究極の織物「四軸(R)TETRAS」使用
最強のゴルフクラブ用シャフトが本場米国へ上陸
NI帝人商事(大阪市 中央区 社長:森田順二)が供給する四軸(R)織物を使用したゴルフクラブ用シャフトが、世界最大のゴルフ用品市場である米国で販売米国で販売されることになりましたので、その概要をお知らせいたします。
1.四軸(R)織物開発・販売開始の経緯
UD(1軸)シートや2軸織物、または3軸織物が主力であった従来のカーボンシャフトには、ねじれ剛性、圧縮剛性が弱いために、過度にシャフトが変形するという欠点がありました。
2004年、明大株式会社(岡山県 倉敷市)は、2軸織物のタテ・ヨコに交差する糸に、さらに斜めに2本の糸を45度方向に交差させ、織物の全ての方向に糸を配列させた四軸(R)織物「テトラス(R)」の開発に成功し、ねじれ、圧縮への剛性を付加させました。
NI帝人商事は、この四軸(R)織物「テトラス(R)」に、帝人グループ開発素材の炭素繊維「テナックス(R)」、パラ系アラミド繊維「テクノーラ(R)」を使用し、ゴルフシャフトやテニスラケットフレームなどのスポーツ用品用途で、2004年から販売を開始しました。
2.米国市場開発
四軸(R)織物「テトラス(R)」は、高弾性の炭素繊維、アラミド繊維を使用することで、ねじれ、圧縮への強度を実現、これにより、エネルギーロスを最小限に抑え、飛距離・方向性に優れたゴルフシャフトという評価を得て、国内の有力シャフトメーカー向けに好調な販売を続けてまいりました。
今般、日本市場での好評を背景に、主力販売先のマミヤ・オーピー株式会社との協業により、世界最大のゴルフ用品市場である米国への輸出販売を開始します。
NI帝人商事は、糸から織物、樹脂加工(プリプレグ加工)までのコンバーター機能を担います。マミヤ・オーピーの米国子会社United Sports Technologies社が、米国ゴルフ市場に向け大手クラブメーカーおよびゴルフショップにてシャフトを販売します。
3.販売計画
2008年4月に、四軸(R)織物「テトラス(R)」のバングラデシュ工場への搬入を開始しました。8月に同シャフトの船積み開始、米国への初上陸となります。シャフト販売は、2008年11月に全米店頭にて販売開始となります。
全市場向けの四軸(R)織物用としての販売は3億3千万円を計画しています。
4.新規用途開発
明大が開発した四軸(R)織物は、「多方向への寸法安定性」と「曲げ・ねじれ・圧縮等に対する強靭さ」という2大特性を保有します。今後の展開としては、この特性をフルに活かして、スポーツ・レジャー用途に加え、あらゆる産業資材分野での用途開発を進めてゆきます。
現在、帝人グループのさまざまな機能素材を四軸(R)織物に複合させることで、住宅耐震補強用にも採用され、また航空・宇宙産業から雑貨まで幅広い用途展開の開発を進めています。
■テトラス(R)、四軸(R)は、明大(株)の商標登録です。
以上
<参考>
■明大株式会社の概要
(1)本社 岡山県倉敷市曾原484番地の1
(2)設立 1968年7月
(3)代表者 小河原 通弘
(4)資本金 10百万円(2008年3月31日現在)
(5)従業員数 30名(2008年3月31日現在)
(6)事業内容 各種ベルトスリング、広幅織物・細幅織物、四軸(R)織物、その他特殊織物の製造・販売
■マミヤ・オーピー株式会社の概要
(1)本社 埼玉県さいたま市南区根岸3丁目23番10号
(2)設立 1948年2月23日(創業1931年9月)
(3)代表者 滝沢 三規
(4)資本金 39億5,874万円(2007年3月31日現在)
(5)売上高 163億円36百万円(2007年3月期)
(6)従業員数 125名(2007年3月31日現在)
(7)事業内容 電子機器、スポーツ用品事業
■参考写真
四軸(R)イメージイラスト(※関連資料参照)