眠れる世界の日記

スーパーウルトラアトミックファイヤーサンダー不定期更新

新劇

2009-08-08 23:03:48 | Weblog
レイトショーで破を見てきた。
感想を述べる。当然ネタバレを含むので未見の方は注意されたし。
人の家からなので、手短に書く。










































これ、カヲル君逆行モノなんじゃね?根拠はラストシーン。
いや、もちろんコンテキストの中にない一語一句一文が差異の体系でしかないことは分かる。
分かるけど、こういう界隈にいる以上、どうにも見慣れた感が出てしまうわけだ。じゃあ面白いか面白くなかったか、でいえばやっぱり超面白いんだけども、
少なくとも旧エヴァを見たときほどの胸の高鳴りはなかった。
格好いいシンジ、可愛いレイ、物分かりのいいアスカ、優しいゲンドウ。
どこか違う、何か違うと思いながら見進めていくうちに、とある確信を持った。
「破」には禍々しさがない。派手な演出も新規に書き下ろされたシナリオも
そのどれもが極上で物語るに不可欠な要素として機能しているが、
視聴者の魂ごと喰らって貪るような獰猛さにいまいち欠けている。
檻の中のケモノを想起してほしい。ケモノがどんなに恐ろしい姿を見せても、
厳重に隔絶、監視されていては人の腰を抜かすことなど出来ない。
じゃあそんなアニメあるのかよって、もちろんあった。それが旧エヴァだ。
じゃあ面白くないのかよって言われたら、もちろん超面白いと答える。
だが、破は超面白い「普通」のアニメだ。少なくとも現時点では。
Qも見る。


あと、アスカ涙目。人によっては絶対見せられない。
嫌な予感はしていた。していたんだよ。