独断リーガ・エスパニョーラ

リーガを中心にしたサッカー、その他を独断と偏見で語るページです。

まさかのアイマール

2006年07月31日 | サッカー
なんとまあ、アイマールが移籍しちゃいましたね。サラゴザへ。
そんな気配はあったものの、まさかカルボーニSDになった今、移籍が現実になるとは思ってもみませんでした。

サラゴザはどんなチームか?というと結構攻撃的で面白いチームです。
カップ戦にやたら強く、バルサやR・マドリーにも平気で勝っちゃうチームですが
層の薄さからか長期的なリーグ戦には弱く、ここ数年は10~12位くらいのチームです。

地元の「ピコリンズ」という家具メーカーがメインスポンサーだったため、ピコリンズと呼ばれていたそうです。(定かではありませんが・・・)
今は変わってます・・・ね。

バレンシアというチームはディフェンス中心のカウンターサッカーなのですが、
その中でアイマールは素晴らしい存在感を見せていました。

彼を言葉で例えるなら「ワンタッチで勝利に導く仕事師」

しかし、ここ数年コンディションの悪さが目立っており、
現リバプールのベニテス監督時代から計算し辛い選手となっていたのは否めません。

2005年コンフェデ杯の前まではリケルメをベンチに追いやっていたアルゼンチンのTOP下。
しかし、そのコンフェデ前の故障によって代わりに出場したリケルメの大活躍により、そのポジションを奪われてしまったのです。

身長は170cm、体重60kgくらいの華奢な体では長年の激しいリーグ戦の中で消耗していったのかもしれません。
次のサラゴザでは同郷のミリート兄弟や新加入のダレッサンドロがいるので、彼の恥ずかしがりやな性格でも居心地はいいでしょう。

心機一転、サラゴザで再び彼の輝きを見たいものです。

会長選挙と首相選挙

2006年07月27日 | サッカー
バルセロナのラポルタ会長が任期満了で会長職を辞任したそうだ。
任期の計算方法で裁判所が満期と判断した為らしい。
9月上旬に選挙があるらしいが100%再選されるだろう。

以前も書いたのだがリーガ・エスパニョラは選挙によって会長が決められる。(全てじゃないよ)
長い間フランコに独裁されていたスペインという国のサッカーが民主的に決められるのもまた興味深い話である。
この場合の有権者はソシオと呼ばれる会員だ。

ここに日本のJリーグとの大きな違いがある。
日本のファンは自分の好きなチームの会長は決められない。
ファンクラブに入会しても、チームはスポンサー企業のものだ。
しかしスペインでは自分も1万円ほどのソシオ会員になればチームの一員になることができるのだ。
こんなに楽しいことはない。皆さんもR・マドリーやバルセロナのソシオになって会長選挙に投票できる。
つまりロナウジーニョやメッシは「僕たちのチーム」の代表なんだってね。

当然日本と同じように企業もお金は出しているが、企業色はきわめて低い。
企業側も十分それを理解しているからだろう。

話は戻るが、だから会長はそれなりの結果を求められる。結果が出せなかったときはそれなりの責任を取らされる。
大抵はスポーツディレクターの解任、監督の解任、それを何度かやっても結果が出なければ本人が辞任。
前期のR・マドリーがそうでしたね。

で、日本の首相選挙が同じく9月に行われる。これは僕ら庶民には関係ない。
彼らの給料は僕らの税金だから、僕らは日本国のソシオのはずなんだが。
政策も国民不在、経団連の思惑や大物議員先生の都合で決まり、国の代表も僕らは決められない。
庶民感覚の麻痺した議員先生方では庶民のための政策は出てくるわけもなく・・・。

せめて少しは希望の持てる未来がほしいものだ。
政治の世界にはメッシやドス・サントスは現れないか。

協会の川淵キャプテンもファンや結果には関係なく、永久に居座るつもり?のようだし・・・。
ダメだ日本っ!

来期リーガに思いを馳せて。

2006年07月25日 | サッカー
いよいよ移籍も本格化し、来期の話題が活発になってきましたね。
目立ったところではR・マドリーにエメルソンとカンナバーロが加入。
このおっちゃん(エメルソン)の加入で中盤はかなりよくなるだろう。
そっち系の人気者カンナバロも若いカンテラの選手たちのいい見本だ。
これでケイロス時代からのディフェンス軽視策も終焉だ。
だってエルゲラがいてボランチにベッカムとグティだったもんなー。

一方攻撃陣を見るとつらい。
ロナウドは最初っからいないと考えて、ロビーニョ、バチスタなんて役不足だし・・・。
やっぱこうなったらもう一人のデブ、カッサーノに期待するしかない。
だいぶカペッロにいじめられてるみたいだからちょっとは期待できるかな。

でももうジダンもフィーゴもいないんだ。
このままじゃ攻撃のパターンが見えてこない。
結局組み立てるのはグティ・・・か。
が、がんばれグティ。

バルサにはザンブロッタとテュラム。
テュラムはたまに出てもらう程度かな。
ザンブロッタは相当でかい。
但しベレッチにとっては試練だね。
がんばれ、ベレッチ。

次はバレンシアにはデル・オルノとモリエンテス。
モリエンテスもデル・オルノもリーガ復帰おめでとうだ。
正直デル・オルノはプレミア行ってよかったのかどうかわかんないけどね。
チャンピオンズリーグでメッシに抜かれまくった挙句に退場、のイメージしかないぞ。
それにバレンシアにはU21イタリア代表のモレッティがいるぞ。
まだまだ試練は続くねー。
がんばれ、デル・オルノ。
モリエンテスは申し分ないです。はい。たぶん得点王争いに加わってくるでしょう。
アイマールがいればの話ですがね。

そして4番目はデポルティーボ。
普通に4強と言えばこの4チームなんだけど、現ベティスのイルレタ監督が辞めてからはその他大勢の感は否めないか。
こちらはバレロンの復帰とリキの加入。リキなんていっても誰も知らないよね。
リキはヘタフェから移籍してきました。
ヘタフェってどこ?ってスペインの首都マドリーの3番目のチームです。
そこはR・マドリーからTOPに行けなかった選手たちのチームみたいな感じで、元R・マドリーの選手たちがたくさんいます。
そして多分にもれずリキも元R・マドリーの選手です。ははは。
彼はもう少しで代表にも選ばれそうにもなりました。
結構いいんです。

しかし地味だね。デポル。
とりあえず「へたれ」なトリスタンを放出するみたいだし、できればムニティスも出して、もう少しましな奴が欲しいけど如何せん金がないし、レンドイロ会長も超けちだし、こちらはあまり望めません。
監督にも「カンテラを育てろ」っていってるみたいだからしょうがないなー。

2~3日前に3年前のデポルVSミランとデポルVSユーベを見たが3年でこんなんなっちゃったよ。
スーペルデポルの復活は・・・、まだないね。

それよりもリーガの放映権はどこになるんだろう?

あれから24年・・・。

2006年07月19日 | サッカー
僕がサッカーと出会ったのは82年のワールドカップ。
ブラジルの黄金のカルテットの時代だ。
ジーコ以外にそんなに興味はなかったのだが、当時の担任の先生がHRの時間に必死に説明してくれた。
まあ見てあげてもいいか、くらいな感じで見たのが始まりだ。
記憶は曖昧だが、僕と同い年の「三浦知良」がブラジルへ渡った、というニュースが少年サンデーかなんかに小さく掲載されていたのを思い出す。僕はといえばスポーツ好きの「ギター小僧」だった。
サンデーではあだち充の「タッチ」が全盛の頃だ。

93年のJリーグ開幕の頃、その「カズ」が「三浦知良」だったことに一致するまでに結構時間がかかった覚えがある。
94年アメリカW杯大会予選のドーハの悲劇は、僕の住んでいた京都では中継がなく、同棲中の彼女(今の奥さん)と雑音だらけの「ラジオ」で聞いていた。
部屋の中に電波がうまく届かず、テレビのアンテナに線をつないでみたり、棒にくくってベランダに出してみたり・・・。
終了間際にアナウンサーの叫び声がうまく聞こえず、心臓が飛び出そうなりながらアンテナを握っていたことを思い出す。

あれから24年という歳月が流れ、当時15歳だった「三浦知良」は39歳になり、いまだに現役選手として活躍中。
同じく15歳だったロベルト・バッジョは栄光を築き、すでに引退。
そして同じ15歳だった僕は39歳となり・・・。

リーガの放映権はどうなるの?

2006年07月18日 | サッカー
セリアAからセールで大量のイタリア人がやってきそうなR・マドリー。おこぼれはバルサにも到達しそうだね。
僕の希望としてはデブ(ロナウド)と黒ハゲ(R・カルロス)はいらないので早くどこかにつれていって欲しい。
あとはエルゲラ、サルガド、ブラボあたりがいらねぇ。
正直な所ロビーニョ、バチスタとかブラジル軍団は全部いらないかも・・・。
なんか美しくないんだ。

どうなるにせよ、とりあえずクラシコが盛り上がることを祈る。

でも最も気になるのは日本での放映権がどうなるか。
正直な所、WOWOWはもうやめて欲しいわけです。
せっかく大金つぎ込んで大久保をマジョルカに送り出したけど不発だったし、もう諦めなよ。
おかげで見たくもないマジョルカ戦を毎週見せられる羽目になっちゃったし。
そんな思いはもうたくさん。
スカパー復帰を希望します。

まったく関係ない話だが、バルセロナがクライフを獲得した時にお金のなかったバルサは銀行からクライフを農作物として融資してもらったらしいね。当時の会長か金庫番がバルセロナの銀行マンで不正したらしい。笑える。
今の時代にこんなこと無理だろね。

総括!ワールドカップ&日本代表

2006年07月17日 | サッカー
もうそろそろ2006年ワールドカップネタも終了しよう。そこで区切りの為に総括しておこう。
あっ。ちなみに最近「偉そうなことばり書きやがって、てめぇ、何物だ?」・・・的な意見を頂戴する機会があったのでこちらにちょっとだけ公開しておきました。気になる方はどうぞ。

でワールドカップの話だ。
僕の嫌いなベンゲル(バルサに負けて言い訳ばっかしてたから嫌いになりました)が「ディフェンシブすぎておもんない」って言ってたように、攻撃的な試合の少ない大会だった。まぁそれがワールドカップなのだが、ね。
得にベスト16以降は、攻撃の面白いチームもディフェンスを中心とした戦術に変更してきてた。
やっぱワールドカップのような一発勝負はそうなってしまうんだろうな。

悲しいのはそんな世界的流行の逆をいったスペインと、うまく融合させたアルゼンチンの敗退だった。
どちらの監督も、その攻撃力を活かせない、ディフェンシブな采配で散っただけに寂しい。

ブラジルは記録の為に使わざるを得なかったおっさん(カフー)とでぶ(ロナウド)を外せなかったのが効いた。その後のロナウジーニョバッシングはちょっとかわいそうだったが。
やっぱレコーディングなんかしてちゃダメだ。笑(2002年はフィーゴがやってたな・・・。)

ジダンはやっぱりすごかったが、最後におちがあって面白かった。
ジダンは神ではなくいつものジダンだったね。
ただ、その後のインタビューでの自己擁護は少し疑問。
ジダンらしからぬ「俺は悪くない」的な言い訳で、ちょっと「最近引退して旅してる彼」的なモノを感じたぞ。
誰も彼を非難してないように誰もジダンを否定はしないから大丈夫だよ。

いかん、また皮肉ぽい書き方をしてしまった。怒られそうだ。
それらについての詳細は別途書いておりますのでご参照ください。
急性ジダン症候群
やっと開放された中田英寿

で次は日本代表。もういいですか?
いや忘れないように書いておかなければならない。
日本代表を応援したみんなのために。おー!金子達仁みたいでかっこいいじゃん。

今回僕が日本代表チームを応援していて感じたことは・・・。

まず日本代表チームがいます。
その中には技術力もさることながら今までの実績や人気で中心を担う選手がいます。
当然のことながら報道はその選手たちに偏ります。
その選手たちは、日本代表の「顔」です。
で、メディアはその「顔」のコメントが欲しいのでインタビューします。
で、そのインタビューに答える「顔」の選手は、その発言がチーム内に影響を与えることを知っていますが、彼はいつもチームメイトにきつい発言をします。
鼓舞しているのかもしれませんが、それを言われている選手たちは正直辛いです。
やっぱり日本人だ。
そこでロイ・キーン(2002年彼は合宿中にチームメイトと殴り合いの喧嘩をして帰ってしまいました)みたいな選手がいれば喧嘩になるでしょうが、如何せん平和を愛する日本人です。
耐えます。そこでチームワークを乱す訳にはいきません。
それに相手の発言はマスコミと連動した「神様の言葉」のようなものです。

そして試合が終わった時、彼は言いました。
「僕は精魂尽き果てた。みんなから誤解されようとも僕は憎まれ役を買って出たが、チームメイトはそれを理解してくれなかった。そう、僕ががんばったことはみんな知ってるよね?だから僕は満足だ・・・。」

ん?それは「君のファン」へのメッセージだよね?
で、それに振りまわされた「選手」や「日本代表ファン」は?

ちょっと待てぇー。お前のことはどうでもいいんじゃ。俺は日本代表を応援しとんじゃ。
誰もお前に頼んでないし、お前ががんばった所で負けは負けじゃ、こらぁ。
お前が旅に出ようと知ったこっちゃない。

いかん、冷静に冷静に。
誤解するな。僕は「君」を応援していたわけではないんだ。

日本代表を一生懸命応援した僕は、その日本代表にいる選手たちを応援している。
彼はあくまでもその中の一選手でしかない。
だから彼個人が今後どうしようともかまわない。興味もない。
彼は「日本代表の一員」として戦った。他の選手たちと同じように。
だから応援した。

でも「彼」のように「戦う姿勢を知らなかった日本代表」は負けた。
そして彼はそれを公然と言ってのける。

選手に文句があるなら、その中で言ってその中で解決してくれ。
ファンに媚びないでくれ。
マスコミ向けにコメントしないでくれ。
日本のことを考えているのであれば尚更だ。
「君」以外の選手はがんばって戦って負けたんじゃないのか?「君」と同じように。それ以上でも以下でもないだろう?
みんなが「君」を称えるように、「君」も自分のことばかりじゃなくて、たまには他の選手を称えろよ。
だからひとつになれなかったじゃないのか?

協会もチームを大切にするならば、そのチームを守ってくれ。
個人的発言を容認するな。
それで負ければチーム全体の責任だ。
いいじゃん、みんなで戦ってみんなで負けたんだよ。

長くなったけどそういう風に感じました。
だから応援すると気分が悪くなるし、思い出すと嫌な気持ちになるのです。
あ~あ。なんかそんな思いをしないで応援したいねー。
っていう2006年ワールドカップの「僕の」日本代表でした。

これにてワールドカップネタはおしまい。
(また文句来るんだろうなー。笑)

恩赦はなかったセリエA

2006年07月16日 | サッカー
セリエAの処分がだいたい決まったようだ。
ユーベはセリエB、-30ポイントでのスタート、つまりリーグ戦年間38試合と考えれば、10勝で勝点0、それから昇格ラインを80ポイントくらいと設定すると27勝が必要となる。
単純計算で合計37勝・・・。いくらなんでも無理です。
ということは「もう1年そこにいなさい」ということです。はい。
昨期と一昨期の優勝も取り消しということはチャンピオンズリーグへも当然出ることはできない。
昨期2位のACミランも出場権は剥奪されるので、インテルがかろうじて予備予選からの出場となるわけだ。
なんだかつまんないな。
でも不正は不正なのでダメですね。

それによって起こるだろう怒涛の選手放出劇は見物ですね。

急性ジダン症候群

2006年07月13日 | サッカー
ジダンの頭突きニュースで大騒ぎだ。
ところでみんなジダンのこと知ってて語ってるんだよね?
そのテレビで話してるおねえさん、おじさん、おばさん方。

僕の2002~2005年くらいの間のつたないマーケティングでは、サッカーに興味のない男性の10~40代前半は60%くらいは知ってた。でもその選手が偉大な選手だとか、アルジェリア系フランス人だとか、レアル・マドリーにいるとかって話を知っているのはそのうち10%くらいだろうか。
つまりサッカーに興味のない日本人男性の10~40代前半の6%ほどしか知らないことになる。それも軽~いところだけ。
だから話しててもちっとも面白くない。
サッカーに興味のない女性はほぼジダンのことは知らないので最初から話にならない。

さすがに今大会前の過剰な報道である程度は認知されてはいたと思うが、ジダンがどんな選手なのかについては断片的にしか報道されていない。

いろんな国の世論調査の結果はジダン支持が圧倒的に多い。
なんか間違ってる。
ジダンでなければどうなんだろうか?

僕はそんな中でジダンを擁護する人の気持ちがよくわからない。

zutuki.gif

結局日本のニュースでは編集され、あらぬところばかりが強調されてしまった。
そしてジダンをよく知らない人たちが断片的な情報を元に勝手な意見をしゃべってる。
そしてそれをうのみにする大人たち。それを見た子供たちがジダンの真似をする。
急性ジダン症候群・・・。

頼むよジダン。だから謝って終わればよかったんだ。MVPも返上するとかいってさ。
本当は世界中の子供たちへの謝罪メッセージだけでよかたんだ。
マテラッツィー云々はまた別の話だったはずだ。
なんか引き返せないところにはまっていってるような気がするなー。

頭突きの真相

2006年07月12日 | サッカー
ジダンの頭突きに関して。
あの行為自体が許されることはあり得ないわけで、マテラッツィーが何を言ったかではないでしょう。
何か「問題発言」があったのであればバルセロナのエトーがやったように試合を放棄するとか、終了後に提訴するとか。

「これが最後のジダンだから」みたいな、それだけでジダン擁護論みたいなマスコミ論調がいやだな。
近々に本人が明らかにするらしいが、ジダンお願いだから「自分擁護論」はやめてくれ。
お願いだから「俺の行為はみんなにはわかってもらえると思う」なんてことは言わないで。
まあジダンのことだからたぶん言わないだろう。マテラッツィーにはまだ将来もあるんだから。
奴はどっかで天誅くらうよ。(笑)

ちなみにあのシーン。本当の会話内容は以下の通りです。

ジダン(以下Z):お前、俺の乳触っただろう?
マテラッツィー(以下M):触ってねぇよ。
Z:いや、触ってたよ。この××野郎。
(××はご想像にお任せします。)
M:何言ってやがる、乳首立ててたくせに。感じてんじゃねぇよ。この売春婦!
Z:見事な頭突き。
M:オーバーに倒れる。


これじゃ2人とも真相は言えないよ。

2006年、夏の宴は夢か幻か・・・。

2006年07月11日 | サッカー
長いワールドカップもやっと終わった。テレビ、新聞からもしばらくは消える話題だ。
僕の長い1ヶ月も終わりを告げた。最後の2日間は突然の訃報で実家へ帰省(大阪→熊本県人吉市)していたため、2日遅れの観戦となってしまった。その間の情報遮断には大変苦労してしまった。
(田舎の夏空はとてもきれいだった・・・けどその話は関係ないので割愛)

今回のワールドカップはドイツのラームのゴールで華々しく始まり、ジダンの頭突きで騒然と終了した。
まあ世の中大騒ぎしているが、いつもジダンを見ているとそんなに大騒ぎするほどのことはない。
ジダンは結構キレやすいので、あの頭突きも珍しくはないからだ。
あの試合のキーマンはマテラッツィだった(フランスのマルーダを倒しPKを与え、自らもゴールを決めていた。)だけに、挑発に乗ったジダンの負けだろう。

但し、マテラッツィには今後何らかの裁定が下される可能性は否めないが・・・。
うーん、いつもながらマテラッツィには悪の香りがプンプンだ。

試合は正直な所、予想通り面白くない試合だったのであまり書くことはない。
フランスは結局スペイン戦以降はつまらない試合をやり続けた。
その守備の強さがワールドカップの戦い方といえばそれまでだが、その中でも光っていたカンナバロにMVPをあげたかったものだ。終わってみればジダンが何をしたかあまり思い出せない。
フランスならジダンに尽くしつづけたマケレレあたりがMVPだろう。
守備的な大会の印象が強いので、守備的な選手にMVPを与えるのも象徴的でよろしかろう?

もうひとつ、今回のワールドカップで注目すべき点、僕が見る限りどこにも触れられていないので書いておこう。
それはフリーキックからの直接ゴールの少なさだ。
一番よく扱えていたのはピルロだった。
それでもFKからの直接ゴールは決めていないはずだ。
確実に決めたのはベッカム1人だけ。DFに当たって決めたのがスペインのビジャ。あとはロング系でオウンっぽいのがいくつかあった。(間違ってたらごめんなさい。但し非常に少なかったのは事実)
いい位置(ペナルティーエリアから1~3mくらいのところ)でのFKは今回は確実に壁に当たるか、超えるとそのままゴールの上を通過していた。

fk.gif ←いい位置からはだめじゃん!

その特性はかなり早くから情報として見えていたにも関わらず、グラウンダーのボールを蹴るやつもほとんどいなかった。
もったいない・・・。コーチ陣はいったい何をしているのやら・・・。
但し、ミドル~ロング系は魔球化していた。
アディダスさーん、今回のボールは失敗じゃないっすか?
それかもう少し早めに市場に入れとくべきだったんじゃないっすか?

夏の宴は夢か幻か。連戦連夜の完全制覇。ほっとしたような悲しいような。
非常に疲れたのだが、すでに移籍市場は活発化しているようなので休んでいる暇はないのだ。
なになにセスクは移籍を完全否定したのか・・・。ふむふむ・・・。 つづく

レアルに新ガラクティコはあるのか!?

2006年07月07日 | サッカー
ついにワールドカップも決勝です。イタリアVSフランス、カード的には面白いな。
イケイケなイタリアとフランスのカテナッチオ。ん?逆?
しかしこの勝負の見所は基本的には守備です。
ガットゥーゾVSマケレレ、ビエラVSピルロの中盤の勝負でしょうな。
個人的にはジダンはリスペクトするけど、ポルトガル戦なみのフランスの面白くないサッカーやるんだったらイタリアを応援したい。
それにイタリア人たちにはこれが終わるとセリアAの大量処分が待っている。
恩赦の願いも込めて優勝だ

そういえば日本の上川審判が3位決定戦の主審に決まったそうな。おめでとうございます。
日本の誇りです。どうせならそのままヨーロッパに移籍しちゃえばいいのに・・・。
審判ネタでもうひとつ、ポルトガルVSオランダの主審で16枚?のカードを出したイワノフさんにFIFAプラッター会長が謝罪したそうです。
「審判こそイエローカードだ!」の発言に対して「選手たちのほうが悪かった、撤回します」ということらしい。
イワノフさん、審判辞めるなんて絶対言わないで。またチャンピオンズリーグでの審判を楽しみにしています。
ちなみに彼は世界でも有数の優れた審判の一人です。

と、ちょっと回り道をしたが、そのレアル・マドリーだ。カペッロが疑惑のセリアAを2抜けしたことは昨日記したが、今日のニュースで理想メンバーが出てたのでその話題。
GKにカシージャス、
DFラインには右からシシーニョ、カンナバロ(ユベントス)、セルヒオ・ラモス、ザンブロッタ(ユベントス)、
中盤にはセスク(アーセナル)、エメルソン(ユベントス)、
右サイドにはベッカム、
左サイドにはロッベン(チェルシー)、
そしてトップにはロナウド、カカー(ACミラン)、だと・・・。
やっぱあり得ない。これにホアキンも欲しがってたな、カペッロは。これが実現すれば確かに新ガラクティコの誕生だが、本当に面白いか?
まあ話題性は抜群なのでそんなんあってもいいか。
どうせだったらそれに中田英寿を絡めると日本も巻き込めてもっといいぞ!
ん~・・・肩書きはデザイナーってのでどうだ!何のデザイナーかわかんないけど。
それに安藤忠雄先生もつけてやる!電通さんどう?・・・ちょっと自虐的?
注)中田氏NY拠点で空間デザイナー


お疲れ!フィーゴ

2006年07月06日 | サッカー
ポルトガルVSフランスはフランスが疑惑のPKで0-1の勝利。
どちらかというとアンリはカルバーリョの足を自ら踏んでダイブしているようにしか見えなかったのだが・・・。
フランスの超ディフェンシブなフォーメーションで攻撃の芽をことごとく摘まれてしまったポルトガルにはなす術もなく、正直つまらない試合だった。
フランスはドイツ戦でのイタリアの面白さとは対照的に、ポルトガルの良さを殺すことに終始していた。
ジダンも省エネでほぼ消えていた。まあそれでも勝ちは勝ちなんだろう。ポルトガルはゲーム開始直後に点を取れなかったのが効いた。
フィーゴ、お疲れ様でした。代表ではデコの件なんかでいろいろあったけどさすがフィーゴでした。
君は確かにサッカーの歴史に名を残したポルトガルの英雄だ。

ところで「ベッカムの主将交代で42億の損失」というニュースが出ていたが、これは中田英寿の引退にもそのまま当てはまる。
先日僕が「この引退で彼と彼の周囲にいた人たちは誰も痛むことなくサッカーからテイクオフできた。」と書いた意味はここにある。
ここでいう「周囲の人たちとは」中田で食ってる人たちのことである。

また引退した中田を奉ることでその効果をもっと高めようとしているようだが、彼がどこまでそれにのっていくかが見物だ。あの「引退メッセージ」を見る限り、それに乗っていくのは確実だろうが・・・。

ところでイタリアではユベントスをセリエC、ACミラン、フィオレンティーナ、ラツィオをセリエBへ降格請求したらしい。
とりあえずシェフチェンコはチェルシーへ1抜け、カペッロはレアル・マドリーへ2抜けを果たしている。今後の移籍市場が見逃せない。

やっと開放された中田英寿

2006年07月04日 | サッカー
このワールドカップ期間中に見た中田英寿に対して否定的なことを書いてきたのだが、彼が辞めるらしいので一言。

「俺はこれだけやったけど、メンバーにわかってもらえなかった」っていうくだりがあるのだが、彼は他のメンバーが持っていない、彼だけが持っている「何か」を明確に理解している。
だからこそ、その「何か」が代表メンバー伝わらなかった、ということを知っている。
しかし、その「何か」は代表メンバーには伝わらなかったが「みんな」には理解してもらったらしい。

そして代表メンバーに伝わらなかった「何か」は「みんな」が理解しているから、「みんな」に任せておけば日本代表は安心らしいのだ。だから去ることができるらしい。
それを「みんな」に向けて発信したメッセージのようだ。

教えて、「何か」って何?
たぶん中田を非常に評価している方々はそれを理解していらっしゃると思うのだが、
僕には理解できないのだ。
もしかしてボールの蹴り方?じゃないよね。頭悪いんだ、俺って。

もしも精神的な「勝つ為の姿勢」とかだったら、サッカー選手なら、別に中田じゃなくて、ジダンとかネドベドとか見てたら必然的に理解できるんじゃないのかな?中田からしかわからないものでもないだろう?
それにジダンとかだったら「みんな」を使ったりしないし・・・。

例えばここで反論する日本人選手が出てきたらきっと「みんな」に叩き潰されるだろう。
言いたいことがある日本人選手はきっとたくさんいるはずだが、誰も彼らの擁護はしない。
たぶんこの前僕が「中田を理解できないと」書いた時に書きこまれたメッセージのように「中田にはむかうのか?この野郎」みたいになるんだろう。
「万歳!中田」

僕の思う中田英寿とは次のようなものだ。
彼の才能で駆け上がっていったステージ(セリエA)でいきなりな活躍をしたことで世界的評価を受けた。
そして、誰も言えなかったことを「言えるサッカー選手」だったことでたくさんの日本人から支持される。
しかし最初の数年の活躍以降、中田のヨーロッパでの評価は急落、日本人の求める妄想的「中田英寿像」とのギャップに板ばさみになったかわいそうなサッカー選手だった。

そしてそのギャップを埋めることができるかどうかが今回のワールドカップにかかっていたはずだ。
結局それはできなかったし、ヨーロッパでの彼の評価を再度高めることもできなかった。
そうなったからには彼のイメージを壊さないように、彼が作り上げたブランディングを保ったままにしておく必要があった。

なぜならば彼のこれからの人生もさることながら、それ以上に損失を被る人たちが多く存在しているからだ。その中で残された選択肢は引退しかなかったのだろう。

1/3の年俸でボルトンの控え選手として再契約したり、フィオレンティーナに戻るなんてことはあってはならない。「みんな」のためにも。

あるとすれば上しかなかったはずだ。例えばカペッロに呼び戻されるとか、アーセナルに行くとかだ。
そう言う意味で引退もあるということを「半年前に決めていた」ということだろう。

この引退で彼と彼の周囲にいた人たちは誰も痛むことなくサッカーからテイクオフできた。
そして彼はもう、そのギャップを埋める努力をする必要もなくなった。

おめでとう、中田。最良の選択だ。
これで誰も「だめじゃん中田」なんて言わない。
予想通りマスコミもファンもそれを認めている。

レアル・マドリー新会長決定!

2006年07月04日 | サッカー
中田の引退で大騒ぎだが、世界的にはこちらのほうがが大騒ぎになるだろう。
レアル・マドリーの新会長が決定したらしい。
ラモン・カルデロン氏がその人だ。

ちなみにスペインではクラブチームの会長って基本的にはソシオ(日本で言うファンクラブみたいなもの)による選挙で決めます。
そして当然のことながら会長候補たちは「私が会長になったらチームをこうします!」という公約を示し、ソシオにアピールします。

socio.gif

最近辞任したペレス元会長の公約は「フィーゴをバルセロナから連れてくる」というものでした。
公約ですから当然その公約を実行しなければなりません。できなければすぐクビです。日本の政治家も見習ってほしいものです。

バルセロナの中心選手→レアル・マドリーへの移籍なんてスペインサッカー界でのタブーだったのですがペレスはそれを実行してしまいます。その後のフィーゴに対するバルセロナ市民の反感は想像を絶するものでした。豚の頭やウィスキーの瓶が飛びまくったクラシコ(レアル・マドリーVSバルセロナのこと)が思い出されます。

さて今回当選したカルデロン氏の公約はミヤトビッチ(90年代の中心選手)をスポーツディレクターに擁し、カペッロ(現ユベントス監督)を監督にする、アーセナルからセスクを連れてくる、カカをACミランから連れてくる、ロッベンをチェルシーから連れてくる、他からなるものです。
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現段階で考えるとあり得ないような話だが、これを公約としている新会長が当選したのだからやっぱり、そうなんだろうか?
うーんフィーゴの例があるからなー。きっと実現するんだろう。信じられない・・・。

立ち直れない日々~アルゼンチンの敗退

2006年07月03日 | サッカー
アルゼンチンが負けてこの2日間、ほぼ立ち直れない。
まあ他人から見たらサッカーでそんなアホなって感じだと思うが、これが僕の人生だ。

どんなに評価されている監督でも、逆の監督でも勝てば官軍。
ペケルマンVSクリンスマンの対決が決した。(ウルトラマンみたいだな)

評価は紙一重だけに全ては結果論なのだが、「2人の予期しない交代があった」とペケルマン監督は試合後に話している。

当然のことながらドイツディフェンダーが最も恐れたのは、テクニックでペナルティーエリア内に侵入されること、それも疲れてきた後半30分頃だったはずだ。(あくまでも私の独断だっ!)

ところが、後半26分でGKアボンダンシエリの怪我による交代、もう一人の予期せぬ交代が誰だったのかは今のところ不明だが、たぶん後半27分のリケルメとカンビアッソとの交代だろう。

この時点で今大会でのペケルマンの監督業はピークに達した。
誰が見ても判る「ドイツが嫌がる攻撃」(上記参照)を忘れてしまい、残り1枚のカードをクレスポ→クルスに使ってしまった。この時はまだアルゼンチンが勝っていた。

ここにスペイン代表アラゴネス監督の「残カード1枚の使い方」と同じ匂いを感じる。
あそこはセナではなくイニエスタだ!←まだ言ってます。明らかに間違ってます。
リケルメの交代時で守備的MFのカンビアッソを入れてるところで、「受け」に入ってます。結果論だけど間違ってますっ!
んでもってクレスポ→クルスです。(ドイツからするとどちらもあまり変わらないから)間違ってます!

残念で仕方がない。安定した守備陣と多彩な攻撃陣が売りだったはずのアルゼンチン。
安定した守備陣と守備的な攻撃陣になっちゃった。売りを間違えてしまっては勝てる試合も勝てない。
これで僕のワールドカップは終わった。

さてもうすぐチャンピオンズリーグの予備予選が始まるなあ。それに移籍情報も気になってきた・・・と。
今年のバルサはどうかなー。

いつものように狂気のワールドカップイヤーは悔しさと共に過ぎていくのであった。