人生の中で特に厳しい難題に直面した時、その困難を乗り越えるための精神的なタフさを絞り出すのは難しいことかもしれません。しかし、問題を小分けにすれば、問題の全体像に圧倒されることなく、その時自分ができることに集中しやすくなります。
ポッドキャスト「The School of Greatness」で、司会者のLewis Howes氏はアメリカ海軍特殊部隊の元隊員であるEric Greitens氏と対話しました。その中で、『Resilience: Hard-Won Wisdom for Living a Better Life』の著者であるGreitens氏は、アメリカ海軍の訓練の中で最も辛い1週間であるHell Week(地獄の1週間)を乗り越えた経験を語っています。Greitens氏は、人生の難題に圧倒されそうな時には、彼が訓練中に行ったように、問題を小分けにすることを勧めています。
Hell Weekを乗り越えることは通常の精神力では耐えきれないほど大変なことです。では、どうするかというと「次の食事の時間までがんばろう」と自分に言い聞かせるのです。それが長すぎると感じるなら、「あと10分だけがんばろう」と言います。
訓練が過酷なので、朝ベッドから起き出すことさえ大変だと感じるでしょう。そんな時は、このように自問自答を繰り返します。
「足の親指を動かしてもいいかな?」「いいよ」「指を動かしてもいいかな?」「いいよ」「深呼吸してもいいかな?」「いいよ」「目を開けてもいいかな?」「いいよ」「ベッドから片足を出してもいいかな?」「いいよ」「もう一つの足も出してもいいかな?」「いいよ」「かかとに体重をかけてもいいかな?」「いいよ」
…その時には、立ち上がっているのです。
それほど厳しい訓練を経験したことはないかもしれませんが、物事を細分化しながら段階的にこなしていくことは、困難を乗り越えていく上で非常に役に立つのです。
どうやって大変な日を乗り越えようか? あるいは、プロジェクトをどうすれば完了させることができるか? と考える代わりに、今の自分ができるとわかっていることを立ち止まって考えてみてください。
課題の大きさに圧倒されてしまうと、そこから多くの不安やストレスが生じます。しかし、その大きな課題も非常に小さな要素で構成されているのです。全体像を頭から締め出し、次の簡単な手順は何かを自分に尋ねて実行し続けましょう。
Patrick Allan(原文/訳:コニャック)Photo by DVIDSHUB.
元の記事を読む
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます