それをいっちゃぁ、おしめぇよ：金村のブチ切れ発言について【追記：勝手に棚上げ宣言】

■　継投失敗で内紛勃発　エース金村が監督批判（共同通信社2006年9月24日18:58更新）
■　日ハム、金村を事情聴取へ　２５日に幹部らで対応協議（同2006年9月24日21:03更新）

　我々が知っている発言はメディアに出たものですし、どれほど本人の発言自体や真意が正確に報道されているかは考えないといけませんが、どうやら金村が個人記録を挙げて監督に怒りをぶつけたということは間違いなさそうです。
　この発言に対してはすでにいろいろな批判が出ていますが、この日の投球を見た私が申し上げるならば、「アホか」と。この大事な試合の大事な場面で、歩かせるわ打たれるわで2死満塁にしておいて何抜かすねんと。
　確かにあの場面では3点差ありましたし、結果が裏目に出たせいもあるでしょうが、続投という選択肢もあったと、私も思わないではありません。
　加えて、金村にとって今シーズンはズレータの暴行事件などもあって不本意なものだったでしょうし、チームが好調な中自分は2ケタ勝てないという焦りもあったかも知れません。それが勝ち投手の権利目前で降板したことわけで、ブチ切れる要素は揃っていたと言えばそうだとも言えます。
　ですが、だからといってメディアの目の前であんなブチ切れ方をしたのは弁護のしようがありません。
　野球がチームとして勝敗を争う競技である以上、チーム全体が大きな目標に向かっている時に、（真意はどうあれ）己の記録を優先するかのような発言を許すわけにはいかないのです。デイビーがカツサンドにブチ切れるのとはわけが違うのです。
　金村は先日も鶴岡のリードを批判するような発言をメディアに出していますし、おそらくこのところ冷静さを欠いていたように思います。あとで本人もそれに気づいたのか、球団幹部の事情聴取に対しては謝罪もしているとのことです。
　ですが、これで金村が多くのものを失いました。各紙報道によれば金村は今日の練習には参加できないばかりか、登録抹消の上プレーオフでの起用機会もなしとのこと。何より、「エース」としての信頼も失墜したわけです。
　もっとも、これらは個人の損失ですから、言ってみれば金村が痛い目に遭うというだけで済む話です。ですが、これら以外に無視できないのがチームへの影響です。
　ただでさえ極度の重圧に苦しんでいるチームが、これでさらにおかしくなったらどうするのか。金村をA級戦犯にして済む話ではありません。
　こういう時だからこそ、SHINJOやひちょりには底抜けに明るいパフォーマンスでチームの雰囲気をがらっと変えることを期待したいのですが、さてどうしたものか……


【追記：勝手に一時棚上げ宣言】

　風雲再起さんのエントリ経由で、金村の公式ブログに謝罪のエントリがアップされたことを知りました。

■　「ファンの皆様」『金村暁official blog』

　まぁ私も、金村に言いたいことはいろいろありますよ。だからこそ、こんなエントリを立てたわけだし。
　でもね、やっぱり思ったんです。これ以上金村の発言についてどうこう言うより、ファイターズの応援を優先したいと。
　もちろん、こんな発言をうやむやで済ますのはどうかと思いますし、ブログで謝ったぐらいで済む話ではないだろうとも思うんですよ。思うんですけど……
　金村批判は後でもできます。その頃にはもういないかもしれないけど。だけど、シーズン最終盤で産みの苦しみを味わっているファイターズを応援するのは、今でないとダメですよね？後からじゃ、どうしようもないですよね？
　だから、私はファイターズファンとして、金村批判をするエネルギーがあれば、それは今しなければならないことに集中させたいのです。
　というわけで、非常に勝手ながら今回の金村の発言問題については一時棚上げを宣言します。
　このエントリ自体は残します。金村の失言が取り消せるわけではありませんし、私自身、間違ったことは書いていないと思いますからね。
　だけど、とりあえずこの問題は一旦お預け！ファイターズファンの皆さん、明日からのホークス戦に連勝できるよう、みんなで応援しようではありませんか！！