劇団りゃんめんにゅーろん稽古日誌

劇団りゃんめんにゅーろんの愉快な日々。

古池や~  

2007年04月20日 | 森陰アパートメント
りゃんめん    西岡
西洋にも、中国にも散文に対する韻文としての文学が存在する。
それでも日本の短歌や俳句ほどに一つひとつの言葉からそれこそ
無限にイメージを広げることを特徴とする文学世界は珍しいのだと思う。
それはこの国の豊かな自然と歴史の中で培われてきた日本の言葉と
文化の特徴なのだと思う。
み群杏子は劇作をはじめる前はプロの詩人であり、作詞家で、
NHKの「みんなのうた」でも彼女の歌詞がON AIRされている。
生まれて初めて書いた長い文章だという「恋心のアドレス」そして、それに続く
「ポプコーンの降る街」は、その独特の世界を清水邦夫氏に高く評価され
2年連続で文化庁の現代劇創作戯曲賞佳作に選定されている。その後、
りゃんめんをはじめ数多くの劇団に作品を提供し続け、今回ある意味ではそれらの
集大成といえる作品を書き下ろした。
み群作品の持つ言葉の力。そしてその言葉からかもし出されるイメージの
広がりをどれだけ豊かに視覚化、空間化できるか。
今回、今までのみ群作品の舞台化ではベストマッチと言われている演出家
高木真理子さんをお迎えしての公演、その稽古場はまさにみ群ワールドの天地創造の場。
本番まであと1週間の稽古場は、いままさに創造力のるつぼ。
あ、パンフ用の原稿、こんなもんかな?