トヨタ自動車系の主要部品・車体メーカー12社が28日発表した09年3月期連結決算は、世界的な自動車不況の影響で全社が実質的に大幅な減収となり、うち6社は本業のもうけを示す営業損益が赤字に転落した。10年3月期は、受注環境の急な回復は難しいとして全社が減収、営業赤字を見込んでいる。
最大手デンソーは、売上高が前期比21.9%減の3兆1426億円となり、過去最高だった前期から一転、15年ぶりの減収となった。営業損益は373億円の赤字になった。単体決算時代も含め、赤字転落は50年9月期以来。トヨタなど自動車メーカーが在庫圧縮のため今年1~3月に大幅な減産に踏み切ったことが響いた。
販売減に加え、急速な円高や昨夏までの原材料高が利益を押し下げ、アイシン精機や豊田自動織機も創業以来の営業赤字に転落した。
10年3月期は全社が営業赤字と予想するが、各社ともコスト削減を急ピッチで進めており、クレジットカード 現金化下期(10月~来年3月)に限ってみれば9社が営業黒字を達成できると見込んでいる。(宮崎健)
最大手デンソーは、売上高が前期比21.9%減の3兆1426億円となり、過去最高だった前期から一転、15年ぶりの減収となった。営業損益は373億円の赤字になった。単体決算時代も含め、赤字転落は50年9月期以来。トヨタなど自動車メーカーが在庫圧縮のため今年1~3月に大幅な減産に踏み切ったことが響いた。
販売減に加え、急速な円高や昨夏までの原材料高が利益を押し下げ、アイシン精機や豊田自動織機も創業以来の営業赤字に転落した。
10年3月期は全社が営業赤字と予想するが、各社ともコスト削減を急ピッチで進めており、クレジットカード 現金化下期(10月~来年3月)に限ってみれば9社が営業黒字を達成できると見込んでいる。(宮崎健)