かれました。
部屋の中には先程のDr.コトーが待っていました。コトー先生が直々に検査してくれる様です。
手術台の様な台の上に、仰向けに寝ると検査が始まります。
患者の状態や、病院の方針、医師の技術等によっても違うと思うのですが、体のどこから器具を入れるかが違ってきます。
どこから器具を入れるかで、検査後(治療後も同じです)に辛い思いをするかどうかが決まってきます。
太腿の付け根から入れるのが、医師にとっては楽らしいのですが、他にも肘から入れる場合や、脇から入れる場合があります。
ただ、これらは動脈へ器具を挿入する場合で、静脈へ挿入する場合は違う場所から器具を入れるそうです(太腿の付け根は同じらしいですが)。
私の場合は、肘からの挿入でした(現在は検査の場合、殆どが肘からの挿入らしいです)。
麻酔→血管を穿刺→器具挿入→検査終了→止血という流れで検査が行われます。
先ずは麻酔(痛み止めのくせして、麻酔注射って結構痛いんですよ。コレが)。これは、局所麻酔になります。ですから、検査の一部始終を患者は分かっているんですね。
でも仰向けに寝かされているので、今医師が何をしているのかは全く見えません。
しかし、体の中を器具が通っていくのは分かります。あぁ、今肩の辺りだなとか、お、胸の辺りに来たな。そろそろ心臓か?って感じですね。
さっきも言ったとおり、医師が今何をしてるかはさっぱり分からないのでここに書きようがないので省きます。
取り敢えず検査自体は淡々と進んでいき、20~30分ぐらいで終了したと思います。
後はエアークッションのような物で、傷口に圧力を掛けて止血します。これは数時間かけて、徐々に圧力を抜いていきます。
そりゃそうですよね、なんせ動脈に穴開けるてるんですから。動脈にかかってる圧力って、結構凄いらしいですよ。
検査後は病室に案内され、ベッドの上で安静にしていました。
暫く待っていると、検査の結果が出たというのでナースセンターへ。
ナースセンターの中に案内されると、Dr.コトーがいらっしゃいました。
コトー先生は、私を見るなり一言。
「治療しなきゃダメだ。暫く入院。」
あぁ、やっぱり帰れないのね…。
とにかく、コトー先生の説明を聞くとしましょう。
そもそも冠動脈というのは3本あります。そのうちの1本(私は右冠動脈でした)が動脈硬化を起こし、殆ど血流が無い状態でした。
おまけに、瘤まで出来ていました。
原因はやはり川崎病。過去(1歳時)に川崎病を患っているために、運悪く後遺症として血管の異常が出たのだろうとの事でした。
それに喫煙。そしてそれらを増長する、過度の肥満。
この時点ではまだ、血液検査の結果は出ていませんでした。
しかし残りの2本の冠動脈に何の異常もなく、右冠動脈1本だけしか詰まっていないというのはかなり運が良い。もし3本全て詰まっていたら、或いはもう1本詰まっていたら無事では済まなかっただろうとの事でした。
いや~、本当にヤバかったんですねぇ。マジ死んでたかも知れないんですよ、私。
その後は、カテーテル検査中のX線動画を見せて貰いました。
いっや~、そりゃもう見事に詰まってました。
そして病室に戻り、生きてる事に感謝しつつ安静に。
…してるわけもなく、遅食の夕食を食った後、足りねーと言って地下の売店(この病院、最近売店が地下に移されたらしい)でジュースとお菓子を買いまくり、友人には電話を掛けまくりとやりたい放題でした。
しかーし、そんな私に更なる不幸の告知がっ!

次回につづく!!

針の悲劇

2006年02月26日 | Weblog
さて、検査入院という予想外の展開となり、その日は家に帰れなくなってしまいました。
それよりも採血?またやるの?一昨日採血したばっかりなんですけど…。
もしかして、こないだの採血は採られ損?痛い思いしただけ?うげーーっ
前にも書いた事ですが、私注射の類が大っ嫌いでありまして。ハイ。
面で痛いのは我慢出来るんですが、点つまりピンポイントで痛いというのがどうにも我慢出来ないんですよ。
おまけに、血を見ただけで貧血を起こして倒れてしまう程の小心者。
結局、覚悟を決めて採血に。
採血したことがある人はご存じでしょうが、通常採血は小さい試験管みたいな奴に採るんです。検査内容と種類によって、その小さい試験管の本数が増えたり減ったりするんですね。
私の場合は、7本ぐらいだったと思います。恐くてちゃんと見てられなかったもんで、本数はよく覚えてません。
あぁ、いっぱいあるなあ…。嫌だなぁ…。
そう思っていたのは、どうやら私だけではなかった様です。
処置室の待合室には、私の他に5歳位の男の子がお母さんと一緒に座っておりました。どうやらこの子も採血をする様です。
本人分かってるのか分かってないのか、それとも注射が恐くないのか、無邪気に母親に話し掛けておりました。
そして、その子の名前が呼ばれました。その子は母親の顔を見ると、ニコッと笑いました。「行ってきまーす!」そう言ってる様にも見えました。
直後にダッシュ!そのまま逃走。一同ボー然…。
そう、その男の子は無邪気に母親と話していたのではなく、何とか採血を止めて貰おうと母親に懇願していたのです。
いち早く事態を理解した私は、その子に向かい心の中でこう叫びました。
「待て!俺も一緒に逃げるから!だからお願い、待って!!」
その後、ようやく事態を飲み込んだナースと母親が追跡開始!
男の子の追跡が始まった後、私の名前が呼ばれてしまいました。もう、どうにもなりません。あぁ、万事休す!
私はその子が無事に逃げ切ってくれる事を祈るしかありませんでした。
しかし、所詮は子供の脚力。程なくその子は確保され、憐れ処置室に連れ戻されてしまいました。
その子はよりによって私の隣りに座らされて、いや、正確にはガッチリ押さえつけられていました。ナース2人がかりで…。
そして、私の耳にはその子の悲痛な叫び声が…
「イヤーッ!ヤダーッ!!止めて、嫌だっ!ちょっと待って、ちょっと待ってーーっ!!いやーーーーっ!!!」
男の子は必死になって懇願しています。
その叫びは、私の心に直接響きました。
私は、その子のあまりにも悲しい叫び声に、とうとう我慢の限界が来てしまいました。
そうして、目の前のナースにこう言ってやりました。
「すいません、昨日から何も食べてないんで、横になって採血してもらえませんか?」
そう、男の子があまりにも泣き叫ぶもんで、私は恐くて我慢出来なくなってしまったのです!
そして、朝飯をたっぷり喰ってきたにも関わらず、目の前のナースに「昨日から何も食べていない」と嘘をついてやったのです!!
ザマアみろです!見事に男の子の敵を討ってやりました!!
でも、注射はめちゃくちゃ痛かったです。
今日のところは、「引き分け」にしといてやる事にしました。
しかし、悲劇はその後に…。
一通り検査を終え、医師の指示通り病室のある階のナースセンターに行きました。
担当のナースから簡単な入院説明の後、カテーテル検査の同意書に署名捺印を済ませました。
それを見計らったかの様に、そのナースはこう言い放ったのです。
「はーい、じゃ点滴しますねー。」
をいっ!聞いてないぞっ!
いやね、数ある注射針の中で何が一番嫌いかってーと、点滴の針が一番嫌いなんですよ。
あれって、物凄く長いくせに柔らかいでしょ?おまけに昔はシリコンでコーティングしてあったのに、何やら発癌性があるとかで今はコーティングしてないんですよね(たぶん)。だから昔に比べて、今の注射針は痛いんですよ。
でも、必要なら仕方ない…。諦めて点滴の針を刺す事にしました。
うひょーーっ!すげーイテーっ!!
耐えに耐えてようやく終了。…かと思ったら、「う~ん、入ってないのかなぁ?入ってないみたいだなぁ…。ゴメンね。入ってないみたいだから、もう一本入れるね。」
何ですと~っ!失敗ですと~っ!?血管探すのに、中で針をグリグリ動かしたあげく失敗したですと~っ!?
どんだけ痛かったと思ってるですか?泣きそうになるぐらい痛かったですよ!ゴメンで許されると思ってるですか?許さんです!私はあなたを絶対に許さんです!!
でもそんな事言ったら、次の針刺すときにもっと痛くされると嫌なので黙っていました。
いえ、言っても良かったのかも知れません。
2本目の針は、手の甲に刺されました。
ちょっと涙がでました。

次回につづく

え?帰れないの?

2006年02月26日 | Weblog
さてさてこの度、病院を移る事にあいなりました。
転院先の病院には事前に電話し、話しを聞いてみました。
「カテーテル検査は予約制で、医師の事前診察が必要。当院の循環器科は非常に混んでいるので、診察当日は早い時間に来院して下さい。カテーテル検査は予約後、日を改めて実施する事になります。事情が事情なので、出来るだけ早く診察を受けて下さい。」との回答でした。
翌日の2月15日、早速病院に行ってみました。
第一感想。「うげっ、混んでる…。」
そう、物凄く混んでるんですよ。待合室なんかもうギュウギュウの寿司詰め状態で、入りきれない人が待合室の外まで…。一応整理券のような物を発行しているので、馴れてるとおぼしき人はそのままどっかに行っちゃいます。そしてそろそろ時間かな?って頃合いを見計らって戻ってくる。
それもそのはず、実はこの病院の循環器科は県内でも五本の指に入る程有名で、全国でも常に上位に位置しているという実力のある病院なのです。
それ故、この異常な程の混み具合も致し方ないというわけです。
さて、人が多いと言う事は当然待ち時間も長いわけであります。(まあ、皆さん具合が悪くて通院しているんだから待ち時間が長いのもしょうがないし、順番なんだから黙って待つのが当たり前なんですがね。でも、ウンザリしちゃうのも人情ってもんなんですよねぇ。)
その長すぎる待ち時間にいい加減辟易していたところ、ようやく名前が呼ばれ診察の順番がやってきました。
診察室に入ると、30代前半かな?とおぼしき先生が座っています。
比較的物静かで、穏やかな先生です。
印象としては、Dr.コトーみたいな先生でしたね。良い先生でした(間違ってもアミバではなかったです)。
問診が始まり、今までの経緯を話しました。
もちろん、アミバに肋間神経痛って言われた事も話しましたよ。えぇ。
「ヤブ医者だね。」即答。一刀両断。脳天唐竹割。アミバ即死。
診断結果はやはり「心筋梗塞」。
ここで初めて心筋梗塞という病気の詳しい説明を受けました。
そもそも心筋梗塞とは、「冠動脈」という血管が動脈硬化等で詰まってしまい、心臓に酸素や栄養を送る事が出来なくなり心筋が壊死してしまう病気です。
5日間苦しんだ事を告げると、「えっ?5日間も苦しんだの?!そうかぁ、大変だったねぇ。もっと早く来なきゃねぇ。」との事。
いや、そりゃそうなんですがね。まさかそんな事になってるとは夢にも思ってなかったもんですから…。
ちなみに心筋梗塞になってしまった場合、発病から6時間以内にカテーテル治療を行う事が望ましいそうです。
日本人の心筋梗塞での死亡率は、「癌」に次いで第2位だそうです。
つまり、「私はとっくに死んでてもおかしくはなかった」という事だそうです。
おぉ、こわ。
心筋梗塞についてもっと詳しい説明が続いた後、カテーテル検査とカテーテル治療についての詳細とリスクについて説明があり、検査だけなら当日帰宅も可能との事でした。
なるほどと聞きながら、さて何日に検査を受けに来ようかな?と考え始めたところに先生が。
「今日カテーテル検査やっちゃおう。緊急で予約入れとくから。」
「は?ハァ…。」
「心臓だからね、何かあると困るし。死ぬの嫌でしょ?」
「えぇ、まぁ。」
「よし、じゃぁレントゲンと心電図とエコーと採血。それと尿検やってきて。今日は入院だね。治療の必要がなければ明日退院。治療の必要が有れば暫く入院だね。一通り検査が済んだら、3階のナースセンターに行ってね。カテーテルの同意書が必要になるから。それじゃ。」
「はい…。」
入院?今日帰れないの?えぇ?
昨日の電話で入院らしい事は聞いてたけど、今日は予約だけで帰るつもりでいたから何も準備してきてないけど…。
つか、帰りたいんですけど。疲れたし…。テレビ見たいし…。
いきなり入院ですか…。
検査だけなら今日一日だけだから、まぁいっか。
と、この時はそう思っておりました。

つづく!

この世で最も恐ろしかった瞬間…

2006年02月25日 | Weblog
内科に回された私は、早速診察室へ。
人の良さそうな先生が、ニコニコしながら座ってらっしゃいました。
すでにカルテは来ていた様で、結果を見ながら「う~ん、そうだねぇ、やっぱり心筋梗塞だろうねぇ。」とおっしゃいました。
私は「あーっそうなんだぁ」とボーッと思っていました。事態が飲み込めていないのです。
そんなすっとぼけた私に向かい、心底感心したって感じに「へぇ~っ、5日間も苦しんだの?よく生きてたねぇ。」
そして私に向き直り、笑いながらこう続けました「今度もう一回やったら死ぬよ。」とても明るい声でした。
顔を見ると、相変わらず素敵な笑顔でした。笑い声まで聞こえてきました。
「何でもっと早く来なかったの?」
こう聞かれて初めて今までの経緯を説明しました。
その返事は「ふ~ん。」以上。でしたね。
いや、ふ~ん。ってアータ…。死んでたかも知れない人に向かって、リアクション薄すぎない?まぁ、そーゆー問題でもないんだけどさ…。
「エコー検査やるから、明日もう一回来て。今日は採血して帰って良いよ。」
そうですか。採血ですか…。
自慢じゃぁ無いけど、私注射が大っ嫌いでして。
その日は死ぬ思いで採血して帰りました。スゲー痛かったッス…。

んで、翌日。
超音波の検査のため通院。
昨日の先生が直接検査してくれました。事情が解っている先生だけに、こちらも安心です。
昨日と同じように、にこやかに検査が始まりました。
検査は淡々と進んでいきます。
そして検査終了。
結果を聴こうと先生を見た瞬間、私は凍り付いてしまいました。
あれだけにこやかな先生から笑顔が消え、かなり険しい表情になっていたのです。
真剣そのもので「カテーテル検査やろう。」とおっしゃられました。
そうしてこう付け加たのです「心臓は待った無しだからね。」
ゾッとしましたね。
医者の顔から笑顔が消えた瞬間ほど、恐ろしい物はないですね。
結局この病院にはカテーテルの設備が無いので、紹介状を書いて貰い別の病院に移る事になりました。

つづく!

アミバ登場?! ~プラシーボ効果って素晴らしい!~

2006年02月25日 | Weblog
前回心筋梗塞で5日間苦しんだと書きましたが、何故5日間も苦しむハメになったのかをお話ししましょう。
心筋梗塞になってるなんて夢にも思わず、タバコの吸い過ぎだと信じて疑わないオバカさんな私。
「放っときゃそのうち勝手に治るに違いない!!」と、何の自信かそう思っていました。
しかーし、あまりの激痛っぷりに根負けし、心筋梗塞3日目にしていよいよ病院に行くこととなりました。(もっと早く行けよ、下手すりゃ初日に死んでたっつーの!)
行きつけの病院が休みだったので、違う病院に行くことにしました。
○ヶ崎の○○○の前にある○ヶ崎中○病院という、結構大きくて有名な病院です。最近増築してました。
まずは問診表に必要事項記入。
その中に「過去に患った事のある大病」という欄があったので、「1歳の時に川崎病」と記入。
そして診察室へ。中に入ると、30代中半と思われる医者が座っています。
症状を説明すると、「気胸病」かもしれないとの事。
取り敢えずレントゲンを撮り、再び診察室へ。
出来た写真を見るが、肺に異常無し。
そのまま写真に見入り、何かを思案中の医師。
…と書くと格好良く聞こえますが、実はこの医者とんでもないバカ医者だったりします。
北斗の拳で言えば、トキ様に診察して貰っていると思っていたら、実はそいつはアミバだったというオチですね。
普通なら過去に川崎病を患っていれば、真っ先に心臓の疾患を疑い心電図をとるそうです。
しかしこのバカ医者君、川崎病の件は見事にスルーしたあげく、「肺や血管には神経が通っていないから体の中が痛くなることはあり得ない。おそらく肋間神経痛だろう。痛み止め出しとくからそれ飲んでなさい。もし痛みが治まらなかったり、気になる様なら整形外科に行きなさい。」と宣いやがりました。
言われた本人もそういう物かと納得し、貰ってきた鎮痛剤を飲みバンテリンを胸全体に塗りたくりひたすら痛みに耐えておりました。
いやぁ、不思議な物で医者の格好した奴に言われると(例えそいつがアミバだったとしても)気分的に症状が治まっていく気になるんですね。
専門用語で言う「プラシーボ効果」ってやつです。
簡単に言うと「暗示効果」とか「思いこみ」です。
もっと簡単に言うと「それって、ただの気のせいじゃない?」となります。
そして、貰った鎮痛剤とバンテリンで乗り切り、発病から5日目にして本当に痛みが無くなり地獄から解放されました。
ただ、この時点ではまだアイツがバカ医者だった事には気が付いておりません。
それどころか、「治ったぞー!」と大はしゃぎする始末。
しかし、胸に違和感が残っていたので、念のため掛かり付けの病院に行ってみることにしました。
アミバの言うとおり「整形外科」へ…。
診察室に入り先生に症状と経緯を説明すると、「それ、心筋梗塞だったんじゃないの?取り敢えず緊急で予約入れるから、今すぐレントゲンと心電図とってきて。」
「あれ?」って感じでした。
「この人なに言ってんの?心筋梗塞?え?なぁにそれ?あぁ、でもなんか聴いた事あるなぁ…」正直こう思いました。
レントゲンと心電図をとった後、再び診察室へ。
結果を見た瞬間。
「あぁ、やっぱりね。内科の先生に話しとくから、今すぐ内科に行って。」
以上。って感じでした。えぇ、そんな感じでしたとも。
そして内科へ…。
次回に続く!


下は川崎病って何?って人の為のリンク
 http://www.rheuma-net.or.jp/rheuma/rm120/kouza/kd.html
 http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamph/pamph_31/panfu31_01.html
 http://www.kawasaki-disease.org/index2.html
 http://homepage3.nifty.com/mickeym/No.201_300/293kawasaki.html

心筋梗塞発動!

2006年02月25日 | Weblog
あれは忘れもしない、2006年2月6日AM1:00頃でした。
前日から友人とWebカメラで遊んでいたんです。
突然咽の調子が悪くなってきたので(1日30~40本ぐらいタバコを吸っていました)休むことにしたんです。
咽がかなり痛んできたのですが、「タバコの吸いすぎだろう」ぐらいにしか思っていませんでした。
そこで咽の痛みを和らげようと、ジュースをグビグビ飲んでいました。
ほら、咽の調子が悪いときは、甘いキャンディーを舐めると良いって言うでしょう?それを思い出したんですよ。でも、手近にキャンディーが無かったんでジュースで代用しようと思ったわけです。
最初は良かったんですよ。ジュース。
なんとなく痛みが和らぐ様な気がして…。
でもね、そのうち痛みが増してきたんですよ。もうジュース効果も効かないぐらいに。(そりゃ効かなくって当たり前なんですけどね。ジュース効果なんてそんなモン最初から無いわけだし。)
「タバコって吸い過ぎるとこうなるのかぁ。暫く禁煙しよう!」
とか呑気に考えてると、なんだか息苦しくなってきた。
うを?!なんだ、この息苦しさは?もしかして俺って結構ヤバイのか??
もしかして俺、死ぬのか?!(←当たらずとも遠からずでした。)
「タバコって最悪だな、もう絶対吸わねーぞ、チクショウめっ!!」
事の重大さに気付かぬどころか、タバコに理不尽な怒りをぶつけていると更なる症状がっ!
なんと、胸が痛くなってきたのです!
初めは胸の真ん中辺りが、前から背中にかけて突き抜ける様に攣った様な痛みが走っていました。
やがてその痛みが、胸全体を締め付ける様な痛みに変わっていきました。
胸の痛みと息苦しさ、まさに「苦痛」!読んで字のごとし!関係ないか?!
「タバコ許すまじっ!!」事の真相に気付かぬままの私は、相も変わらずタバコに八つ当たりしておりました。
まぁ、身近に心筋梗塞になった人も居ないし、何より心筋梗塞が何か?どんな症状なのか?等々全く知らなかったので無理もないんですがねぇ…。
そうこうしているうちに痛みで起きているのも辛くなってきたので横になる…がっ!横になったらなったでスゲー痛い!
仰向けになっても、横向きになっても、うつ伏せになっても、どんな体勢になっても痛くて堪らない!(この頃には息をしても胸に激痛が走る様になっていた)
まさに生き地獄!!
この地獄から逃れようとあれこれしているうちに一つの発見が。
そう、痛みが和らぐポイント(というか姿勢)があるんですよ。
そのポイントに体がうまく収まると、痛みが嘘の様に消えるんです。
その時が唯一眠れる時でした。
でも、1㎜でも体が動くとまた激痛が走る。
そしてまたポイントを探す。これの繰り返しでした。
結局5日間この状態で苦しみました。
何故5日間も苦しむハメになったかは、次でお話しすることにしましょう。