



私が勤務のスーパーの店舗でも影響というか変化があった。副店長の給料が下げられて残業料が支払われることになったというのだ。私見では、当スーパーでは店長は確かに管理職といえると思う。アルバイトである私の採用も店長との面接により決まった。また本部の指示に必ずしもよらないで、その日だけの特売品を決めることが出来る。いわゆる特売日のようなイベント日でないときにもアクセントをつけてお客に喜んでもらおうという寸法だ。某ファーストフード店のことはよく分からないが、当店とは違うように思う。副店長は店長のアシストとしての重要な仕事をするが、重要な決定権というほどの意味ではないように思う。給料カット(ベーシダウン?)のその副店長は働き者で、長時間勤務されていたし今もそうだ。残業料が出るようになるといっても当然残業時間規制があるだろうし、トータル給料の増減は分からない。その長時間勤務は、相当のサービス残業により成り立っていることになる。外見上は今までと変わらずがんばって仕事をしておられる。
当スーパーの沿革は、元々は独立中堅企業で、複数回のM&Aの形で今の大手スーパーの傘下に入った。しばらく前、子会社でなくその会社の一部となったので今や大手スーパー(の一員といっていい)企業の一員である。店舗のブランドはそのまま使用しているから組織変更に気づいておられないお客様も多いかもしれないが、領収書(レシート)にはちゃんと示されている。副店長待遇への対象は大手スーパーであればこそこの対応が早かったのかもしれない。
しかし、この業界というか、当店舗従業員の給料は驚くほど安い。正式社員、契約社員、アルバイトのような臨時雇用と3分類くらいになるらしいが、時間給に換算すれば正式社員だからといって急激に高くなるわけではないよう。(一度正式社員の副店長の給料明細を見せてもらったことがある)
ただ、正式社員には、社会保険、ボーナス、退職金がフルにカバーされているので、その辺が違いか。契約社員は分からないがそれより少しレベルが落ちるよう。
驚くほど安い給料で皆がんばっている。それで店の業務と経営がなりたっている。給料が安いという不満はそれぞれにあるようだが、表立って言うチャンスはない。一度ある従業員が要求したらしいが駄目だったようだ。アルバイト身分で10年前後勤務してそれないリに重要な仕事をしている人が何人もいるが、どうも新採用アルバイトと比して時間給にしてほんの少し高いに過ぎないようだ。優秀だからといって1人給料を上げると全体を上げざるをえなくなる可能性が強いからだからか。
企業間・店舗間の競争が激しく、また個人消費者とくに家庭の主婦がお客様だと、価格に厳しい。でもスーパーの企業としての業績を見ると相当格差がある。やる気を起こさせるような経営が必要なのだろうが。私見だが、どうも店舗従業員は歩兵(CANNON FEEDERS=大砲の餌食)であり、将軍様と側近は本社の背広族であるらしい。店長といえども歩兵の伍長にしか過ぎないのか。